
発売日 | 価格 | ハード | 発売 | ジャンル |
1990/9/14 | 6,800円 | ファミコン | エポック社 | RPG |
筆者がまだ若かった頃、親からファミコンというものを買って貰いました。
その記念すべき第1弾目のソフトが、このギガゾンビの逆襲なのです。
故に、この投げやりな新設コーナーの第1弾として、この作品を選出してみました。
【評価点】
・数々の大長編の後日談をストーリーの軸に据えた、ファンに嬉しい流れ
・戦闘バランスが秀逸。救済アイテムもしっかりしている
・音楽が最高。特に地底編フィールドBGMは評価が高い
【問題点】
・エンカウント率がやや高め
・使える秘密道具が割と限られる
・敵の行動パターンが少なめ
このタイトルは、筆者の人生における最高のRPGの一つとしております。
前述の通り、思い出補正が相当な部分を占めますが、それを抜きにしてもゲームとしての出来は良いと断言いたします。
まずはストーリー。
大長編と呼ばれる劇場版ドラえもん。
その中から「魔界大冒険」「海底鬼岩城」「竜の騎士」「日本誕生」を主にピックアップし、
日本誕生に出てくる悪の親玉、ギガゾンビを全ての軸に据え、各々の話に纏わるキャラクターが出てきます。
まず魔界大冒険といえば美夜子や魔王デマオン、海底鬼岩城ならバギーちゃんやポセイドン等など。
かつて戦った敵をギガゾンビが蘇らせたため、ドラえもん達はタイムマシンを使ってギガゾンビの元へ向かう……
という話なのです。
まあ開始30秒で負けるんですけどね。
本作はDQ4を参考にしたところがあるかは不明ですが、章ごとに仲間が変わる形式を取っております。
最初からいるドラえもんと、第2章である鬼岩城編から仲間になるのび太を除くと、
他のドラえもんファミリーは僅かな期間しか仲間になりません。
その代り、プレイヤーの代わりとなる主人公(男/女選択式)がドラえもんに同行し、戦力となります。
主人公にもセリフはあり、彼/彼女に思い入れがあるかどうかでこのゲームに対する印象は変わってくるかな、と思います。
音楽に関しては、実際に聞いて頂く方が良いでしょう。
ググればすぐに出てきますので、一度ご鑑賞頂きたく。
この数々の名曲があるからこそ、今でも記憶に残ってると言っても過言ではありません。
欠点としては、ややエンカウント率が高いところが挙げられるでしょうか。
この時期のRPGとしては別段高いわけではないのですが、
後半になればなるほど敵の手強さとダンジョンの複雑さも相まって、少しきつく感じる部分があるかもしれません。
また、使える秘密道具が限られるのも少しマイナス点になるでしょうか。
というのも、ボスクラスにはダメージ系とデバフ系の秘密道具が一切効かないのです。
よって、使い物になるのは回復系(特にファイト小槌)に限られるため、やや単調になってしまいます。
敵の攻撃は打撃攻撃から搦手まで色々あるのですが、その何れもが単体攻撃です。
これも単調に繋がる部分でしょうか。
まあ子供向けに作られてるので、意図的にリソース管理部分を易しめにした可能性は考えられます。
問題点もちらほらありますが、それらの部分もちっぽけに思えてしまうくらいこのゲームが好きです。
筆者のゲーム史における原点にして至高。本作を一言で言い表すとそうなるでしょう。
その輝きは、発売から35年経った今現在でも失われることなく、大切な思い出として残り続けてます。
余談ですが、筆者のゲーム評価におけるS評価は本作が基準となっております。
このゲームに肩を並べられる存在のみ最高評価を与えております。
2025年現在、S評価は本作含めて4作品ですが、それらについても少しずつ語っていきたいと思います。
筆者評価:S