| 発売日 | 価格 | ハード | 発売 | ジャンル |
| 1999/10/28 | 6,800円 | プレイステーション | SCE | RPG |
「光と音のRPG」と名付けたアークザラッドはⅡにおいて完成し、ミリオンセラーを達成しました。
エンディングは大団円ではなく人によって思う所はあるような終わり方ではありましたが、
それでも"完結編"とされただけのことはあり、アークという名の少年の戦いは終わりを告げました。
時は流れ、1999年。
完結編とされたはずのアークザラッドにⅢという続編が発売されました。
完結したはずのシリーズになんで続編が出るねん。嘘つき!!
しかもアークⅡを開発したジークラフトは97年にスクウェアに吸収されたためか、本作の開発は違うところが請け負うことに。
この時点で色々察するべきだったのでしょうが、当時は開発と発売は同じ所がやっているものだと思っていたため、
アーク続編ということで釣られて買ってしまいました。
うん……まあ……アークの名を使わなかったら良いゲームだったんじゃないかな……
【評価点】
・"復興"をベースにした明るい作風
・戦闘システムが色々簡略化されており、速度は向上
・グラフィックは上々の出来で、音楽も悪くない
【問題点】
・主要キャラクターの設定周りが浅く、Ⅱまでのキャラと比較して魅力に欠ける
・難易度が大幅に低下。サクサク進める反面、戦術面に関しては後退。
・主人公が基本的に受け身で主体性に欠けるため、イマイチ冒険してる感がない
・シナリオの後半部分全部
まず開発元が違うということで、作風は根本から変わってると思ってください。
最初の30分間触ってみて、受け入れられそうなら一旦そのままGO。
ダメそうならその時点でプレイを辞めた方が賢明です。
良くも悪くも、それだけ変化してしまっているということですから。
最初は戦闘面。
アークⅡがややテンポが悪いということもあって、やはりというかそこに関しては改善が図られました。
具体的には敵を倒したときの演出。
アークⅡの場合、特殊能力などで複数の敵を同時に倒したら一匹ずつやられ演出が行われ、結構これが煩わしかったりしたのですが、
本作に関しては何体同時に倒そうが一瞬です。時間にして約1秒。
素晴らしいです。筆者が唯一アークⅢに関してベタ褒めするところですね。
ダメージ計算式も非常にわかりやすく、あの有名なアルテリオス計算式が軸になっております。
しかしこの計算式は、攻撃力>防御力となっていなければダメージが与えられません。
その結果、敵の能力値が「攻撃力120 防御10」とかいう、凄まじい防御力デフレを起こしてしまいました。
そこらの魔術師よりも柔らかいアイアンゴーレムってどんなんやねん。
外見と能力値の不一致に納得いかなかったユーザーは筆者だけでしょうか。
次にキャラクター性。
主人公はとある理由からハンターに憧れ、ハンターとして世界を旅する者となりました。
アークⅡにおいてハンターは「金さえ貰えればなんでもやる」という裏稼業的な役割だったのですが、
Ⅲになってからは公務員みたいな立ち位置になり、世界の復興と平和のために働くお仕事となりました。
あれだけのことが起きれば職業の定義が変わるのは仕方ないかもしれませんが……
まあそんな肩書きなため、主人公もダメ公務員のように凄まじく受け身で、何をやるにしても「仕事だから」が理由になります。
たとえ緊急性の高いような内容であっても必ずギルドを通して行わなければならず、
ハンターとしてではなく"1人間として"彼が動くことは最後までありませんでした。
このお役所仕事的な主人公に共感できるかどうかは、プレイヤー次第と言えましょう。
最後に、筆者がこの作品において最も言いたいことはこれです。
こんな展開にするくらいならアークの名前冠するのやめろや。
自分はシナリオに関してはゆるふわ評価なので、筆者評価が1ランク以上動くことはあまりないのですが、
この作品に関してはシナリオのせいで2ランク程度下がっていると断言します。
場面は後半。具体的には、主人公たちが前々作キャラの1人・ゴーゲンと会ったところです。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、その展開や台詞周りを見たとき腸が煮えくり返ったのを今でも覚えてます。
あんなふざけた展開にできるのってなかなかないですよ。
……と思っていたら、4年後にこれ以上をやらかしてくれた作品スターオーシャン3がスクエニから出てしまったため、
運良くワーストにならなくて済みました。
この作品に関しても何れリライトします。
総括すると、グラフィックは良い。音楽も良い。戦闘面はマイナス面もあるが、高速化したのは大きな改善点。
しかし魅力に欠けるキャラクターたちとそいつらが織りなすストーリーに関しては大きなマイナスです。
まあⅢがこんな出来だったから、ワンダースワンで発売された「機神復活」が大きく評価されたというのはあるでしょう。
なんでこっちがⅢとして出てくれなかったんや……('A`) しかもなんでワンダースワンやねん
筆者はこれに懲りて二度とアークに手を出さないと決めました。
一度完結したシリーズは起こしてはいけません。悲しい結末しか生まないので。
一応3周はしてますし悪くない部分もそれなりにはあったのでこの評価には留めましたが、
それがなかったら悪い意味でのユニークゲーム認定していたでしょう。
返す返すもアークの名が付いてなければ……と思わずにはいられない作品でした。
筆者評価:E