みなさんこんにちわ。すふぃあでございます。
まさかのホモエンドだったとは。たまげたなあ……
時代が時代なら薄い本で(以下削除)


【評価点】
・単純かつシンプルでわかりやすい
・音楽が優秀
・戦闘は単純だが、単なる殴り合いではない

【問題点】
・バッステが強くて理不尽
・敵の存在感がない
・移動がめんどい


  ①単純でわかりやすい

本作は最近の作品にありがちな、ドロドロした背景や人物関係が一切ありません。
至極明快、最初から「世界征服を目論む悪の魔王を倒す」という目的が一貫して与えられてる勧善懲悪モノです。
難しい設定を与えられても、頭に入ってこないことが多く、小難しいよりは単純であるほうが良いときもあります。
その悪しき例がスベリオンですね。
ネームドキャラも少なく、覚えやすいです。
ただダンジョンの仕掛けはそれほど単純じゃなく、多少頭を捻らないといけないモノもあります。
世間一般で言われてるほど「超初心者向け」ではなかったと、今なら言えますね。


  ②音楽が優秀

FFの名を冠するだけあって、こちらは流石の一言に尽きます。
特に良かったと思ったのはバトル1とバトル2。
フィールド音楽もしっかり雰囲気が出ていて、上手く世界観を表現出来ていると感じました。


  ③戦闘は単純だが、単なる殴り合いではない

「戦闘は単純」。これも一般的に言われてるミスティククエストの印象でしょう。
ただ筆者の見る限り、言うほど単純ではありません。
確かに戦略的要素は少ないですが、武器変更による微妙な能力値の変動、それぞれの持つ特性。
それぞれをきちんと把握していなければ、簡単にクリアはさせてくれないでしょう。
これより簡素かつ陳腐なシステムなんか腐るほどありますし、
戦闘システムは複雑であればいいってものじゃないでしょう。
必要要素を押さえつつ、最低限の戦略要素を入れたからこそ、RPGとしての体裁を保てたのだと思います。



  ①バッステが強くて理不尽

ただ、敵のバッステ攻撃だけは本当に理不尽だと思いました。
全滅の第一理由が石化、第二理由が混乱による仲間割れ、第三理由がクリティカル被弾……
仲間が多ければ対処はまだ容易ですが、本作は2人しかいないため、バッステに対してとっても弱くなっており、
ここに理不尽さを感じる人は多いことでしょう。
ザッシュの装備によって、最終的にはほぼ全てのバッステ耐性が付くことが幸いですが……


  ②敵の存在感がない

これはシナリオを簡素にしてしまった弊害でしょう。
どの敵もあっさり倒され、因縁も何も残らないまま消えてしまう為、
「魅力ある悪役」がおらず、そういった意味ではインパクトが弱いです。
特に名前が最初から出ていたにも関わらず、存在感が希薄だったダークキング。
やったことはオープニングで村を一つ沈めただけ。

物語開始時点で、世界の99%以上を手中に収めていたオルゴ・デミーラさんは偉大だったんだなあ。


  ③移動がめんどい

これは本編では触れませんでしたが、地方間の移動は全てフォーカスタワーを経由しないといけないため、
正直、かなり面倒臭かったです……
キャラの移動も当時としては普通ですが、Bダッシュがありません。早いとは言いがたいです。
ただシンボルエンカウントな為、理不尽なエンカ率に悩まされることはなかったです。そこだけは幸いです。



RPGを良くも悪くも簡素化した結果、このようなゲームが生み出されました。
けして手抜きというわけではありませんが、物足りないところがあったのも事実です。
それでも、物語の進行に関わる致命的なバグがあるわけじゃなく、最低限押さえなければいけないポイントは押さえてますので、
レトロゲーが好きな人なら、マイナス評価にはならないと思います。
後はボリュームの少ない所を良しとするかどうかは、プレイヤーそれぞれの価値観次第でしょう。
筆者はこれでも十分だったと感じてます。老いましたかね……


さて、本作は27作目「TILK」の息抜きとして始めたにも関わらず、先に完結してしまいました。
そしてTILKは完結することなくお蔵入りすることになり、
これをリライトしている2024年現在、本作が最新作となっております。
当面はコンバートとリライト作業が先ですし、その先どうするかも考えていませんが……
まあ気が向いたら何かやりたいと思いますので、その時は宜しくお願いします。


それでは皆様、また次回の作品でお会いしましょう。


筆者評価: