みなさんこんにちわ。すふぃあです。
驚きの吸引力を発揮するRPG、今日も始めていきます。
前回は、ユウキとアルフィナがバース界へ到着したところまででした。
綺麗だけど色がなく、無機質で何処か儚い世界。
植物らしきものも存在はしておりますが、まるでガラス細工のような感じです。
アルフィナが少し触っただけで、周囲の花は粉となって散っていくほどです。
誰が何の為にどのような目的で、この世界が存在しているのか。
それについては、今のところまだ語られません。
そして、アルフィナはこの風景を見て悲観に暮れます。
その理由、それは彼女が幼少期から聞かされていた話が元となっています。
神人 - コミュートは、バース界から幸せを運ぶ存在だと教えられてきたのです。
神様の世界と言ってもいいでしょう。
だから彼女は、バース界はもっと鮮やかに彩られ、希望に満ちあふれていたようなものを想像していたのかもしれません。
しかし現実はこのように、鮮やかさも希望もありません。
怪物こそおりませんが、ここにずっといたら心が壊れそうなくらいに悲しい世界。
アルフィナは「命の光すらない世界」と評しました。
コミュートとしてのアイデンティティを見失っている状態なのです。
ウルが想像で語ったとき、あそこまで感情的になった理由の一つがこれなのでしょう。
バース界を探索していると、バース界の入り口と、バイオリンを奏でる1人の少女がおりました。
それはピンクの髪の羽が生えた、妖精のような雰囲気を纏っております。
綺麗ですがどこかもの悲しく、この世界を象徴するかのような存在です。
少女はこの世界について深く関わっているのか、ユウキとアルフィナを「元の世界に返してあげます」と言いました。
アルフィナは少女を一緒に連れていこうとしますが、その手を触れたとき、氷のような冷たさを感じ、すぐ引っ込めてしまいました。
そのまま2人は少女の言われるがままに、元の世界へ……
一体彼女はなんだったのでしょうか。
いずれ再登場するかもしれませんが。
元の世界に戻ると、目の前でアロンソとミランダがモンスターに囲まれておりました。
2人を助けるため、増援にと向かいます。
ここの敵はボス扱いで、名前は「エクサイスΣ」。αでもβでもなくいきなりΣです。
得意なのは電撃魔法で、一直線のターゲットに対してダメージを与えます。
このゲームにも直線攻撃はあるのですが、プレイヤーが使うには辛すぎる射程範囲なんですよね……
筆者は軌跡シリーズもやったことがあるのですが、直線攻撃のアーツを使った記憶が殆どありません。
しかもグランディアⅢは、システムの関係で詠唱開始から完了までの間にタイムラグがあり、
敵を複数巻き込むのがさらに難しいくなると想像がつきます。
敵が使う分にはいいのですが、こっちが使う時はそうじゃないんだろうな……
なので、あくまでも狙いは単体で運良く他が巻き込まれればラッキーぐらいで考えた方がいいかもです。
TRPGなら、こういう直線射程は細長い部屋とか地形の時に上手く有効活用できるのですが、
常にフィールドのサイズが同じなCRPGだとなかなかに難しいですね……
エクサイスを倒すと、無事感動の御対面……
といいたいところですが、そうでもなさそうです。
アロンソ「命を捨てるようなマネをして、周りに迷惑をかけたんだぞ!!」
開口一番、アロンソはユウキの胸ぐらを掴んで吐き捨てるように言いました。
これに関しては、プレイヤーの立場やら思想で、彼の言い分に関して思う所はあるでしょう。
なので「正解はない」と前置きした上で、個人的な感想を述べさせて頂くのですが……
まずアロンソが年長者として一番最初にやるべきことは、「アルフィナの安否を確認し、安心させること」。
次いで「どのような経緯で帰ってきたか」。いわゆる現状分析というやつですね。
それらをした上で、ユウキを詰めるのであればいいでしょう。
結果オーライとはいえ、2人が戻ってこれる保証はなかったのですから。
しかし、彼は感情的になり、ミランダ側に立ってユウキを詰めるところから始めました。
アルフィナにかける言葉は一切なしです。
2人がいない間にミランダがどのような感情を抱いていたのかを知るのはアロンソだけなので、
叫びたくなるのもわからんでもないのですが、
少なくとも彼の中では「生き残ったミランダ > 死んだかもしれないアルフィナ」という優先度が確立されていて、
もっと酷いことを言えば彼にとってアルフィナはどうでもいい存在なのではないのでしょうか。
アロンソがユウキの父親であるなら、上記の行動を取っても仕方ないでしょう。
ただそうでないからこそ、アロンソの言うことに薄っぺらさを感じてしまいました。
まだ出会って間もない中、皆同じく等しい仲間であるのなら、露骨すぎる優先順位の付け方はやめるべきでしょう。
公私混同も甚だしいです。
この後、船に戻って改めて目的地へと向かいます。
ただ、船の上でアルフィナはアルフィナで感傷的になってます。
君いつも感傷的に浸ってますね。
そうなっている理由は、バース界にいた少女なんですけどね。
彼女の掌の冷たさに対して相当思う所があったのか、こう言います。
「どうすればぬくもりを伝えれたの!」
いや、そんなところに拘ってるの君だけだと思うんですが。
出会って1分も経たずに別れた少女に対して、そこまで入れ込む必要ある??
あとさっきはアロンソの行動に対して思う所があったのは言いましたが、
君は君でミランダに言うことがあるんじゃないのか?と思ったのは自分だけでしょうか。
幕間で何か言ったというのであれば仕方ないですが、こればかりはプレイヤーではわかりません。
不可避の事故とはいえ、君はユウキとばかり距離を詰めようとしてて、ミランダに対して薄っぺらいですよね?
もしアロンソがそういう所を考慮した上で、アルフィナに対してあえて何も言わなかったという可能性も考えられます。
勿論、アロンソの行動についてをフォローするわけではないのですが、
感情移入が難しい主人公とヒロインなのも事実なので誰の味方もできないという苦しい状況に陥っております。
なんだかなあ……
その晩のことです。
ミランダが突如、アロンソの船室に入り、自らの心境を語り始めます。
ミランダは悩んでいました。
ユウキがアルフィナとの関わり方や今後について、母である自分に何一つ語ってくれなかったこと。
今まで見たことがないような、決意を秘めた目をしていたということ。
今後、ユウキの母としてやっていく自信がなくなった、ということ。
唯一、悩みを聞いてくれる存在がアロンソだったので、色々愚痴をこぼします。
まあ根本的なところは、貴方が母として慕われてないところにあると思うのですがね。
ユウキは礼儀正しさがゼロと言って良いほど、躾がなっておりません。
初対面の目上や年上に対しても、平気でタメ口をききますし、不躾な態度は見てて気持ちのいいものではありません。
ただ、そういう人間に育ててしまったのはミランダでもあります。
どういう経緯で母子家庭になったのかはわかりませんが、シングルマザーとしての子育ての難しさを感じます。
100%彼女が悪いとは言いませんが、もう少し親に対して敬意を持つような育て方をすべきだったのではないでしょうか。
とはいえ、これは子育てをしたことがない筆者の勝手な意見です。
子育て経験者から見たらまた考え方も変わるでしょうし、「そんな簡単にできたら苦労しねーよ」と思う方もいるでしょう。
だから、筆者の意見は正解とは思ってません。というより、正解は存在しないでしょう。
育ってきた環境が違う以上、絶対こうあるべきという押しつけはできません。
子育てでノイローゼになる母親が多数いることを考えると、少なくとも高校生くらいの年齢に育てただけでも凄いことなのでしょう。
少なくとも犯罪者ではないですからね。今のところは。
なんか微妙に説教臭くなったので、ここら辺にしておきます。
今日のメインはアロンソとミランダのウフフな関係ではなく、ユウキの不遜な態度についてですからね。
翌日。
港町メンディに到着します。
大陸一番の街というだけあって、人も多くて賑わっています。
今までと比較にならない街の広さですからね。
道具屋・魔法屋・スキル屋といった店も完備しております。
魔法やスキルなんかについては、次回触れます。
街をある程度回ると、アロンソとミランダがここで一時的に別れます。
なんでも「晩飯を作るから、2人で愉しんでらっしゃい」とのことなんですが……
君たち昨晩なにがあった?お楽しみでもしたのか??
一晩で距離を詰め過ぎじゃないですかね……
アルフィナと2人だけになったユウキが向かった先は、飛行機のガレージ。
ここに飛行王シュミットがいるようで、建物名に「シュミットのガレージ」と表記されてるので間違いないでしょう。
ノックもせずに勝手にガレージの中に入っていきます。
中を見ると大はしゃぎ。我を忘れて色々中を回り始めます。
その熱中っぷりに、アルフィナが置いてきぼりになっているくらいです。
そんな中、現れた人物。
彼こそが飛行王シュミットであり、それと同時に飛行機作りの職人でもあります。
ここに置いてある飛行機は全て彼が手製で作ったもののようで、飛行機の設計や構造にも非常に熟知しております。
ユウキは20号機になる予定だった飛行機の設計図をシュミットに見せます。
しかし少し眺めただけで「強度が足りねえ」と一瞥。
そっぽを向かれます。
ユウキ「なあシュミット、こう見えても飛行機乗りなんだ!」
初対面の目上に対して呼び捨てで呼ぶな。
この世界の常識はどうだか知りませんが、筆者がシュミットの立場なら即刻追い返します。
単純にムカつきますからね。人に何かをお願いする態度じゃねえ!
人が人ならグーパンで殴られても文句言えません。
その「俺がお願いしてるんだから聞き入れてくれよ」というモノの言い方がカンに障ります。
ユウキとシュミットのやり取りをずっと見ていましたが、終始不快でしたね……
ただシュミットは世界を駆けただけあって、非常に人ができております。
こんなクソガキに対しても、シッシッと追い返すようなことをせず、
むしろユウキの空と飛行機に対する熱意を感じ取って、飛行機を一台譲渡してくれる約束をしてくれたのです。
よかったな、シュミットが聖人君子で。
次回からこれを使って空を駆け回れるのでしょうか。
ちなみにユウキはアルフィナと2人で飛行機に乗る気満々です。
ミランダにどう言うつもりなのでしょうか。
昼ドラ的な展開はご勘弁願いたいですなあ……
とりあえず、好き放題感情のままに動いてる4人を眺めるのは大変だと思いました。
【跌蕩放言(てっとうほうげん)】
周りに気を使わずに好き勝手に喋り散らすこと。
「跌蕩」は小さなことにこだわらずに、すき放題すること。
(『後漢書』「孔融伝」より)