みなさんこんにちわ。すふぃあです。
2024年5月16日をもちまして、当サイトは開設20周年を迎えました。
3年の空白期間を経て、今日より新たなタイトルを始めていきます。
色々足りないところもあると思いますが、よろしくお願いします。


それでは、第30作目となるタイトルはこれでございます!!




まずは説明書に記載してあるあらすじから。



"飛行王シュミット"の伝説。
もっとも速く空を駆け、もっとも華麗に飛行機を乗りこなした男の伝説である。
その伝説は人々の脳裏から忘れ去られようとしているが、少年達に空への憧れを抱かせるには十分だった。

  (中略)

「いつか、あの広い海を越え、大陸へたどり着く!」
飛行機乗りの魂である『フライトユニット』を胸に抱え、その瞳は"まだ見ぬ空の果て"をまっすぐに見つめていた。
少年の名はユウキ——。

闇を切り裂く一閃の火矢!
追っ手を振り切らんと、馬車は猛烈に森を駆ける。
「アークリフへ……!」
ただその思いだけが、少女を恐怖に立ち向かわせていた。
運命の神人コミュート、少女の名は、アルフィナ——。

いまはまだ見知らぬふたり。
だが、世界が壊れはじめるとき、その未来はひとつに重なってゆく……。



このゲームについてですが、事前情報はさほど仕入れておりません。
ただわかっているのは、登場人物が全員やべえということだけです。
どこまでプレイヤーに不快感を与えるかにもよるのですが、
現状SRのプレイ日記において殿堂入り嫌な殿堂入りだしてるのが着火剤フェステなので、
その2人を超えなければ最低評価が付くことはないはずです。多分。
ただヒロインのおっPがでかいので既に不穏な雰囲気がありますね……

ただ筆者もユニークゲームを始めてそれなりになるので、本作のことについては発売年のころから知ってました。
いつかはやるかもしれない、とネタを温めておいた結果がこれでございます!



















かなり昔にグギャーと一緒に買ったのを忘れていて、最近大阪の日本橋で購入した結果がこうです…………
皆様は、鉄は熱いうちに打つことを心がけてください^q^



本編に入る前に、まずはオプションチェーック!
何故だかわかりませんが、ユニークゲームは決まってオプションが潔いくらい簡素という共通点があります。
本作が土俵入りできるかどうかが、ここにかかっているわけなのですが……





オ プ シ ョ ン 3 つ

これは期待が持てそうですね!!!!



ゲームスタートを押すと、長ったらしいオープニングムービーが始まります。




こちらが本作の主人公・ユウキになります。
なんでこいつだけ和名っぽいのか凄く気になります。
あ、本作の人名は基本的にファミリーネームが設定されておりません。少なくとも説明書上では。

で、彼は何をやっているのか。
自転車らしき乗り物をキコキコ全力で漕ぎながら、何かを運転しているようです。
そして画面上部にうっすらと見える、翼のようなオブジェクト。
…………まさかとは思いますが、鳥人間コンテストみたいなやつじゃないでしょうねえ。





なんでお前は開幕から1人鳥人間コンテストやってるんだ。


この世界の文明レベルについてはよくわかりませんが、
オープニングムービーで複葉機の飛行機が空を飛んでることから、
飛行機に関してだけ言えば、現代世界における20世記初頭くらいってところでしょうか。
本作は「空」をテーマにしたシリーズなので、こと飛行機に関してだけはオーバーテクノロジー的な存在なのかもしれません。


オープニングムービーの途中で、主人公と関わる人物が何人か出てくるので、紹介しておきましょう。




彼女はミランダ。ユウキの母親であり、女手一つで育ててきたと記載されております。
一児の母にしては容姿がやたらと若々しく、ユウキの姉でも十分通じるほどですが、
まあ筆者もTRPGで35歳のロリママンをやったことがあるので、ここはセーフと致しましょう。

ただ気になることが一つあります。
彼女は息子であるユウキから「ミランダ」と呼ばれてるんですよね。
呼ばれ方から感じる微妙な距離感。会話からみても、母としてあまり慕われてないのを感じます。
そしてミランダも説明書で「未亡人」とは記載されてないので、
もしかしてこれ、実の息子じゃない可能性あったりする??
主人公の母が実母じゃないパターンは過去にいくらでもあるので、そうだったとしても特別驚きはしませんが。
それだけであれば……ですがね。


そしてもう一人。




右の少年、名前をロッツといいます。
彼はユウキと2人で飛行機を作っているのですが、揚力やら機体バランスを計算して飛行機を作り上げたというとんでもない天才児です。
それだけでも高度な数学やら物理学を必要とするのに、しかも材料の切り出しやらも彼が主にやっているのだそうで……
並外れた手先の器用さに加え、材料学や機械学にも精通してるというのか?!
なんでこんなところでコソコソやってるんだ?大きな町に行けば引く手数多だと思うが…………

しかしユウキは、そんなロッツの作り上げた飛行機の翼の一部をノコギリで削り落とすという暴挙に出ます。
当然ながらロッツは激怒し、ユウキに詰め寄ります。
そんなユウキの言い分はこうです。




ユウキ「飛びながら考えてたんだが、あと1kgぐらい軽量化できそうだと思ったから削った。















開始6分にして、この主人公に感情移入は無理だと悟りました。





ただこの飛行機の開発、ミランダには内緒で行われています。
正確に言うと、「やってることを知られてはいるが、公認はしていない」という感じでしょうか。
ミランダの想いとしては、家事をやりつつ焼き物(壺など)作りの修行をしてほしいのですが、
ユウキはこの村を飛び出したいという想いがとにかく強いように感じます。
ここら辺にも母と子の気持ちにすれ違いを感じるところです。
親の敷いたレールに反対して飛び出す、というのはある種よくある流れではありますが。




まあこんな親子ゲンカは日常茶飯事です。
あまりに言うことを聞かないからか、ミランダは「フライトユニット」を没収して、その場を去って行きましたとさ。
しかし何故でしょう。まあそうだろうなあという気持ちしか湧いてこないのは。

と、ここでフライトユニットについて説明。
一言でいえば飛行機のエンジンであり、動力のキモになる部品です。
ただそのエネルギー源に関しては現段階では不明です。
現実の世界と同じような化石燃料なのか、それとも魔法動力なのか。

何れにしても、これがないと飛行機が飛びだつことはできず、小屋の中で鎮座しているだけのオブジェクトのままです。
ロッツとしても、せっかく作った飛行機が飛び立てないのは無念の極みなので、
ユウキに取り返してきてくれと頼みます。




そのフライトユニットとやらは、あっさり見つかります。
……こんなにあっさり見つかっていいのか?




ちょっとキャプ画がわかりにくいですが、ミランダが背中に担いでるのが、没収されたフライトユニットです。
片手で持てるくらいなのでさほど重くはないのでしょうが、大きさはどう小さく見積もっても40cm程度はあります。
どう抱えても、隠し持つのは不可能といっていいでしょう。

それなのに…………




こんなのでバレない訳がないだろいい加減にしろ。



しかし母のことを完全に舐めきってるユウキは、ロッツにこう言います。




あーあーそうだといいですねえ(棒


そんなこんなでフライトユニット奪還作戦に成功(?)した2人は、
その夜に村から飛び立つことを決心します。
といっても、飛行機は1人乗りなので、実際飛ぶのはユウキだけなんですが。




ロッツも、ユウキが飛び立ったのちに後を追って村から出ることを宣言。
2人分の想いを乗せ、19号機は村から飛び立ちます。
ただユウキはヘルメットを装備してないようですが、まあどうせ落ちたら即死だからいっか。





月をバックに、夜の大空を駆けるユウキと飛行機。




途中までは順調でしたが、突如アクシデントが。
レバーを引いても今一つ高度が上がってきません。徐々に高度を下げていきます。
「あんなに軽量化したのに」と呟いてますが、お前がやったことは肉抜きしすぎたミニ四駆だいい加減にしろ。
このまま何も手が打てなければ、飛行機もろとも潰れたトマトのようになることでしょう。


  ????「それ、もう一回引いてみたら?」


そう言われてレバーを引くユウキ。しかし高度は下がり続けます。
…………言われて?





…………というわけで、こっそりと飛行機に乗り込んでたミランダが姿を現します。
やっぱりバレてたんじゃねえか。
ミランダもミランダで割と命知らずな感はありますが……
未だに成功したことのないフライト挑戦なのにも関わらず、乗り込んだわけなのですから。

下がり続ける飛行機。その飛行機の中で親子ゲンカ。まさにカオス。
そんな中ミランダは、命脈が尽きつつある飛行機の中から、とあるものを発見します。





あまりに画面が暗くて、いいキャプ画が今一つ取れませんでしたが、
夜道を全力で走る馬車の中に、長い耳を持つ少女が1人。
そしてそれを追う数多の騎兵たち。

何故彼女が追われているのかはわかりませんが、ユウキはその少女を目に捉えた時、
なにを思ったか突如レバーを動かして軌道を変え、馬車の方に飛行機を向かわせます。
そのまま神風特攻突撃!!!