みなさんこんにちわ。すふぃあでございます。
伝説のユニークゲームと評したアンシャントロマン、如何でしたでしょうか。
ツッコミどころしかなかったゲームでしたが、ここから総評をぽつぽつと書いていこうと思います。
【評価点】
・一周回って笑えるユニークさ
・一部声優陣はいい仕事している
・進行が止まるようなバグはない
【問題点】
・全方向一分の隙もない圧倒的低クオリティ
・ダメージ計算式に強烈なバグがある
・魔法の属性すら説明がないという不親切さ
・アナタガタガ ピクシーノナカマダトハ ゾンジマセンデシタ
まずシナリオ面。
伏線無し、説明文無しで作られた本作は、ちょっと進めるだけで超展開の雨あられ。
申し訳程度に作った数々の設定は完全に丸投げで、
結局怪物病やその患者達がどうなったのかは、全く描写されぬまま終わってしまいました。
最早一周回って笑えるまでありますが、この面白さは普通じゃない人間にしかわかりません!!!
一説によるとこのアンロマ、6部作の予定だったという話があったようで。
どんな話が構想されていたんでしょうか。今となっては知るよしもありませんが。
続いてグラフィック面。
筆者は多少グラフィックが荒くてもさほど気にしないので、総合評価にはあまり影響がありません。
ですがここまで来ると、流石に低クオリティと言わざるを得ないのが本音ですね。
1998年当時はポリゴン至上主義な時代であり、やりたかったことはなんとなく伝わるのですが、
根本的な問題として技術レベルが足りてなかったんだろうなあと。
ただパッケージ絵はとにかく良くて、ここで描かれているミシリアやファラはかなり可愛いです。
ゲーム中のグラフィックと比べると、理想と現実の差を見せつけられたような気になります……
そして問題だらけの戦闘面。
バランスが悪い・グラも酷い・敵に攻撃を当てる瞬間に硬直する・カメラワークは酷すぎると、ツッコミ所を挙げたらきりがありません。
そして魔法やアイテムの説明文が一切ないのも、大きなマイナスポイントです。
せめて消費MPぐらいは乗っけておくものだろ……常識的に考えて…………
しかも魔法は計算式にバグがあるせいでこれについては番外編2で解説してます、仕様をしらないとマトモに使えません。
普通にプレイしてる分には、魔法は弱いという感想が出てくるでしょう。
多分テストプレイとか調整とかやってる時間がなかったんだろうな……
色々裏事情を察すると、とっても修羅場な製作環境だったんだろうなあと涙が出てきます。
笑えるといえば、声優陣でしょうか。
この時期としてはまだそれなりに珍しかったボイス入りのゲームでしたが、
上手い人とそうでない人の格差がとにかく目立ちます。
中山さん・高橋さん・中島さんは別で発売されたドラマCDにも出演されており、
オーディションで選ばれた中心メンバーであると思われます。
ただそれ以外の方々は無名であり、聞いてて笑える台詞というのはなかなかレアな体験です。
特にバロアさん。貴方ハードボイルド設定は何処へ投げ捨てたんでしょうか。
色々書きましたが、こんなゲームでもプレイしてて楽しかったのは事実です。
なんだかんだで好きになってしまったこの作品、個人的な満足度だけで言えばB~C評価クラスなんですが、
破壊的な全方位低クオリティに関しては何一つ否定できないため、下記の評価にさせていただきます^q^
この手のゲームが大好きな
大半の賢明な読者の皆様は、そのお金で別のゲーム買った方が絶対に有意義な時間を送れるぞ!
【2024/5/2 追記】
2024/5/2現在、ネットショッピングでは購入価格¥30,000となっております。
高くなったなお前!!
さて次回作ですが、珍しく次回作は既にウチの心の中でほぼ決めてます。
ただ、公開は何時になるかまだわかりません。また間隔が開いちゃいそうですが。
まあ第1話が始まるまでは、ミニレビューをこつこつ書いて、読者の皆様を飽きさせないようにはするつもりです。
今後もSRをよろしくお願いします。
それでは皆様、また次回の作品でお会いしましょう。
筆者評価:E