みなさんこんにちわ。すふぃあでございます。
今回は「伏線回収回」であるとあらかじめ言っておきます。
過去作で張られていた伏線が今回で色々回収されるわけです。
皆様の予想はどこまで当たっているでしょうか?(ニヤリ

さて、前回はシャーリィが皇帝の末裔であると判明したところまででした。
いやあ、この段階で結構驚いてるんですけどね。
ここから、ベラニード族と戦うための助力を得る旅が始まります。
文字通り、世界の運命はシャーリィに委ねられたというわけです。

では、助力を得るために向かう2国はどんな関係なのか。
フェールが援軍を要請しようとしてるサーセス帝国とデュエルファン帝国は、お互い敵対関係にあります。
このことから、シャーリィとロマールは「援軍は無理なんじゃないか?」と前回述べたわけです。
前回述べなかった理由ですか?いやあ、筆者も地理とか国同士の関係を理解できてなくて☆(ゝω・)v

まあいいでしょう。よかないけど。
まずはここより近いサーセス帝国の都・サールへと移動します。
早速皇帝に面会しようとしましたが、大臣がそれに難色を付けます。
まあ、ファンタジーRPGで「主人公にケチを付ける大臣」というのはお約束ですからね。
学園モノで悪どい教頭みたいなもんですよ。ハハハ
腹黒はナンバー2に多いという風潮、一理ある。

ようやく皇帝に面会することができましたが、やはりここでケチを付けるのも大臣。
どうも皇帝は決断力に乏しいらしく、大臣の言いなりっぽく見えます。
ここでシャーリィの素性を明かし、ティアラを見せることで、皇帝は信じかけましたが……




皇帝を完全スルーして、独断で牢屋へぶち込むことを命令する大臣。
皇帝!あんたはそこで座ってるだけが仕事かよ!

こうしてこれまたファンタジーRPGにはおなじみの禁固3分イベント。
ロマールは騎士に対する侮辱だとわめきだし、シャーリィは牢屋についてはノーコメント。


  

そして獄中のプロっぽい人がここに。

なんで牢屋にブチ込まれ慣れてるんだよこの人は……
吟遊詩人=牢屋、というイメージはウチの中にはないんだがなあ……

こういう禁固3分イベントでは、誰かが助けてきてくれるものなんですが、
本作ではこの人が助けてくれました。どうぞ!!




獄中のプロっぺえ人がもう一人増えやがった。

そういえばこの人、何気に久しぶりの登場なんですよね。
こうしてミレーヌが救援に来たわけなんですが、どうもフェールは「計画通り」っぽいような表情。
……もしかして顔見知り?

牢屋から脱出した後、ミレーヌから「今の陛下ははガイン(大臣)のおかげで皇帝になれたようなものだから逆らえない」という
何気に重大な情報を、シャーリィたちにくれます。
何故こんな情報をくれるのか。
シャーリィは、ついにミレーヌの正体についてを問いただします。

10年前。セラスにいるスパイから、シャーリィ計画という謎の計画の存在が報告された。 (注:ミレーヌは当時(16))
ミレーヌ達は待った。そして10年経って、セラスにシャーリィが訪れた。
シャーリィが何をしようとしていたのかを、ミレーヌは見極めようとし、
時々シャーリィに情報を与えつつも、その様子を見ていたという事なのです。

要は、サーセス帝国のスパイだったというわけ。
当然、ロマールはミレーヌに対して憤怒しますが、フェールがぽそりと言います。








…………………………は?







工エェ工エェ(゜Д゜(゜Д゜)゜Д゜)ェエ工ェエ工






流石にこれは驚きました。
なんというお転婆王女……
お国柄とはいえ、闇の世界を駆け回る王女というのも楽じゃないよなあ……

シャーリィ計画についてはとりあえず置いておくということで、
ミレーヌは何のために3人を助けたのか。それは「シャーリィ達にガインを倒してほしい」ということです。
というのも、ガイン大臣はベラニード族の手先という、なんとも厄介な存在で、
サーセスのためにも、こいつをボコってほしいわけです。
その代わり、ガインを討ち取った暁には、援軍派兵を約束してくれるとのこと。

身分を明かしてくれたわけですし、皇帝の妹という身分を信じて、この話に乗っかることにします。
どのみちガインを倒さねば、シャーリィ達は死刑にされるわけですし。
ベラニード族が各地で倒されている話、こいつの耳にも確実に入ってるでしょうしね。
どう考えてもシャーリィは目の敵。古代皇帝の末裔となれば尚更でしょう。

ここでミレーヌが仲間に加入します。恒例のステータスチェック。  



   

Lv3差でこのステータスなら悪くないですね。HPも高いですし、十分前衛が務まります。  
これより強い武器が装備できるか、というのがキーポイントになりますが、まあ今はロングソードのままでいいでしょう。  
遠隔攻撃も可能ですが、この敏捷力があるのなら、攻撃力をブーストして前に出しても……と、色々想像が膨らみます。  
流石は闇を生きてきた王女様なだけのことはあります。




一方のガイン。やっぱりシャーリィ処刑を目論んでいましたか。
なおこの後ミレーヌ達が現れて、ガインは衛兵4人を引っ張り出すも、あえなく撃沈。
魔法で眠るロマールを尻目に、後ろからライトニングを連発するシャーリィに、高い敏捷力を生かして弱った衛兵にトドメを刺していくミレーヌ。
勿論フェールはいつも通りの活躍でした。(後ろで防御してただけ

あわててガインは逃げようとしますが、正義の心を燃やすロマールは止められません。
勢いのままガインの前に立ち塞がって、一騎打ちを仕掛けます。




ガイン=一般グラモンスター

これはこれで衝撃的でしたがね……
こいつ専用グラを貰えなかったのか…………

遠隔魔法でゴリゴリ削られますが、所詮ダメージは50点弱。
先の衛兵との戦いで削れたHPを回復させるため、
HP回復アイテムを1個消費することになりますが、2発殴ってあえなく撃沈。
弱い。所詮はベラニード族の尻尾か。

こうして邪魔な大臣のガインは消え、ミレーヌとの約束を果たすことができました。
今度はミレーヌが約束を果たしてくれる番です。




皇帝、この一言であっさり派兵決定。もしかしてシスコン?

大臣や妹の一言で方針を決めてしまうこの皇帝。
サーセス帝国の明日は大丈夫なんだろうか……


お次はデュエルファン帝国へ行きます。
移動の途中で危うく全滅しかけますが、シャーリィのおかげでなんとか生き延びました。
石化攻撃とかやめてー!マジやめてー!
そこらへんにうろついている雑魚であろうが、常に全力を出していかないと屠られます。
ゲームバランスがマゾいんですけど……

へとへとの状態でデュエルファンの都・デュールにたどり着きました。
なお、ここはフェールが得意の弁舌を発揮し、あっさりと皇帝を丸め込むことに成功。
「ザインから本来40日かかる道のりを10日で来た」だの「サーセスの皇帝は10万の兵を約束した」だの
その口説き落とし方、まさに詐欺師のソレに近いモノがあります。
皇帝はその勢いのまま、兵達に出兵の準備を命令。
うへー、フェールの弁舌が大国を動かしてしまいました。

兵達が行った後、皇帝がやたらと冷静になって、フェールにこう語りかけます。




……丸め込まれたと見せかけて、企みを知った上でそれに乗っかっていたという皇帝様。
流石大国の皇帝だけあって、読みも判断力も並じゃありません。
サーセスの皇帝と違って、随分物わかりが早いことですなあ。


2国の援軍を約束して貰ったところで、セラスに戻ります。
目的は勿論、ここの国の偉い人にも事情を話して、軍を出して貰うことです。
自分たちの国故に、事情も話さないといけませんしね。

そういえば、ここの偉い人とまだ一度も会ったことがないんですよね。
ここに住み着いて4年以上になりますが、セラスの君主である魔術師長「ナルメア・シェン」とは顔を合わせたことがありません。
一度ナルメア・シェン「の代理」と話したことはありましたが、本人はいませんでしたし。
ま、今日は一大事な用件ですし、会ってくれるでしょう。多分。

セラスの城に入り、一番奥に行くと、そこにいたのはかの懐かしいナッシュさん。
読者の皆さんは覚えていますか?




第1話でシャーリィに魔導士になるよう焚き付けた、あの人です。
三下だの悪役臭がするだの散々言ったような記憶があるのですが、その人が今目の前にいます。
どういうことなの……?

















………………………………

















えええええええええええええええええええ?!?!




ウチもゲームというモノを初めてから久しいですが、こんなに驚いたのも久しぶりです。
完全に裏をかかれました。怪しいと思ってたこの人が、実は自分が仕える国のトップだったとは!!
ウチの人物眼は節穴だったようです。




そしてこいつもとんでもない腹黒でした。あ、それは今更か。
そういえばフェールも、4年前にナッシュもといナルメア・シェンと会話してたシーンがありましたからなあ……
この4年間の行動は、全て2人の掌の上で踊らされていただけだったわけですね…………

では、何故ナッシュがこんなに手の込んだことをしてまでシャーリィを動かしたのか。
それは全て「BAZOE」のためなのです。
バズーとは、文章上では詳しく語られていませんが、
「非常に高い魔法力が込められた宝石のような物」というものであると思われます。
かつてガゼルファン帝国が魔法文明として栄えることが出来たのも、このバズーのおかげであったと言われています。
ただこのバズーは、皇帝の血をひくものしか触れることが出来ないという代物で、
それ以外の人間が触れると即死してしまうそうです。おっそろしい……

かつてナッシュは、シャーリィの父リカルドと共に旅に出ました。ベラニード族を討ち果たすという目的のために。
しかしリカルドは目的を果たすことができず、力尽きてしまいました。
残されたナッシュは考えた。
苦悩の末に出した結論は、バズーに触れることの出来るシャーリィにリカルドの意志を継がせることだったのでした。
おそらくこれが先に触れられた「シャーリィ計画」なのでしょう。
この筋書きは、既に14年も前から用意されていたものだったのです……

全てはベラニード族を討つという大義のために、ナッシュは時に黒い手段も用いてきました。




ええ、エルフの王女サリアを攫ったのはナッシュとフェールの権謀術数によるものだったのです。
マッチポンプを用いてエルフ族に貸しを与え、この貸しを用いて魔王を倒滅するための魔剣・グランイストールを作ってもらうこと。
ここまで全てナッシュの計算通りだったというわけです。
ベラニード族が人間からぽんとサリアを渡され、驚いたような表情をしていたと聞いていましたが、
この裏工作があったとするのなら、全て辻褄があいます。

うーん…………聞けば聞くほどやっぱり黒いなあ…………
サリア拉致を全面的に肯定することはできませんが、
こうでもしなければ、上辺だけとはいえエルフと人間が手を合わせるなんてことはできなかったはず。
エルフ族一同はナッシュとフェールを心の底から恨むかもしれませんが、シャーリィとロマールには一切関係はありません。




この台詞から、ナッシュの覚悟と決意の固さが伺えます。
何があろうとも、ベラニード族を討ち果たし、世界に平和をもたらしたいという決意が伝わってきます。

例によってロマールは激怒してますし(まあ当然か)、筆者自身も魚の骨がつっかえたようなものはありますが、
今はそんな個人的な感情は捨てましょう。
全ては魔王を倒すために。それだけを考えることにします。

全てを知ったシャーリィは、ナッシュからバズーの欠片を託されます。
ナッシュはセラス軍の総大将として、他の2国と共にベラニード族と戦う算段を整えるようです。
舞台は整った。後は魔剣を作るだけです。

エルフ族の森に旅立つ前に、師匠と会ってきました。
マクレランの知る最後の精霊魔法「ゲヘナ」を託され、これで遺失呪文を除く全ての精霊魔法を習得したことになります。
そして免許皆伝の証として、マクレランから一つの称号を頂きました。





今ここに、「二世魔導士・シャーリィ」が誕生したのであった。