みなさんこんにちわ。ディジャブの最終回―解決編をお送りします、さたどらでございます。
二年以上にわたって続いてきたディジャブも、今日にて集結でございます!
私立探偵・エースの活躍を最後まで見守ってあげてください。



さて、前回は「謎は、全て解けた!」というところまででした。
後やるべき事は、マーサとスタンウッドの悪事を世間に公表し、
自らの潔白を証明するのみです。
容疑を証明するための、証拠品は全てココに揃っています。


  ・日記帳 …… マーサがシーゲルに愛想を尽かし、スタンウッドにくっつこうとする様がつづられている。

  ・手紙1 …… シーゲルがスタンウッドを脅迫したモノ。

  ・メモ帳 …… 犯行計画の全てがつづられたもの。



以上三点。上二つが動機、最後の一つが計画。
これで二人を牢屋にぶち込むことが可能そうです。


ですが、まだこれだけでは足りません。
そう、まだエース自身の容疑が払拭されたわけではないということです。
既に灰となったファイル5(シーゲルがエースに宛てた手紙)のように、燃やせるモノは良いですが、
燃やせないモノの処分に困っております。
例えば、シーゲルを殺したピストル1とか。
こんなものが警察に見つかったら、即刻自分がタイーホされます。






どうしようかと考えながら、最後のコインを投下。
ペオリア通りにあるジョーのバーの近くに警察がありまして、駆け込むだけなら簡単にできるのですが、
証拠隠滅を行わない限り、自分の運命は変えられません。






そういえば、こんな場所もあったなあ…………
なんか全てが懐かしく思えます。毒が回っていて、記憶がなかったときに、
試行錯誤で現状を掴もうとしていた、少し前の自分。
そう、この横にはワインセラーがあって、この下には………………



…………そいえば、まだこの下には移動したことがありませんでしたな。
ふらりとはしごに手をかけ、地下へ降りていきます。






移動した先は下水道。よくよく考えたら、表通りにもマンホールがありましたなあ。
……しかし、このフロアは行き止まり。
一体何の意味があるのかと思い、この部屋を調べてみました。






そして、エースはふと思い浮かび、思わず叫びました。




  「…………!! ここは使えそうだぞ!!!」




使えるとはどういう意味か。
こんなけ底の深い下水道であれば、投げ入れたものが見つかることはまずありません。
そうです、ここは物を投げ入れる場所なのです。
ここで全ての自分に不利となる材料を投げ入れてしまい、今後の憂いを断つのです。


まず捨てなければいけないのは、「ピストル1」です。
一番エースが持っていて不利になるものは、間違いなくこれでしょう。
引き出しの鍵を壊すとか、扉越しの殺人者を倒すなど、色々貢献してくれたこのピストルですが、
もうこんなものはエースには必要ありません。






さて、次に目を付けたのが地図です。
エースに走らせる道を示したルートが描かれておりますが、エースは実際車を走らせていません。
よって、こんなものがあると、エースが実行犯だと疑われてしまうでしょう。






地図を手に入れた当初は、何のことかわかりませんでしたが、
謎が解けた今、この地図が一体なんのために存在していたのかが判った気がします。
故に、これもポイです。



とりあえず捨てられるものは全て捨てました。
ちなみにクリアに必要なものをうっかり捨ててしまったら……とか思う方もいるかも知れませんが、
そういうものは捨てられませんので、安心してください。
エースがちゃんと自らの心を制してくれます。


しかし、中にはこんなものも捨てられなかったり。






それ毒薬やん。

「毒薬を持っていたら危なくないか?」とか思わなくもないですが、
エースが大丈夫と言ってるんだから、大丈夫なんでしょう!!…………多分。



というわけで色々捨てた結果、最終アイテムは以下の通りになりました。







もし自分に一つでも不利な材料が残ってたりしたら…………









こうなるので注意しましょう。\(^o^)/







え?なんでこんな画像があるのかって?
はっはっは、マニラホルダー内の借用書を捨てるの忘れてました。
今なら断言できます。シーゲルから金なんて借りてません!!
こんなものが残ってたら、シーゲル殺害の動機として十分な理由になってしまいますので。



全てを投げ捨てたエースに、向かうところ敵はいません。
早速証拠品を持って、警察へとダッシュします。






誰だお前は。



  
  「長かったわ……。今刑務所から出てきたところなの。
  シーゲルに仕返ししようと思ったけど、いなかったから自動車に仕掛けをしてきたわ。
  貴方にもプレゼントしたい物が、このバックの中に入ってるのよ。」




そんなバックの中身なんて見たくありません。


えっと…………シーゲルとエースと女…………?
そいえばファイル6と7(現在下水道の底)に、シーゲルとエースが協力して、
女を逮捕したということが書かれていた気がしました。
全然関係ない資料だと思ってポイしてたんですが、もしかしてこの女がその…………


となれば、この女は犯罪者。
車に爆弾をセットしたのもこいつでしょう。
エースとシーゲルに復讐をするため探していたのであれば、どう考えても通してはくれなさそうです。
……もしピストルがあったとしても、町中でぶっ放すことはできませんでしたし…………
こうなったら最後の手段!!








最後に信じられるのは自分の肉体。










倒れているウチに、とっとと先へ進みましょう。
その後、この女がどうなったかは、誰も知りません。






というわけで、ここが最後のフロアです。
警察署のドアを開け、中に移動すれば、最終審判が行われます。
クリア条件は、「三点セットを所持」かつ「自分に不利となる材料を1つも持っていない」ことです。

ちなみに満たせなかった場合、条件を満たした範囲で、エースの罪の重さが変わってくるらしいです。
自分が先に突撃したときは懲役10年でしたが、達成率が低かった場合は、最悪電気椅子が待っているらしいです。
ガクガクブルブル






クリア条件を全て満たせば、スタンウッドを逮捕させることができ、自らの潔白を完璧に証明できます。
マーサは何故逮捕されないのか判りませんが、スタンウッドが一人で勝手にやったことなんですかね?
自分はてっきりマーサも共犯者だと思っていたのですが。
まあ、この際気にしないことにします。






こうして、エースの戦いは幕を閉じました…………  
一つの功績を手に入れ、人々の心にエースの名を刻み込んだ、一つの事件が…………





















夜風が身に染みる町を、ひた歩く…………


シーゲルも思えば、可哀想な人間だった。


一人の女に拘り続けた結果、自らの命を失うことになるとは、思いもしなかっただろう。


一体何が彼をそこまで走らせたのか…………今となっては、知る術もない。










シーゲルが手に出来なかったもの…………それは「自由」。


俺は何物にも束縛されない。俺は俺だ。


おそらくこの事件も、いずれは人々の心の中から消えていくのだろう。









しかし、俺は屈しない。


俺が俺であり続けるために、この町の事件を追い続ける……










俺の名は、エース・ハーディング。

また新たな事件が、俺を待ち受ける。






この町のどこかで………………










〜 Fin 〜







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