〜 2007年某日 〜
まちゅり〜ん、何時もと違ったことがやりたーい!
は?何言い出すのよあんたは……
なんかこう広い世界にグワッ!と飛び出してみたいのだー
で、それをあたしに相談してどうしろと言うの?
まつりんなら連れて行ってくれると思って!
あたしにできるわけねーだろボケ。
ぶー、けちー
……何よ、騒がしいわね……
澪姉……この小学生をなんとかしてあげて……
うごきたーいうごきたーいうごきたーい
……ふう……こうなるとさた様は面倒くさいわね……
なになに?どうしたのですか?
お、君は確か新入りの……
三度の飯よりもゲーム大好きな清楚系美少女・ねここなのですよー♪
(……自分で言うかしら……)
面倒なのがきた……
なんなのですかその態度はー!
じゃああんたはこの状況をどうにかできるというの?
ウチはもう疲れたんだよドチクショウがー!
そういう時は、ゲームでもするといいのですよー!
あんたはゲームしかないのかよ……
ねこちゃんはゲームだけが取り柄、と。メモメモ。
あー、酷いのですよー!
ゲームがなくても、あたしはこの魔法があるのですよ!
へー……
じゃあなんかやってみてくれよ。
では、どこからともなく登場したこのソフトを投げて、ていっ!
なんちゃって☆(ゝω・)v
(ゴゴゴゴゴゴゴ)
おい、なんか揺れてるんだが……
ちょっと!あんた何したのよ!
あ、あたしは適当に念じただけなのですよー!
おい、なんか黒いブラックホールみたいなのができてるんですけど!
……吸われる……
あひょおおおおおおおおおおおおおおお!!!
う……うん…………
ったく……あのねこことかいう子も魔法使いらいしが、
澪さんといい、なんでこう魔法使いってブッ飛んでるのやら……
まあいいや、よっこらしょっと……
…………………………
ファッ!?!?
みなさんこんにちわ。さたどらです。
第18作目となる今回お送りする作品は、名作で有名なこれでございます!
今回は何時もと毛並みの違うプレイ日記をお送りしたいと思います。
かつて、我ら4人が、この世界へ殴り込みをかけにいきました。
その時の冒険譚を描いていこうと思います。
異世界で旅する我々の活躍をご期待下さい。
☆ 今回の登場人物 ☆
如月 末莉
神速ツッコミを得意とする武闘派少女。基本的に薄幸。
ボケ2人とツッコミに見せかけたボケ1人しかいないため、彼女がいないと話が進まない。
持ち前のパワーで敵を粉砕する。
星山 澪
今回の実質主役。巫女服を纏った天才魔法少女。
頭脳明晰かつ冷静沈着で頼りになるが、味方(主に末莉)にも割と容赦ない。
司令塔及び主火力として、パーティの命運を握る。
雪野 ねここ
超人的ゲーマーのねこみみ魔法少女。当時新入り。
敏捷に自信ネキ。俊足リードオフマンとして先陣を切り、氷属性魔法と支援魔法を得意とする。
本作を極めたことのある彼女にとって、本世界の攻略は余裕のはず……だったが
さたどら
勇者(H)
☆ ゲーム的なお話 ☆
・男勇者(さたどら)+女仲間3人(澪・末莉・ねここ)という構成。
・勇者さたどらはあえて弱くしてあります。
・転職アリ。但し制約あり。 (脳筋魔法使いやイーサガープスというTRPGで、筆者の友人が高校時代に作ったキャラ。魔法使いの分際でフルプレートの4倍堅いという訳の分からない生命体だった。みたいなのは生まれません。)
・「HP0 = 戦闘不能」 と考えて下さいませ。
・4人の外観はいつも通りと思って下さい。
では、物語をお楽しみ下さい。
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれはブラックホールらしきものに吸い込まれたと思ったら
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ いつのまにか魔王を倒せと謎のおっさんから言われてた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも 何をされたのか わからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 超展開だとか謎ストーリーだとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
とりあえず50円ぽっちを王様らしきおっさんから渡されたんだけど、どうすっかなー……
おーい!さたどらー!
お、そこにいるのはまちゅりん達ではないか。
誰がまちゅりんよ。
この状況がわからん。説明してくれ。
あたしに聞かれてもわかるわけないでしょ……
……さた様……この世界、どっかで見覚えないかしら……?
この世界?
いきなり王様が出てバラモスがどーのこーの……
……そうか!DQ3の世界か!
……そのとーり……
……私達はその世界へ来てしまったというわけ……
DQ3かあ……。もう綺麗さっぱり忘れたぞ。
頭使いなさいよ。こういう時のためにこいつがいるんでしょーが。
おお、そいえばねこちゃんなら余裕そうだな。
(ドヤァ)
んじゃウチらはまずどーすりゃいいのかな。
それはですねー……
………………………………
……………………
……………………
……………………?
………………ぜ、全然思い出せないのですよー!!
はああああああああああああああああああ?!?!
oi、まさか記憶喪失とかじゃないだろうな。
DQ3の内容だけ全く思い出せないのですよー!
まったく、今役に立たなくていつ役に立つのよ。
……私が起きたとき、ねここちゃんの頭の上に末莉ちゃんのお尻があった気がするんだけど……
……そのせいじゃないかしらね……
………………
そーいえば、頭がなんかズキズキするのですよー……
まーたまつりんが戦犯になってしまったのか。
うっさいわね!不可抗力よ不可抗力!!
……地道にいくしかないわね……
せやな……
〜初期ステ〜
さて、まず何をするべきか。
冒険者の基本!タンスで物漁りなのですよー!
異世界来て早々やることが盗みかい。
勇者のたしなみと言ってほしいのですよー
(※よい子はマネしないでください。)
(頭を抱えている)
ヒャッハー!美味しいぜ!
澪姉……なんか言ってやって……
……末莉ちゃんが言いたいこともわかるけど、私達の目的はこの世界から脱出すること……
……のたれ死にするよりはマシじゃないかしら……?
はぁ……そういえば澪姉は現実論者だったわ……
(ぽん)末莉ちゃん、諦めが肝心なのですよー
なんか心が痛むわ……
うっし、取る物も取ったし外いくかー
汚名勇者……
汚名は挽回すればいいのですよー!
……返上……
お、さっそく敵が出たぞ。まつりん任せた!
お前も戦えやハゲ。
末莉ちゃん!敵が向かってきたのですよー!
ちっ、仕方ないわね……。ていっ!!
おー、流石まつりんやるねえ。パワーは一流や。
全然嬉しくないんだけど……
じゃああたしも負けてられないのですよ。
ブリザード!!
………………あれ?
おひ、記憶ばかりか魔法も使えんくなったのかお前は。
そ、そんなはずはないのですよー!
……違うわね……
は?
……メラ……!
おー!なんか出たぞ!
でも澪姉の魔法にしては火力が低すぎるような……
……やっぱりね……
ど、どういうことなのですかー?
……ここは私達のいた世界とは、魔法の体系が異なるのよ……
つまりは……どういうことなの?
そんなこともわからないのかまつりんは。
(ムカ)じゃああんたはわかるの?
つまりはだなー……
……澪さん、説明は任せた。
わからんならわからんって言えや。
……簡単よ……郷に入っては郷に従え……
……この世界で伝わってる魔法しか使えない、ということよ……
じ、じゃああたしの氷魔法や結界も!
……そういうことね……
_○___
でもよくそんなことがわかったわね。
……この世界に来たときから、違和感はあったのよ……
もうちっと火力捻りだせんの?
……この世界に慣れるまではね……
澪姉の魔法とねここの知識に頼れないのは結構痛いわね。
(ぽん)だからまつりん、二人の分まで頑張ってくれ。
お前が頑張れや。
- 続く -