みなさんこんにちわ。すふぃあでございます。
第11作目となる今回お送りするのは、これでございます!




ウチのプレイ日記処女作・摩訶摩訶のキャラデザ等を手がけた相原コージ氏が、
再びショウエイシステムと組んで挑んだリベンジ作となっております。


※摩訶摩訶は発売がシグマ商事、開発はショウエイシステムとオフィス恒環


摩訶摩訶は任天堂にROMを提出するとき、
「どうせ突き返されるやろ」という前提で出したらうっかり通ってしまったがため、
非常に中途半端なクオリティで世に出てしまった、悲しき作品でもあります。
しかし今回は相原氏がシナリオも直接手がけており、氏の本気っぷりが伺えます。

ただこの作品、結果としては大爆死となってしまいました。
なんでも開発遅延が続いた結果、発売がFFⅥと被ってしまうという最悪のタイミングで送り出すことになってしまい、
大作の影に埋もれる形で、マイナータイトル行きとなってしまいました。
かなしいなあ。

その他、摩訶摩訶の悪しきイメージが付いてしまっているのもあったかもしれません。
2000年代までは摩訶摩訶と同列に語られておりましたからね……
個人的には摩訶摩訶は好きなのですが、やはり一般的にはクソゲー扱い。
かなしいなあ……

じゃあこの作品はどうなのか?
本当にダメなゲームなのかどうかは、やってみなければわからない。
一通りプレイした上で、評価させて頂きたいと思います。



まず毎回恒例名前の入力から始まります。
デフォルトは「カメキチ」らしいのですが、今回は「すふぃあ」でいきたいと思います。




………………




摩訶摩訶の時から何も変わってないじゃねえか。

ちなみに今回もカタカナの方にはしっかりあります。
ショウエイシステム君、そういうところだぞ……





オープニングは、どこぞの怪しげな研究所から始まります。
主人公はこの研究所の実験サンプルなのです。
実験サンプルのヒロインを救うゲームなら知ってますが、主人公が実験サンプルなのは初めてです。
のっけから電撃拷問食らったりしてますし……


どうしてこうなったのか、さらりと説明しますと、
主人公の実家は「ナガサキ」にあるそうなのですが、そこに住んでた主人公は、
若干4歳の時に、両親をこいつらに殺され、その時すさまじいパワーを発揮したそうなのです。
その日から10年間、超能力の秘密の解析をするという博士の野望のために、毎日毎日実験をされてきたわけです。

……なんという、ぐうの音もでないほど畜生な連中なんでしょうか。
こいつらに人間の血は流れてるのでしょうか。

唯一の心の支えは、犬のペス。
主人公を拉致するときに、一緒についてきた犬なのです。
10年間生きてこられたのも、この犬がいたからでしょう。




ごらんの通りの依存っぷりです。
まあ他に実験サンプル仲間がいるわけでもないですし、依存になるのも仕方ない気がします。
ウチなら確実に自殺してますからねえ、これは……


翌日、Dr.ポーという偉い人が視察に来ました。




この人も大概マッドサイエンティストの類です。
ただそこらの博士よりかは理知的な部分があるようで、同じことばかりやって失敗を重ねている様子に、
多少なりと呆れてる様子が見受けられます。
モブ博士はなんとしても研究成果をポーに見せようとするため、とある秘策を使うことに。
その秘策とは……


 

ペス、電撃地獄の刑。



こ、このゲームやばいですね……
摩訶摩訶は開始2分で両親がミジンコになりましたが、そんなレベルじゃありません。
開始2分で心の拠り所がこの世から消えました。
ミジンコで許された摩訶摩訶は、まだ優しい世界だったんだなあ……


この様子を全て見せつけられた主人公は、やり場のない怒りが爆発します。
それは、目の前でクリリンが殺されるのを見せつけられた孫悟空の如く、
どんどん彼の中に秘める潜在的なパワーがあふれ出てきます。
そのパワーは"超能力"という形で発現し、目の前のマネキンを吹っ飛ばします。
自分の成果を見て、博士はご満悦。ああ、よかったな……




しかし、心の拠り所を目の前で消された主人公の怒りはこの程度では収まりませんでした。
PSIのパワーが計測値が想定の範囲を超えてどんどん上昇。
スカウターが許容量を超えて爆破するかの如く、機械が限界を超えてついには燃え始めます。
Drポーは流石に何かを察したのか、巻き込まれる前に脱走。
一方で博士は「もういい!おちつけ!ペスを殺すつもりはなかったんだ!」と必死に懇願。


殺すつもりがないなら電気という手段は使わないだろ。


【余談】電気は怖い
電気機器には必ず感電注意の記載が説明書に書いてあるなど、電気は人体にとって極めて危険です。
20mAで死亡圏内、100mAで即死と言われております。
そこら辺のコンセントでも、感電したら十分死ねます。

アメリカの処刑方法である電気椅子は、2分の時間をかけて行い、場合によっては黒焦げになるそうです。
あくまで拷問用器具なので多少電圧・電流は落としてると思いたいですが、
ベスは1分も持たなかったので、その最期がどのようになったかは……想像したくないですね。



博士の見苦しい命乞いも虚しく、機械は大爆発を起こし、巻き込まれます。




最後に「イデア様……」と、このゲームのタイトルにもなってる人名をつぶやき、そして絶命します。
あの世でどのような裁きが下されるかはわかりませんが、推して知るべしでしょう。


博士が地獄へ旅立った後、ようやく操作が可能になります。
研究所内は他に誰もおりません。敵とのエンカウントもないので、あっさり脱走に成功。
警備も誰1人いませんが、全員逃走するか爆発に巻き込まれて死んだのでしょう。




10年振りに夕陽を見た主人公、感傷に浸る。


さて、とりあえず脱出に成功したはいいですが、ここからどーしましょう。
主人公はナガサキに戻りたがってるようなので、そこを目指すことになるのかな?
ま、まずは近場の町へ行ってみるとしましょうか。




これが戦闘画面になります。
真っ先に目を引くのがコマンド「死んだふり」。お前はクマと戦う気か。
一回使ってみたところ主人公がくしゃみをしてしまい失敗。ダメだこれ役にたたねえ。

まずこのゲームの戦闘の特徴なのですが、




武器・はたき

それっぽいのはなんでも武器です。一応パンチも可能ですよ。
いろんな所持品から一つの攻撃方法を選ぶ方式で、武器は装備制ではありません。

そしてキャラのステータスウインドウなのですが、これが動くんですよ。
攻撃するときにはアップの表情になります。某つぶやきシローと違って表情は気合いに満ちてます。




そして被弾時はこの顔である。
流石どんなときもダサさを忘れない、相原氏ならではであります。




そしてクリティカル時のかけ声はコレである。
意味は全くわかりません。どこかの方言なのか、はたまた適当に付けたかけ声がこれだったのか……


何回か戦闘を乗り越え、近くの町へ到着。到着した頃には夜になってました。
このゲーム、DQとかと同じく昼夜があるんですよ。
それで何が変わるかは、今のところわかりませんけど。

到着した町の名前は「ハチオウジ」。これまんま八王子やん。
八王子から出て少し南下してみたのですが、




これまんま伊豆半島だったりします。
フィールドマップは日本をイメージして作られたものなのでしょうか。
もしそれが本当だとするならば、長崎ってとんでもなく遠い道のりですなあ……

さてさて、町に到着してまずやることといえば、装備購入。
ここにはビニールホースなるものが売ってたりします。その性能、なんと1グループ攻撃。
ビニールホースでキモい敵をペチペチ倒すその絵柄は、なんともシュール。
い、いや……本気でビニールホースを使って殴ると痛いのはわかるけどさ……




回復アイテムも相原クオリティ爆裂。
赤チンとか、最近の若者は知らんやろこれ。
いや、ウチも使った記憶はないんだけどさ……


装備を調えたところで、町で情報集め。
そうしてるうちに、宿屋の二階で「南にある団地に住んでたとき、忘れてきてしまった宝物が心残り」という人を発見。
とりあえずこれが最初の行動目的になるかしら。
はて、どんなものなんでしょうか。




〈 ´゚д゚`〉


こ、これが宝物なのでしょうか……??

この宝物()を渡したことで、トランキライザー(精神安定剤)と、研究所のスペアキーをゲット。
研究所でいくつか開かないドアがあったので、それを開封させることができるわけです。
忌まわしき研究所に入るのはなんとも気が引けるものの、
重要アイテムである「懐中電灯」をゲットできたので、とりあえずよしとしましょうか。
これがあると、暗いところが明るく照らせるようになるそうです。
八王子の北東に洞窟があったので、次の目的地はそこになるでしょうか。


不幸な少年の旅は、まだ始まったばかりである……