というわけでついに、シャドウゲイト完了しました!!
いやあ長かったです。摩訶摩訶の時も長かったですが、このゲームはそれとは違った長さがありましたね。
まずいままでと違うのは、「アドベンチャーゲーム」であったこと。
それゆえにシナリオを書くだけでは表現しきれないこともあり、
その結果、結構画像の数が多くなってしまいました。
筆者の筆力の限界といえばそれまでなんですが、ちと中盤画像が多くなりすぎたことは、反省すべき点だと思いました。

(*本作のあとがきは一部、2024年にリライトしております)


【評価点】
・台詞回しを除けばコアなアドベンチャーゲーム
・台詞回しでネタ的な要素も含む、愉快な勇者さん
・グラフィックなどの作りは良い

【問題点】
・インターフェース周りの悪さ(元はPCゲーなので仕方ないのだが)
・ヒントが少なく、総当たり気味になる
・失敗選択肢=即死 というシビアさ。


まず、筆者はアドベンチャーゲームというのがさほど得意ではありません。
柔軟な発想というものがどうも昔から苦手で、答えがいくつもあるものから最適解を導き出すというタイプのものがどうもできません。
それ故に「総当たり気味」になってしまったという点も、あらかじめ記載しておきます。


それを考慮しても、80年代のゲームとしては作り込まれたグラフィック、
媚びない硬派な作りなど、洋ゲーの特徴がきっちり詰め込まれています。
ファンタジー世界のアドベンチャーゲームって、ありそうであまりないんですよね。

それを日本に輸入して翻訳し、発売したのですけど……
なんだこの台詞回しは?!
酒を飲みながら書いたんじゃないかと思われるくらい、原型の面影がありません。
当然ながら、原作の勇者さんはこんな滑稽な台詞は言いません。

当時のパソコンは高級品であり、今のように一家に一台はあるようなものじゃありません。
子供が持っているわけもなく、原作もそれは想定に入れてないでしょう。
ただFC移植ということで、ある程度対象年齢を下げないと幅広く売れません。
それ故に、親しみやすいテキストにした…………のかもしれません。


ただどんなに滑稽な台詞回しだったとしても、難易度自体は変わりません。
失敗選択肢=即死という、なかなかに理不尽な仕様が光ります。
流石アメリカ、容赦ない。

なので、本作を楽しめるかどうかは、この洋ゲー的要素を呑み込めるかどうかが全てだと思ってます。
魅力的なヒロインを始めとした人間キャラは一切いません。
いるのはモンスターと魔王ワーロックだけ。
よくそんな城に、ろくな装備も持たず単騎で行こうと思ったなあ……
まあだからこそ「勇者」なのかもしれません。

あともう一つ書いておかないといけないのが、FCのインターフェースの限界です。
元はPCゲーなので、原作はマウスを使って操作することが前提になっているのですが、
FCには当然マウスという要素がないので、割と不便ですし一手間かかります。
説明書のないカセットを購入した筆者がいけなかったのかもしれませんが、
矢印を画面中に出せるようになるのを知るまで、一手間かかりました。
みなさんも説明書はきちんと読むようにしましょうね!!


最後に総評として、
「洋ゲーらしい理不尽さ」を呑み込めるなら、やってみるのはありなんじゃないかと思います。
PCゲーからの移植で不便になったことは書きましたが、FC版になってBGMが付いたのも大きな特徴です。
これがないと本当に不気味で、敷居は割と下がったんじゃないでしょうか。
PC版をやれといわれたら、おそらく完走はできなかったでしょう。
もしPC版に挑戦してみたいという方がいらっしゃいましたら、
steamにて「Shadowgate: MacVenture Series」という、ガチの原作版が300円で買えます。
勿論文章は全て英語ですので、グーグル翻訳を片手にレッツゴーです!


次回作に関しては……ケムコ三部作というからには他の2作品があるはず。
そこら辺も考慮しつつ、次タイトルを決めていきたいと思いますが……
決まりましたら、皆様の前にて発表したいと思います。


それでは皆様、また次の作品でお会いしましょう。


筆者評価:

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