みなさんこんにちは。すふぃあでございます。
    超展開を呼ぶRPG真・聖刻、いよいよ最終回でございます。
    投げっぱなしのストーリー、結末はどのようになったのでしょうか!


    なお、今話は小説版を参考にしながら書きます。
    黄緑下線有りの文字はカーソルを合わせると、吹きだしのポップアップが出るのは既にご存じでしょう。
    今回は、「小説版はこうであった」というものも含めて記述していきます。
    また、「小説版では」というのが常に枕詞になることが予想されるため、
    小説版の内容を記述する場合は、「※」を冒頭に付けることとします。よろしくお願いします。


    前回は、ボスラッシュで死闘を繰り広げた※ボスラッシュはありません。ところまでをお送りしました。
    回復手段と戦略性が一切無い戦闘はここまで辛いモノだったとは……
    仕方ないので、思い切って大幅レベルアップを目論みます。
    こうでもしないと倒せないのです!
    シフォンとアグーラとサイブレムしかいない※シフォンの乗るサイブレムの他、カーラング含めた狩猟機部隊10機、従兵機に乗るアグーラの、総勢12機で出陣している。のだから、こうなるのも仕方が無い。






    レベルアップ完了!
    新しく生まれ変わったシフォン先生をご覧下さい。






    一気に5段階アップのLv36!
    どうです?凄いでしょう。褒めて褒めて。
    なお相当な苦行作業であったことも記述しておきます。



    これだけ派手にレベルを上げた結果、登場するボス達が軒並みザコに。
    1戦でゲージが1本減るかどうかぐらいになって草生える。
    ゲームバランスの調整がおかしいと叫びたいところですが、今に始まったことじゃないため我慢。







    カーシャの乗ってたゴーラ・ボーンですらこの被ダメです。
    命中率も90%を超えるなど、大幅な進歩。
    おそらくその理由は1レベルで10前後も上がるステータスだと思われます。
    仮に能力値1点で1%命中率1%変わる大味仕様なら、50点上昇で50%も命中率が上がるため、
    命中率が低かったのはゲームバランスの(以下同文)

    なお、操兵のHP補充のため、Lvはさらに上がって38になっております。



    これらのボスラッシュを終えると、いよいよ山頂へとコマを進める※ボスラッシュがない代わりに、無数の操兵部隊がシフォン達を襲っている。
    所謂「ここは私達が~」のパターンにより、シフォンとアグーラのみ山頂へ進む。
    ことが出来ます。
    山頂で待ち受けるは、八門の元締めであるゾマ。おそらくこいつがラスボスでしょう。
    ここからゾマとの会話が始まりますが、小説版とあまりに内容が違いすぎるため、
    両者を併記して、比較しやすくしました。ご覧下さい。



    ゲーム版
    小説版
    ゾマ「ついにきたか……白の《選ばれし者》シフォンよ」

    シフォン「お前がゾマか」

    「如何にも」

    「お前の手下は全て倒したぞ」

    「そうらしいな」

    「ミシェルダをどうした?
    (操兵に乗り込んで)力尽くでも答えて貰う」
    シフォン「てめぇがゾマか?」

    ゾマ「アグーラ、よくここまでシフォンを誘い出してくれた。ゾマはアグーラの記憶の封印が既に破られたことを知っている上で、この台詞を吐いている。
    ご苦労だったな。
    これでもう一つの《顔》も手に入ったも同然だ。よくやったぞ。」


    アグーラ「違うっ!!」

    「どうした?私の元へ来い!」

    「シフォン!違うわ!!違うの!」

    バカか、てめえは!?
    アグーラ、いや、アルシェルダがそんなことする訳ァねえだろうが!
    てめぇみたいに薄汚れた奴はサイブレムで踏みつぶしてやるぜ!」

    「おもしろい……。やってみてくれたまえ。」



    小説版の熱い展開に比べ、ゲーム版の頭悪いやりとりは一体なんなんだ。


    このあまりに違いすぎる差は一体何故生まれたのかということなんですが、
    どうも小説の筆者はゲーム版作成に一切関わっていないらしく、
    またゲーム版のシナリオ担当が小説版の原作として携わった形跡も特に見当たりません。

    ここから察するに、最初に大ざっぱなシナリオの流れだけは両者に手渡されて、
    後は横通しを一切行わず、それぞれ独自の話を書き綴っていったのではないかと思われます。
    その証拠に、普通同一作品を2つのメディアで展開する場合は、
    両者とも「同じ場面」で「同じ人物」が「同じ台詞」を吐いたりするのが当然なのですが、
    そういうのも殆どない同一台詞が全くないわけではないが、ほんの極一部であるため、予め用意されたプロットに「必ずこの台詞は入れろ」みたいな指定があった可能性も考えられるため、筆者の想像が当たってる可能性も十分ありそうです。
    なんのためのメディアミックスだぁ!!



    既にグダグダな状況の中で、ゾマとの戦闘が始まるのですが……





    ゾマ戦、まさかのノーダメージ撃破。

    YOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!
    風と雷を自在に操る練法師(笑)※アグーラの支援も受けて、かろうじて撃破している。ちなみに断末魔は特になし。が聞いて呆れます。
    これ、Lv38も要らなかったんじゃねえのか……?


    元締めは倒しましたが、まだ全てが終わっているわけではありません。
    そうです。黒騎士ことルシュナスがまだ残っています。
    彼はこちらが呼ぶまでもなく、バルチサス・攫われたミシェルダと共に登場。
    小説版ではシフォンは既に黒騎士がルシュナスであることを薄々感づいておりましたが……






    今更この台詞とか頭悪いっていうレベルじゃねーぞ!


    ……ある意味仕方ないと言えば仕方が無いのです。
    なんせゲーム版では、ルシュナスであることを気付かせるようなシーンが一切存在していなかったのですから。
    小説版筆者とのシナリオ構成能力の差がはっきりと出ておりますね……
    伏線って大切ですね。


    ここからバルチサスとの戦いがあるのかと思いきや、






    突如消えるシフォンのサイブレム。
    そして動かないルシュナスのバルチサス。

    これに関する説明は1文字たりとないため、小説版無しでは何がなんだか全く判りません。










    これに関しては、吹きだしの中で書くにはちょっと長くなるため、この場で書きます。
    動けなくなったのは、仮面の意志によるものです。
    白の仮面と黒の仮面、お互いが戦えば、必ずどちらかが傷つくことになります。
    仮面の再統合を果たすのが本来の目的であるため、この戦いで統合できなくなったら困るのです。
    そのため、白黒双方「動くべきではない」という判断をしたため、両機とも動かないという事態になったわけです。

    勿論これは「仮面個人のワガママ」という簡単な問題ではないため、致し方ないことでもあるのですが。
    彼(?)は自らに与えられた使命に従って動いてるだけですので。


    こうしてルシュナスとの戦闘も始まるわけなのですが……






       ↓3倍拡大





    誰だよお前。









    何時からこいつはジャンパーにジーンズ履いた現代人になったんですかね……
    アンシャントロマンのファラ通称:グロ画像並に驚いたわ!!
    本作は「RPGツクールで製作された」という都市伝説があるのですが、あながち嘘でもないような気がしてきました。


    では強さの面はどうでしょうか。
    操兵と違い、シフォン本人は強力武装()を施してあるため、非常に強力です。
    そのため、ルシュナスの攻撃による被ダメは僅か16点前後。
    もはや決闘といえるものではなく、ただのワンサイドゲームと化しておりました。どうしてこうなった。

    百歩譲ってそこは「真・聖刻だから」という理由でまだよしとしてもいいのですが、
    剣と三節棍の戦い※勿論剣と剣の戦い。
    ゲーム版と異なり、シフォンの複雑な内心が描写されている。
    という絵面の悪さはどうにかならなかったのか。




    死闘の末、ルシュナスは倒れます。既に致命傷を負っており、助かる見込みはありません。
    最期の最期で洗脳が解け、ルシュナスがミシェルダに想いを告げ、そしてこの世を去って行きました。
    流石にこのシーンだけはゲーム版でもきっちり描写されております。



    ゾマもルシュナスもこの世を去り、全ての片がついたはずですが、まだ物語は終わりません。
    なんと、先ほど討ち取ったはずのルシュナスの肉体が再び動き始めたのです。
    その体は再び立ち上がり、ルシュナスは……いや、ゾマはシフォン達にこう告げました。






    ゾマは確かに先ほど死んだはずです。
    ですが、ゾマの精神は仮面に移し替えていたため、ルシュナスの肉体を乗っ取ることで、
    再び立ち上がることに成功したのです。
    ゾマの目的はすなわち、《選ばれし者》の肉体を得て《騎士の乗り手》になることだったのです。
    つまり、ゾマの死亡もルシュナスの死亡も、全てゾマの筋書き通りだったということになります。
    そこまでしてなりたい中原の覇者って一体なんなんだろう……
    野心を極めた者の考えは全くわかりません。狂気としか言いようがありません。


    後は、白き操兵がゾマの言うとおりに動いてくれれば、彼としては最高の結果だったのですが、
    現実はそうはなりませんでした。



     


    シフォン達の目の前に現れたのは、白き騎士の真の意志である《真・聖刻》。
    すなわち、白き騎士の心臓に当たります※タグマから受け取った蒼き珠は、実は白騎士の心臓だったという事が判明している。が、ゲーム版では描写無し!
    蒼き珠とは一体何だったのか。

    ここで、聖刻は2つの仮面に対して、お互い戦うように命じます。
    勝者になった者に、聖刻を所有する権利を与える、とも告げて。


    こうして再び、シフォンはゾマと戦うことになります。
    熱いラスボス戦が展開されることを期待してごめんなさい本当は全く期待してません^q^
    だって「真・聖刻」だもの
    、その戦いは幕を開けます。









    バルチサス撃破!戦闘時間30秒!!



      >時間にして2分。世界一早いラスボス戦だったと思います。  (@里見の謎・最終話)


      >アンシャントロマンのラストバトル、里見の謎を上回る1分半で決着が付きました。  (@アンシャントロマン・最終話)




    【祝】 記 録 更 新


























    こうして、白き騎士を利用し、中原を征服しようとしたゾマはこの世から完全に消え失せました。
    あくまでキタン一地方の事件であるとはいえ、ゾマの野望が実現すれば、全世界が滅びる可能性もありました。
    シフォンはその手で、ゾマの野心を潰すことに成功したのです。


    戦いが終わった後、白き騎士はシフォンにこう告げます。






    ということで、結局白き騎士はシフォンに跪くことはありませんでした。
    まあこれに関しては、カーシャからも言われてますし、本来はルシュナスが聖刻石を受け継ぐはずでしたしね。
    シフォン自身も特に「強大な力」に関して興味を示しませんでしたし、平和的な流れとも言えますね。


    白き騎士はこの後どうするか。
    バルチサスは「本当の《選ばれし者》が現れるまで、再び眠りにつく」ということを、シフォン達に告げました。
    《白》と《黒》の戦が再開される、その日まで。
    そして、《選ばれし者》がこの世に生を受けるその日まで。



    ただ、バルチサスは眠る前に、シフォンの願いを一つだけ叶えてくれるようです。






    仮面・心臓・機体、全てを揃え、再統合に大きく貢献してくれた褒美なのでしょうか。
    いきなり言われても、シフォンは何も思い浮かんできません。
    騎士曰く、『これまで余に尽くした者は一様に「王」となることを望んだぞ』とのこと。
    元々シフォンは、王の座なんてどうでもよく、それ目的で旅してきたわけでもなかったため、
    「望みはない」……この言葉が口から出されるはずでしたが、出される前にシフォンは思いとどまりました。


    再び考え、出した結論……それは…………



















      ( ゚д゚) 
    _(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
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      ( ゚д゚ )
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    結局シフォンの願いは本編で語られることがないまま終わります。
    語られないのならそれはそれでいいんですが、小説版では普通に書かれている※白と黒に利用され、命を散らした人間の復活を依頼してます。
    誰の事を指すのかは、言うまでもないですよね。
    ため、
    またもやただの手抜きという結論になってしまいました。
    もうこれ何回目だ。



    あともう一つツッコミ所を上げるとしますと……



     


    中原をのべる王って何だよ。ポエマーか?

    ちなみに「統べる」は「すべる」と読みます。
    何処をどうしたらこんなのを間違えるんだ。
    どうやらシナリオ構成力どころか国語力も足りなかったようです。ライターの人選間違えたんじゃねえのか?



    ここから先は後日談となります。
    ゲーム版では、アグーラことアルシェルダが新しい女王となりました。元いた女王は何時死んだんだ。
    小説版ではしっかり生きてるため、またもや両者はっきり別れてしまいました。
    それ以降、彼女がどうなったかはわかりません。
    ただ一つだけ言えること。
    それは、彼女の秘めた想いは結局シフォンに届かぬままになってしまった、ということです。


    まあいずれにせよ、アルシェルダなら立派な女王になってくれるでしょう。
    では、ミシェルダはどうしたのか。
    なんと、「王位継承権・王族、全てを捨てて、シフォンと一緒に行く」ということを決意したのでした。
    確かにシフォンは王族にも貴族にも騎士にも興味がない、自由な人間。
    となれば、彼と一緒にいるにはこれしか方法がなかったわけです。
    流石のシフォンもこれには驚きましたが、特に嫌がってないところを見る辺り、
    彼もまんざらではないのかもしれません。



    ここで、「真・聖刻」のお話は幕を閉じます。
    この後どうなったのかはわかりません。ただ小説版によると、屈強の傭兵《疾風のシフォン》として、大活躍したようです。
    ここから十数年後、中原にフェンという名の人物が生を受け、再び白と黒の戦いが始まるのですが、
    今回語られるのはここまでとなります。
    この模様はPS版の「聖刻1092 操兵伝」こちらもクソゲーとして名高いらしい。
    原作無視なところも真・聖刻と一緒のようだ。
    まるで成長していない……
    にて語られているようですので、
    機会があれば、いずれそちらをプレイするかもしれません。



    では、最後に毎回恒例の戦犯リストを眺め、フィニッシュとしたいと思います。