というわけでみなさんこんにちわ、すふぃあでございます。
満を持して投入した大作(勿論黒い意味で)ガイアセイバー、如何でしたでしょうか。
いつも通りこのあとがきスペースで色々書いてきますが……
予め言っておきます。如何に書いていくのは感想ではありません。断罪です。

【評価点】
・ドット絵の出来
・進行に支障の出るレベルのバグは散見されない(但しベストエンドには行けない)

【問題点】
それ以外の全て


はっきり言いましょう。本作はこの世に生まれてはいけなかったゲームです。
筆者は過去にいろんなユニークゲームをプレイしてきましたが、
それらには「納期」「資金」「人員」といった、現場の人たちにしかわからない涙ぐましい問題点があり、
仕方なく低クオリティゲームに留まった、悲しき運命を背負ったタイトルばかりです。
しかし本作は違います。
最大の問題点。それは作品のコンセプトが歪みに歪みまくってることです。

もうここまで読まれた方なら、大体察しは付くでしょう。
本作は「マークハンター」というオリジナルキャラをとにかく前面に押し出しています。
絶対的正義ではない存在。勧善懲悪ものではない。
様々な勢力の魑魅魍魎が、宇宙をも含めて争っている中、
正義とかいったアニメや特撮の中でしかでてこない概念に囚われない存在。本作においても異彩を放ってます。
そんなキャラが活躍する……そういった作品があっても別にいいでしょう。

いいんですが、本作はガンダム・ライダー・ウルトラマンといったアニメ・特撮作品を原作とした、ある種の二次創作です。
マークハンターを押し出したかった故にそうなったのか、そうでなかったかはわかりませんが、
原作に出てくるキャラや怪人の扱いがとにかく雑。
ガラガランダやシャドームーン、ゼットンといったその作品におけるラスボス級のビッグネームが
本作ではそこらで歩いてるザコAと同じ扱いなことに対して、誰1人疑問を持たなかったのでしょうか?
そこまでして押し出したかったザンジオーって彼らにとっての一体なんなんでしょうか?

言い始めたら切りがないので、ここではこの程度で留めておきますが、
ここまで原作を馬鹿にした作品は、なかなか目に出来ないと思います。
誰の意向によってこうなったかはわかりませんし、知りたくもないですが、
それが誰であろうと、冒頭で述べた「生まれてはいけなかったゲーム」という評価に変わりはありません。
原作設定を最低限すら尊重できないのであれば、二次創作に手を出してはいけないんです。


他作品だとこれだけでG評価になりそうな要素である致命的なレベルのテンポの悪さも、
上記の理由と比べたら全然大した要素ではありません。
ゲーム中でも散々罵声を浴びせられたりして終始不快でしたし、なんなんでしょうね。
「こんなゲームもあった」という経験以外、何一つやって良かったと思える点がありませんでした。
唯一の救いは、アマゾンコーションによるエンカウント回避の技があるくらいで、
それがなければ、間違いなく至上ワースト作品になるところでした。

正直なところウチがこの作品をやったのも、皆様には「このゲームだけは絶対にプレイしてはいけない」という注意喚起的な点が大きいです。
ネット上では「ヒーロー最悪の作戦」と揶揄されておりますが、
その評価に関しては何一つ間違っていなかったと、ここに断言いたします。
作り手側がそういうことをするのなら、ウチも同じことをしましょう。
このゲームに対しての愛は一切不要だ。


【余談】
ゲーム中に「コチノチ」「カニミノラ」「モチミノラ」という謎の単語が出てくるのだが、
パソコンのキーボードを見ながら上の単語をあてはめていくと…………
現場レベルとしては、割と不本意な本作の開発だったのかもしれない。
もしそうなら、その点に関してだけは同情する。やはり生まれるべきではなかった。



さて、次回作についてですが、これは先に述べたとおり、タイトルは既に決まっていて、購入も済ませております。
この第15作品目の公開予定は2013年1月。
来年もウチのプレイ日記で皆様が楽しめていただけたらと思います。


それでは皆様、また次回の作品でお会いしましょう。


筆者評価: