さて、デニムがコリタニ城を落城させ、バルバトスを討ち取った頃……
ガルガスタン軍大将のザエボスが、ヴァイスを拷問していました。
デニムは何処にいるのかという質問を繰り返すも、ヴァイスは素っ気ない答えばかり。
敵総大将の不在に、ザエボスは焦りを感じながらも目の前の敵を痛め続けてます。
そんな時、一兵士からコリタニ城陥落と、バルバトス討死の知らせが。
なんだかんだでヴァイスは、デニムのことを信頼してるんですね。
一時期の歪みあった関係は既に無く、前よりも絆が固くなった気すらします。
一方でザエボスは、謀られた怒りをヴァイスにぶつけ、気絶させます。
何故ここでヴァイスを殺さなかったのかは不思議ですが、
いざというときは人質と引き替えにデニムの腹を切らせるつもりでもいたのでしょうか。
残存兵力は4個中隊。
このゲーム内における軍組織が現代陸軍と同じなのかはわかりませんが、
仮に現代陸軍と同じ規模構成だとするなら、1中隊200人ほどなので
現時点でのガルガスタン軍は残り兵力800程度ということになります。
……全戦力を投じて残り800……??
えらい少なくないですか……?
うちはミリタリーに詳しくないですが、これだけ大規模な作戦なら師団クラスの兵力を割り当てるはずです。
師団なら兵力6000〜20000ほどと言われます。
それが残りたったの800……
元々ガルガスタン全軍の兵力がそれほど大きな数字ではなかったのか、
ザエボスが無能なためか、ヴァイスが善戦したかは知らないけど、兵力の大半をここで消耗してしまったかのどちらかでしょうか。
兵力の3割を失ったら全滅、5割失ったら壊滅と言われる中、初期兵力を仮に6000としても9割近くを失ってるわけです。
ヴァイス達、えらい頑張ったんだなあ……
つーかヴァイス部隊だけで9割近く倒せるんだったら、正面衝突でも十分粉砕できたような気がするんですが。
ガルガスタンがウォルスタと戦う前、どれだけ兵力を持っていたのか、ちと気になったりします。
本拠地は奪われ、バルバトスも倒され、帰る城を失ったザエボスは、
残り少ない残存兵力でアルモリカ城奪取と、デニム部隊討伐を指示します。
デニム部隊はヴァイスを助けるため、アルモリカ城へ軍を向けます。
その途中、スウォンジーの森でバルバトスの仇をとろうとする、ガルガスタン部隊と出くわしました。
攻撃魔法の範囲が13sqに広がったキースに、敵はないのーん。
この後フルボッコで気絶状態になりますけど。
やっぱあれですね。アンデッドが一人でも最前線にいると、戦いの安定度が変わってきます。
まっさきに狙ってくれますし、囮としてこれほど優秀なユニットはおりません。
イクソシズム持った敵が出たら、真っ先に始末しないといけませんけど。
ガルガスタン部隊を殲滅し、進軍途中で魔獣使いのガンプが出てきましたが、
所詮たったの5ユニットなので、あっさりと片付きました。
コカトリスのペトロブレスは恐かったですけどね……
ここでカメラをこちらの方に向けてみましょう。
デニムさえいればそれ以外の人間は全員死んても構わないという、超絶弟主義のカチュアです。
「どうしてこうなった」という哀愁漂う表情を浮かべながら、海を眺めていたところに、
一人の男が後ろから声をかけます。
黒ランスによると、カチュアの母は生まれたときに死亡、
父もこの島が内乱に突入する数ヶ月前に死亡。
唯一の肉親だと思っていたデニムも、なんと実弟ではないということが判明しました。
カチュアの育て親・プランシーは確かにカチュアの実父ではないですが、
デニムはプランシーの実子ということらしいのです。
では、カチュアは一体何者なのか。
カチュアの本名は、「ベルサリア・オヴェリス」というそうです。
なんでも王妃の侍女と覇王ドルガルアの間に生まれた娘が、カチュアなんだとか。
しかしカチュアの母は生んだ直後に死亡。
そんなカチュアを引き取ったのが、バクラムの君主・ブランタ(カチュアを利用して司祭になった)というわけなのです。
結構これだけでも衝撃的なのですが、さらなる真実が明らかになります。
なんとデニムの父プランシーは、ブランタの弟ということが判明したのです。
デニムもカチュアもウォルスタ人じゃなくて、バクラム人だったというわけです。
これ仲違い直前のヴァイスが知ったら、どんな行動起こしてたでしょうかね……
ウォルスタ解放軍の根本に関わる問題のような気もするんですが……
最後に黒ランスは、カチュアに「我々と一緒にハイムへ来て貰おう」と言います。
そこには育ての親・プランシーもいるんだとか。
もはや何がなんだか判らないカチュアは、これに素直に従います。
うーん…………元々実弟以外要らないと考えてた人が、実弟は虚像だったということに知ったわけでして、
自らの生きる理由を失ったとも言えるわけです。
これ下手したら、そこにつけ込んで暗黒騎士団に懐柔されるんじゃね……?
それはないだろうと信じたいところではありますが、以前似たような目にあってなくもないので、
まーいざというときはガチンコもありそうだと、考えておきましょう。
あ、ちなみに筆者は可憐とか言葉のようなタイプは苦手です。
ヤンデレ恐いお…………ガクガク
一途も一歩間違えたら人を殺しかねない凶器になりますからね……
再びカメラをデニムの方に戻しましょう。
目的はザエボスによって奪われたアルモリカ城の奪取です。
まあこっちも必死だった故に、アルモリカ城に兵力を残してる余裕なかったですからねえ……
勿論余裕で落城してました。アハハ
しかしこっちに残っているのはデニム本隊。つまり、ウォルスタ軍の精鋭です。
ステラさんも大分使えるようになってきたなー
クラチェン直後は範囲魔法使ってダメージ2点という衝撃的なデビューでしたが。
なんだかんだで戦力になってきました。
やっぱりここでも恐いのは、ドラゴン一族。
キースとロベルトが簡単に落ちるお……
その二人が落ちたら、攻撃を受け止めるのはザパンとリューシッペー(ドラゴン)の2人ですからねえ。
二人が落ちられると、割と厳しいです。
ドラゴン部隊を凌ぎ、なんとか城門を突破。内部になだれ込みます。
流石にガルガスタン軍最後の部隊とだけあって、かなり手強いです。
集中砲火食らったら、ザパンやリューシッペーでもあっさりとあの世に行けそうです。
ここでもカノープスの元気玉ウインドショットが役に立ちます。
意外と使えますコレ。
後もう一人人間凶器がおりました。
ひ、173……
この人そのうち、後衛部隊なら一撃KOも可能になるんじゃないでしょうか。
正面でも90%以上が当たり前になってきましたし、本当に頼れます。
序盤は苦労するも、後衛部隊の殲滅が終わればこちらのもの。
後はスロウムーブを中心に相手の攻撃を抑え、数を減らしきってザエボスを討ち取ることに成功!
以下、死に際のデニムとザエボスの会話です。
「ウォルスタ人ごときに……ごふっ……ごふっ……」
「民族なんて関係ないっ!僕らはお前たちとは違うんだっ!」
「違うだと……?ばかな……。貴様ら解放軍も我々と同じ……だ……」
「僕らはウォルスタ人だけのために戦っているわけじゃない!
私利私欲のために民族紛争を利用する公爵やお前たちと一緒にするのはやめてくれ!」
「ふははは……なんてご都合主義なんだ。ごふっごふっ……
それは詭弁だ……。この偽善者めっ!ごふっ……
民を欺き……仲間を欺き……そして、自分をも欺くのだな……」
デニムを散々罵り、ザエボスは息絶えました。
ここらへんは考え方が非常に難しいでしょうね。
偽善といえば偽善でしょうし、理由はともかくやってることは大して変わりません。
しかし攻めてきたのはガルガスタンですし、デニムたちは自分たちの城を守るために戦ったとも言えます。
ただ一つだけ言えることは、この紛争で多くの人たちが亡くなった、ということです。
戦争に仁義なんてものはありゃしない。あるのは憎しみと死だけ。
無数の人々の屍を乗り越え、戦争のない世界にできればいいのですが……
さて、暗い話ばっかでもあれなので、いい話を。
ライム急襲時に、白ランスと共に行方知らずになっていた白騎士たちでしたが、
ミルディン・ギルダスの二人は無事に脱出していて、ウォーレンも意識こそないものの、なんとか保護されております。
ただ、白ランスだけは依然行方知らずのようです。無事だといいんですけどねえ……
この後デニムが考えてることは、天下統一。
すなわち、バクラム陣営を倒すことです。
そのためにターゲットとなったのが、フィダック城なわけですが、
その前にやらねばいけないことは、ライムの奪回です。
ここに一軍があると、何時アルモリカを落とされてもおかしくはないわけでして
また、フィダック城を攻撃するときも後ろから挟撃される可能性があるので、
なんとしても先にここを取っておかないといけません。
普通に考えるなら、街道を通って、ゴルボルザ平原からライムへ行くルートですが、
それでは全面戦争になり、先の戦いで大きく兵力を失ってるウォルスタ陣営にとっては極めて不利になります。
この窮地を救うための提言をしたのは、またもやヴァイスです。
この人、実はかなり頭いいんじゃね……?
名実ともにデニムの片腕になってます。優秀な軍師だのう……
つまり、側面の山から急襲をかけるわけです。
地元の人たちでもわからないような道とあれば、なお奇襲確率・効果共に高いでしょう。
ギルダスはすぐ作戦を実行するように提言、これが採用されます。
これ以降、ミルディン・ギルダスの両白騎士と、ウォルスタの知恵袋・ヴァイスが仲間になります。
3人ともかなり強いので、即戦力になります。
ただ、3人入れるために3人外さなければいけないということになりますが……
編成に悩みそうです。
とりあえず現段階で最終スタメンが約束されているのは、アチャのサラとクレリックのシーラのみです。
後はどうなるかわかりません。
いよいよガルガスタンの次は、バクラムとの戦いになります……
- 続く -
第七話へ レビュートップへ戻る 番外編へ-->