というわけで皆さんお待たせしました。里見の謎、ついに完結です!
半年間の空白もあって、全12話の執筆になんと1年もかかってしまいました。長すぎですね(;´Д`)
摩訶摩訶やシャドウゲイトを書いていた頃と違い、すっかりこのサイトも寂れてしまいましたが、
皆さんの応援ある限り、このサイトとプレイ日記執筆は存続させていくつもりでいます。
応援よろしくお願いします。


【評価点】
・テンポだけは最強。なにもかもが爆速。
・道に迷わない!すごい!
・進行に関わる致命的なバグはない。

【問題点】
シナリオが上級者向け
・全体的にキャラデザに魅力がない
・戦闘バランスはゴミ箱に投げ捨てた。


とりあえずほぼ唯一の評価点。爆速テンポ。
他に褒められる所はほぼないですが、テンポを重要視する筆者にとっては地味に評価点になります。
大仰な名前の割にたいしたことはないですが、看板に偽りがなかったことは認めざるを得ません。
これのせいで失ったモノが多いのも事実ですが、それに関しては後述。


問題なのはやはりいろんな意味で難解すぎるシナリオでしょうか。
どのターゲットに向けて作ったのかわかりませんが、どう考えても子供向けじゃないよなあ……
子供向け要素に馬糞を入れたんだったらその担当者をブン殴りてえ

シナリオの煽りを受けてか、敵も味方もこれといった好みのキャラが見当たらず、
里見の謎の人物に入れ込むことができませんでした。
感情移入できなきゃRPGじゃないと思うんですよ。個人的には。


最後に戦闘バランス。
テンポを優先するためにいろんな要素を簡略化したのはいいんですが、
必要なものまで簡略化してしまい、バランスが取れなくなってしまった感があります。
例えるならスープの素を入れ忘れたカップラーメンみたいなものでしょうか。
RPGを名乗るならせめてダメージ表記は付けてください……
突如HPや各種ステータスが乱降下する「なりわい」システムも、練りが甘かったと思います。


最後の「To be continued」は続編を見込んでの展開だったのでしょうけど、
発売元であるサンテックジャパンがゲーム市場から撤退したため、未完結のまま終わることとなってしまいました。
もし続編が出ていたら、どんな展開になったんですかね……



以下余談になりますが、本作における「里見」とは、今で言う千葉県に存在していた戦国大名「里見氏」を指します。
「タテヤマーナ」の元ネタは千葉県館山市であり、館山城は里見氏の本拠だったこともあります。
里見の謎を制作していた1996年に、サンテックジャパンは本社を館山市に移しており、
所謂「ご当地ネタ」を色々取り入れようと試みた形跡があります。

ただ第1話でも書いた通り、ゲームに関するノウハウを持っていたスタッフが殆どおらず、
その結果がごらんの有様といったところでしょうか……
やっぱり企画を立ち上げるなら、きっちりと人員・環境・予算・納期をぴっちり揃えた上で立ち上げないといけないんでしょうね。

こういうソフトの粗製乱造は、売れたハードのタイトルによく見られる現象で、
「アタリショック」で有名なAtari、ファミコン黎明期、そしてPS1。
本作もその中の一つであったと言えましょう。
ただ誰からも知られることなく埋もれていくような作品よりは、
妙にカルト的な人気を持った本作は、まだ恵まれた方なのかもしれません。
ゲームたるもの、どんなに酷評されようとプレイされてなんぼですからね。

色々書きましたが、とりあえず筆者はテンポが良いの一点のみを評価し、
最低ランクから一つ上げたものを筆者評価としたいと思います。
こんなゲームであっても、極悪エンカ率やスカスカ命中率のせいで、全然前に進めないRPGよりは楽しめると思うんですよ。
笑える部分がなかったわけではないですしね。
全方位低クオリティゲームであることに関しては何一つ否定できませんが。


さて、次回作については…………まだ決まっておりません。
とりあえずディジャブを完結させるところから始めましょうかな。
近日追加する予定でいますので、こうご期待下さい!

それでは皆様、また次の作品でお会いしましょう。


筆者評価: