
みなさんこんにちわ。すふぃあでございます。
苦行のRPGセントエルモス、今日も始めていきます。
前回は敵モンスターにボコられたところまででした。
何がアカンかったんや……と思い、まずは状況を分析してみることに。

筆者「 」
えっと、もしかしてこいつら、丸裸で大海原に駆け出す気だったのか……?
DQ2の主人公だって銅の剣ぐらいは持ってたぞ。
なるほど、これじゃすぐ死ぬわけだ……
対策を取るべく、まずは武器防具屋を探すことに。
なお武器防具屋を探すだけで15分使った模様。
どの建物がどの施設なのか、店の前に行けばアイコンで教えてくれたエアーズってまだ親切設計だったんですね('A`)
というわけで装備を調達。
冒険を命じた女王がリオンに与えてくれた初期資金はなんと5万G!
50Gしかくれなかったローレシア王と比べて太っ腹ですね。
こんなけ有れば装備も買い放題やろ。さあどんなものがあるのかな?

めちゃ高いんですが。
このゲーム、笑えるくらい物価が変でして、
初期のカッター型は1隻購入するのに19.2万G。レザーアーマー12着と等価です。
レザーアーマーってそんな高級品なんか……?
防具の方にばっかり目がいきがちですが、武器もなかなかイカしてます。
サーベルのお値段4,000G。装備効果は攻撃力+1。
1点上がった程度でどうしろというんだ……
結局リオンとトレビール、2人分の防具を調達して終了。
武器なんてなかったんや!
こんなけガチガチに固めた結果……

被ダメが2点まで低下。
やっぱり防具って大切ですね……
高級品を装備させた甲斐がありました。
こんな感じでザコ敵を蹂躙。
本作は全てシンボルエンカウントとなってまして、ランダムエンカウントは一切ありません。
そして町中に登場する敵は一切復活しません。
つまりはどういうことかというと、敵を倒して手に入る資金に限界があるということです。
しかもその資金額はというと……

小学生の小遣い未満じゃねえか。
こんな端金が役に立つわけもなく、移動コストの足しにもなりません('A`)
っと、移動コストについても説明しなければいけませんね。
本作は、町と町の移動は全て船で行います。
船旅に必要なのは、水と食料。当然ながらこれがないと海上でおっ死ぬことになります。
そして、船を漕いでくれる人=水夫も必要になります。
人数が多ければ多いほど移動速度は速いのですが、水と食料の減少スピードも高速化し、
また水夫の人数に応じて給料を払わなければいけないため、初期状態では割に合いません。
コレに加えて、「船の資材」という要素もあります。
船旅をしてると時々嵐が巻き起こるのですが、この時船の耐久力が下がります。
ここで資材を持ってると、ある程度修復が可能になります。
ただし嵐に遭うと「最大耐久力」という、耐久力の上限値も下がってしまうため、限界はありますけどね。
・水夫の給料
・水
・食料
・資材
これらを全部ひっくるめたものが「移動コスト」になります。
この移動コストが案外馬鹿にならんですよ……
なんせ水夫の給料は1人10G。デフォルトで持っている船は水夫が15人いるので150G。
敵が落とす金は50G。
……ここまでの話を聞けばもうおわかりでしょう。
本作は敵を倒して資金を得るという方法は、ないといっていいでしょう。
ではどうやって金を稼ぐのか。後述します。
せっかくなので、迫力()のあるセントエルモスの戦闘をご覧頂きたく。
コレを見て腰を抜かせ!
何がイラッとするかって、敵のグラフィックや動きもそうなんですが、
コマンドを入れてから実際に動くまで約4秒もかかる所が一番イラッと来ます。
テンポが史上最凶レベルの悪さでディスクを叩き割りたくなります。
攻撃自体はそこそこの命中率なのが不幸中の幸いです。
こんなシンプルかつ単調な戦闘なのに、何の処理に時間かけてるんだよ……
ご覧の通り、敵は画面内を動き回るのが特徴なんですが、
ここまで動かれると正直ウザったい以外の何者でもありません。
まさかこの処理のせいで、全体的にもっさりしてるんじゃないだろうな……?
こんな苦痛の戦闘を4回繰り返し、残るはボス敵のみとなりました。
ボスは、その町にいる雑魚モンスターを全員蹴散らすと登場します。
このボスモンスターのデザインがまた基地外で……


▲この動きをひたすら繰り返すだけ
外観が狂ってる上にMUSASHI-GUN道-並の華麗な2コマアニメーションを見せつけてくれるため、
下手なホラーゲームよりも狂気を感じました。


納期か!また納期による精神ストレスか!!
移動画面でこんな状態なので、戦闘面ではさらなる狂気を見せつけてくれます。
※最初の1秒間だけノイズが乗っかっております。見る際には気をつけて下さいまし。
ウチはこれからこんなゲームをクリアしていかないといかんのか(白目)
こんな里見の謎ばりに狂ってる連中を叩きのめし、ようやく一つの町を開放しました。
ちなみにこの町の名前はバレンシアと言います。
リオンが最初にいた町はバルセロナ。
町の名前は現存している地名から取っているようです。
本作の目的は、全ての町を敵の手から救い出すことにあり、
その町の数なんと60以上。

【おまけ】セントエルモス流錬金術 ~前編~
普通のRPGにありがちな「敵を倒して金をゲット」という戦法が全く通じないセントエルモス。
ではどうやったら資金を手に入れるのか。
方法は2つあります。
■ 1つめ 貿易

本作では、町毎に「買値率」と「売値率」が設定されております。
町毎に、買値と売値が異なるとお考え下さいまし。
町毎に価格が違うと言うことは、「安いところで仕入れて、高値で買い取ってくれるところに売り払う」ということが可能になります。
これを利用し、仕入れ商人となることで、差額の利益をあげることが出来るわけです。
■ 2つめ 金貸し
バルセロナには、お金の貸し借りをしてくれる施設があります。
一言でいえば銀行です。
金を借りると利息でどんどん返済額が増えていくという無駄なリアリティさがありますが、
逆に金を貸すと、どんどん資金が増えていくのです。
これを利用して、「金を貸し付けひたすら金が増えるのを待ち続ける」ことで、資金を増やすことが可能になります。
こっちの方が利率が良くお手軽で良いのですが、弱点もあります。
それは「船のコスト」です。
上の方でちょろっと話しましたが、船は嵐に遭うと最大耐久力が落ちます。
そして一定以下の耐久力になると、船が沈みます。
海上で放置してたら、知らん間にゲームオーバーになってました……
最大耐久力が落ちた船は買い換えるのが良いのでしょうが、
最大耐久力が落ちると船の価値も落ちるため、買い換えにはかなりの金がかかります。
そのため、初期投資額が少ないと赤字(最悪の場合、詰みます)になってしまうことも……
ご利用は計画的に。
ところで、このディスクの最大耐久力っていくつぐらいでしょうか?(円盤を飛ばしながら)