みなさんこんにちわ。すふぃあでございます。
ルナドン・聖刻と、中々なビッグタイトルが続いておりますが、
懲りもせずまた新しいガソリンを投下したいと思います。
というわけで、第21作目となる作品はこれでございます!
本作を作ったのは、キャメロットという会社。
マリオゴルフや黄金の太陽、初代みんゴルを作ったところで有名ですね。
本作はみんゴルを出す2年前。このようなRPGを出していたというわけです。
しかしながら、本作の評価は非常に低いものとなっております。
その評価が今でも変わっていないせいか、本作の購入額は341円(送料340円)となっております。
今まで購入してきた1円シリーズアンシャントロマン・ルナドンテンペストはなかなかにヤバいクオリティの作品ばかりでしたが、
何故本作が1円ゲーになったのか、その理由を筆者が解き明かしてみようと思います。
まず始めに、将来の英雄候補である主人公をご紹介しようと思います。
どうぞ!
一番手前にでかでかと載っているのが主人公なのですが、
なんだそのミニスカートは。セクシーコマンドでも目指してるのか。
こんな
年齢は14歳。騎士見習いです。
そしてフィンの左隣にいるポニテの少女は、アニーといいます。一応今作のヒロインです。
役職は僧侶。ヒロインポジのテンプレですね。
ちなみにパッケージイラストこそこんな感じなのですが……
パッケイラストと説明書イラストが全然違う気がするのは筆者だけでしょうか。
フィンのなんとなく馬鹿っぽい口の開け方もポイント高いですね。
多分吼えてるような勢いのあるイラストのつもりなんでしょうけど……
余談ですが、本作のキャラデザは柴田亜美が担当してます。
柴田亜美と言われてもパプワくんしか思い浮かばないのですが。
どっちが柴田氏の描いたイラストなんでしょうか。両方同じ人物が描いたとは思えませんし……
とまあ、今作はこの2人を中心に回っていくと思われます。
あとこのパッケイラスト内での重要人物といえば、フィンの上にいる目力の強いベビードラゴンがそうでしょうか。
名前をスタイナーといいます。
フィンの相棒的ポジションを務める訳なんですが……
相棒……飛行生物……うっ、頭が……
どうなるかわかりませんが、スタイナーがこうならないことを強く望みます。
では、ゲームの方を進めていきましょう。
こちらのおねーさんが案内役のようです。
説明書にも載ってないことをみると、女神クラスの大人物なのか、若しくは本編で登場しないどうでもいい女なのか。
こればかりは進めてみないとわかりませんね。
ここでは当然「はじめから」を選択します。
主人公の名前が決められる!すげえ!!
以前は筆者の名前を付けたこともありましたが、
最近はデフォルトネームばかり入れてますので、今作もデフォルトネームでいきたいと思います。
[里見の謎名前ジェネレータ] < 僕と契約して新しい名前を作ろうよ!
死んでもお断り申しあげる。
では、物語に入る前に、登場人物をもう少しだけ説明したいと思います。
フィンは母を既に亡くしていて、その父・ケビンズはマリオン国という国の騎士を務めております。
また、アニーの父・ガラハッドは元騎士団長で、怪我のため今は引退しております。アイスソードは持ってません。
ケビンズは普段は城に仕えているため、フィンはガラハッドの元へ預かっており、そこで育っております。
そして1ヶ月に1回、ケビンズはガラハッドの家に来て、フィンに武術を教えているというわけです。
ただその稽古とやらが相当過酷なものらしく、ガラハッドの妻ソーニャや、その娘のアニーはあんまりいい顔をしないようです。
その稽古の模様はオープニングムービーとやらで一応紹介はされているんですが……
映像自体はあまりにチンケなものであるため省略させて頂きます。
PS初期の作品なので、しょうがないと言えばしょうがないんですけどね。
そのフィンが、稽古の末ボロボロになって帰ってきたところから物語は始まります。
え、この顔グラ誰だって?やだなあ先ほどご紹介したアニーですよ。
説明書イラやパッケイラとも全然違う気がしますけど。
ま、まあ!この程度ならFFでもよくある話だし、配色自体は一緒なのでパッケイラストとゲーム内グラで肌の色が異なるRPGがその昔あったらしい。
アン……うっ、頭が……評価の対象外とします。
この程度で驚いてたら、今後やっていけないと思いますしね。
まあ女性陣はケビンズの猛特訓に御反対のようですが、
ケビンズもただ適当にしごいてるわけじゃなく、ちゃんと考えを持ってやってるようです。
密かに「以前よりも良くなった」と喜ぶなど、フィンの成長を認めたりしてるところとか。
ここまでケビンズがフィンに拘るのは、少し理由があります。
このマリオン国の近くに「バンドール」という国がありまして、
所謂「征服を企む悪の帝国」という組織なのです。
先ほどのパッケ絵で、ぷよぷよのサタンみたいな角の生えた魔族がいたと思いますが、
あいつもバンドール定刻の人間で、重鎮を務めています。
何れはフィンの前に立ちはだかる存在なのでしょうが、まあそれは当分先の話でしょう。
で、この関係上ケビンズは城をあまり空けることができません。
そのためたまにしか城を出られず、どうしてもこのような短期集中型トレーニングになってしまうのでしょう。
ケビンズはフィンを何処まで育てることに夢見てるのかまではわかりませんが。
この流れの中、一つだけ伏線めいた台詞をケビンズが出しました。
怪我して引退し、隠居状態になってるガラハッドに向けて、「城に戻る気はありませんか?」とケビンズが問いかけたのです。
確かに動けない騎士団長に価値はないかもしれませんが、引退後でも他の重要な役職に就くことはできましょう。
それをしない理由が何かあるのかもしれませんね。
このイベントが終わると、ようやくフィンを動かせるようになります。
まず一番最初に、フィンのステータスを確認します。
注目ポイントはVPとLP。
VPは所謂HPに相当します。ヴァイタルポイントの略称だそうな。
戦闘時に喰らったダメージは全部こちらから減っていきます。
ここまでなら普通のRPGですね。
そしてLPというのは、ロマサガをやったことのある方ならご存じだと思います。
本作はキャラのVPが0になっても死亡にはならず、「気絶」という扱いになります。
そしてちょっと経つと、LPが減る代わりにVPが回復して戦線復帰します。
所謂「残機」みたいな感じだと思って頂ければ結構です。
そしてLPが0になった時が死亡でして、この場合は教会で復活しなければいけません。
このLPシステム、一見凄く死ににくいシステムのように見えますが、
このシステムが搭載されてるということは、VPがしょっちゅう0になるであろうことを前提に調整されていると言って間違いないでしょう。
それだけ敵の攻撃は苛烈で、一歩間違えればゲームバランス崩壊の可能性もあります。
ちゃんとその部分はきちんと調整されているのでしょうか。気になるところです。
ステータスを確認したところで、ファーストミッションが与えられます。
内容は「東の奈落の洞窟にある聖なる水を汲んできてくれ。達成できたらマリオン城へ連れていってあげよう」というものです。
魔物とかもちょいちょいいるそうですが、騎士を目指すフィンにとっては丁度いいのかもしれません。
早速旅立とうというときに、一つトラブルが発生します。
このアニーという人物は相当に跳ねっ返り娘で、気が強くかつ好奇心の塊だったりします。
そして、フィンに対しても明確に好意を抱いてます(現状ではまだ幼なじみ感情レベルでしょうけど)
こういう状況になったら、付いていくというでしょうね。
しかし、母ソーニャからはあっさり反対されました。
「貴方は女の子だし、ママはそんな危ないところに送り出せないわ。わかるわね。」と。
その一言にキレてしまったのか、アニーは1人で飛び出していってしまいましたとさ。
あー、こりゃ面倒臭いことになりそうだなあ。
現状のアニーは魔法もなにもない、ただの貧弱もやしっ子でしかないというのに。
こりゃ後々アニーが災いを運んでくるかもしれません。
その一方で、スタイナーが付いていくのには特に反対しない模様。
ステータスは存在してないため、PC枠ではないようです。
一応「怪我してるところを助けられ、それ以降数年来の友人」という経緯があるそうです。
PC枠外とはいえ、少しは役に立つかもしれません。
なんせ評価基準がアレですからね。誰が来ようとアレよりはマシでしょう。
洞窟へ出発する前に、かるーくセーブだけしておきましょう。
項目から台詞までほぼDQまんまで草生えるんですけど。
これエニックス(現スクエニ)関わってないよね?いくらなんでもストレートすぎでは……
ではお待ちかね。戦闘システムの解説を始めていきたいと思います。
これが大作RPG(1円)・ビヨンドザビヨンドの華麗なる戦闘だ!
え、フィンは何処?と困惑される方もいらっしゃるかもしれません。
ええ、画面下部にある表示窓と被ってるのが、他でもないフィンです。
大丈夫ですよ。ちょっとタッチが変わって5頭身にパワーアップしただけですから。
もはや柴田亜美の要素が何処にあるのかわかりませんが。
戦闘を解説するのなら、これについても触れなければいけません。
本作はAPS(アクティブ・プレイング・システム)というシステムを用いております。
そこ、プログレッシヴマップリンクシステムとか言わない。
このAPSは「戦闘中、コマンド入力以外でもプレイヤーを退屈させないようにしよう」という余計な親切心から生まれたコンセプトで、
コマンドを入力すると、キャラの頭の上に青いクリスタルみたいなのが約2秒ほど表示されます。
この間にプレイヤーはひたすらボタンを連打するのです。
ボタンを連打することにより、以下の効果が得られるのだそうです。
・攻撃時 …… クリティカルや2回攻撃の発動確率が上がる
・防御時 …… ダメージ無効や反撃する確率が上がる
・回復時 …… VP回復量が上がったりLP消費が半分になったりする。
つまり行動の全てにボタン連打を要求される連打ゲーというわけです。
ただ連打しても、特殊行動が発動しなければ与ダメや被ダメは変化しないため、完全な徒労になることもあります。
○連打したら発動する、というわけではなく、あくまで「発動率がアップする(上昇量不明)」ということなので、どっちかというと残念な結果になる方が多いです。
割と理不尽な気もしますけどね……
普通こういうコンセプトで作られるシステムって、
大体「攻撃が当たる瞬間にボタンを押す」というタイミング系になると思うのですが、
なんでわざわざユーザーが疲れる「連打」という選択肢を選んでしまったのか。
戦闘バランスもこのAPSありきで考えられてるため、常時全力とはいわなくても、ある程度連打しておく必要性はあります。
指を鍛えるゲームなのかこれは……
あともう一つ気になったのは、「復活時のLP消費半分」という文面です。
復活時のLP消費コストは1じゃないのか……
これまたなんか嫌な予感がします。
ちなみに連打に成功すると、こういう事も起こります。
というわけで、スタイナーはフィンの与ダメアッパーに多少なりと貢献します。
この瞬間、存在価値はアレよりも上になることが確定しました。
ただ、戦闘中にフィンの周りをブンブン動き回るのはやめてくれませんかね……
正直かなーり鬱陶しいです。
戦闘面の解説が終わったので、シナリオの方に戻りますか。
洞窟に入るとアニーを発見しますが、相変わらずの爆弾娘状態で、一人で聖なる水を取りに行くとか言い出します。
こいつ、実はトラブルメーカーなんじゃね?
シナリオを無駄に長くするためのトラブルを運んでくる存在だったら嫌だなあ。
着火剤……うっ頭が……
アニーが仲間になるのはもう少し先の話なのですが、
ビックマウスを吐いてくれたので先にアニーの初期ステを公表しちゃいます。
頭の良さ 1
/;;;;;;|;;;;;;;、;;;;__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 駄
早 /;;;|;;;;;;;;|;;;;;iヽ;;;;;''''ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; こ
な /;;;;;;;;;;;;;|;ヽ;;;;;;ヽ丶;;;;;;;;ヽ,,;;;;;;ヽ;;;;;;;;; 目
く /、;;;;;;;;;|;;|;;;ヘ;;;;;ヽ;;ヽ;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;ヽ.;;;;; の
ん /;;;;ゝ;;;;;;;;|;;ハ;;i;;ヽ;;;ヾ;;\;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;ヽ;;; だ
|;;;;|;;ヽ.;;;;;|;;;i;;ゝ;;;\;;丶'丶, ;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ ヒ
と /|;;;|;;;;丶;;∥ヽ;;ヽ;;;;\;;;ヽ,;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ;;; ゝ
i;i;;;;;;ハ;;i;;;;ヽ|;;;丶;;ヽ;;;;;;;\;'ヽ;;;;ヽ;;;;;iヽ;;;;; ロ
か |;;;i;;;;;;∥;;;;;;;ヽi;ゝ;;;;;;;ヽ;;;;;;;;ヾ;;,,;;;;;;ヽ;;;;i;;;;i;
|;|;ヽ;;;;|ヽ;;;;;i;ヽヽ;\ヽ;,,;;;;;;;;;;;ゝ丶ヾ;;;;;i;;;;i; イ
し ii;;;;;ヽ;;ヽ、;;ヽヽ;;;;;;;ヽゞ;へ,,...;.;;\;;;;ヽii;;;;||
ハ;;;;|ヽ,,..、ヾヽ;ヽ;;;;;;;;ヽハ''-,,..、'''丶;;;;;ii;;;;| ン
な 丶ゝ i´i y'、,,ヽ;;ヽ'' 丶/て ''iヽ,,、;;`ヽ;;;;;;;;
ヽ;;;ヽ'''--''''`.:.:.:''ヽヽ`'''`--'''´ レi;;;;;i;;;;;ハ;;;
い i\;;ヽ ..:.:.:.:.:.:.:. `` レi;;ノ;;;ハ;;|;;
ヽヽ.``.:.:.:.:.:.:..:.: |ハ;/|;;/;;;
と ヽル.:.:.:.:.:.:.、..: i ||/;;/|;;/i;;
・ ヽヽ.:.:.:.:.:.`ヽ '' |, //|;;レ;/;;
・ ;;ヽ.:.:.:.:.:,,、______ /;;;;;|;;;//;;;
・ 'ヽ.:.:.`ヽ----` ' / /i;;リ///、
,,レ| ヽ、.` =- ,,/ / ヽ|/ ヽ
,,/ iヽi ゝ、 ,,/ ,,/1/ ヽ 丿
,,,/ レヽ、`-__,,/´ ,,/ // i /
,/ ワ / // ソ
左上のキャラアイコンはまばたきしたりとかもするのですが、
たまたま取ったキャプがドヤ顔っぽくなって大草原不可避。威張れるほどたいした能力持ってねえだろ!
基本ステだと確かに互角っぽく見えますが、
フィンはここにミドルソード(攻撃力5)と盾のスペックが加わるため、総合力はフィンの方が1歩程度上をいっております。
アニーさん、あんた負けてるよ!!
こんな口だけ奔走ヒロインを窘めないといけないフィン君。
親父の修行よりもよっぽどきついんじゃねえのか?
ビヨンドザビヨンド、それは暴走ヒロインのために頑張るフィン君の物語。
フィン(と筆者)の苦労は、まだ始まったばかりである……