みなさんこんにちわ。すふぃあでございます。  
「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの」と言わんばかりのセントエルモス、ようやく終りを迎えることが出来ました。  
正直終わったと言っていいのか全くわからんのですが……  


【評価点】
・ムービーは良い

【問題点】
虚無


ありとあらゆる要素を全てひっくるめて、この一言に集約されます。
やってて楽しくないゲームって精神的に辛いんですよね。
いや、むしろ辛いという感情すら生まれてこない程にすっからかんだったかもしれません。
とある歌では頭空っぽの方が夢詰め込めると言っておりますが、
ゲームの中身を空っぽにしろとは言ってないんですよね。


何故こうなったかは色々考えられるのですが、冒険の目的が希薄なのはよろしくなかったかと思います。
本作のインスパイア元と言われてる「大航海時代Ⅱ」では、主人公毎に最終目的が設定されており
それを達成した上で国家最高の爵位を得る、というものらしいです。
一方で本作は「行方不明の父親を探す」という物凄いふわっとしたものであり、道中の情報も一切なし。
父親らしき人物が出てきたのは本当に最後の最後。
というかどうやったらお前そこにたどり着くねん。


こんなソフトを作ろうと思った有限会社パイとはどんな会社だったのか。
ググってみたんですが、情報が全く出てきませんでした。
ディスクケースの裏に記されている住所を叩いてみたところ、住宅街のようでした。
ベンチャー企業だったんでしょうか。

開発元であるソフトオフィスに関しても情報はなし。
もっと時間をかけて調べれば何かわかるかもしれませんが、これ以上は闇が深そうなのでやめておきます……
ソフトの出来に関しては残酷な評価を突きつけざるを得ませんが、
開発現場は壮絶だったということが容易に想像出来ます。
各エリアに出てくるボスのセリフは、開発陣が残した企画に対する怨嗟の言葉だったのかもしれません……


余談ですが、本作は「大冒険デラックス 遥かなる海」というリメイク作がPSで出ております。
SS版では開発元だったソフトオフィスが販売元となり、開発は別のメーカーが担当してます。
その結果、ツクールレベルまでクオリティが上がり幾分かは見えるゲームとなったようです。
狂気が足りないとか言われておりますが、本来そういうものはない方がいいんですよ……


ところで「セントエルモスの奇跡」とは一体何だったのでしょうか。


それでは皆様、また次回の作品でお会いしましょう。


筆者評価: