■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1998/4/2 不明 SS コンパイル RPG
1999/3/18 不明 PS コンパイル RPG


90年代後半、筆者がぷよぷよにハマったというのは、ぷよぷよ通の項にて書きました。
魔導物語の存在はしっていましたが、PC-98だのゲームギアだの、当時の筆者がとても手に入れられるような代物ではないハードばかりだったため、
これらをプレイすることはできませんでした。

時は流れ、1999年3月18日。
おそらく筆者が生涯で最も発売日を心待ちにしたであろうタイトルの発売日がやってきました。
その名も「わくぷよダンジョン決定版」
先に発売されたセガサターン版より、多少の改良を加えてPSで発売したのがコレです。

勿論セガサターン版の存在は知ってましたが、発売当時5万円もしたセガサターンを持ってるわけもなく、ただ指をくわえて見ているだけでした。
そんな経緯もあって、筆者がPS版で発売されるのを知ったとき、ガッツポーズをした記憶がなんとなくあります。
それほどこのタイトルはプレイしてみたかったのです。


ゲームジャンルはRPGと表記してありますが、正確にはローグライクゲーム。。
日本だと「風来のシレン」シリーズが最も有名だと思います。
「ランダムに生成されるダンジョンを潜っていく」というタイプのゲームです。
ちなみに筆者はシレンシリーズは一切プレイしたことがありません。


このわくぷよダンジョンも、シレンシリーズと同じようなタイプのゲームですが、
以下の点が異なっております。


  ・シレンシリーズはダンジョンを抜けるとLvが1に戻るが、本作はクリアするとレベルが維持される。

  ・弓矢の要素がなく、代わりに魔法が存在する。

  ・主人公はアルル・ルルー・シェゾの3人。3つのストーリーを平行して進める必要がある。

  ・HPはターン経過では回復しない。



他にも色々ありますが、大きな部分ではこんなところです。
そのため、シレンをプレイしてない人の方が楽しめるゲームであると筆者は考えてます。
完全にシレンとは別物と考えた方がいいでしょう。


3人の共通シナリオは、新しいテーマパーク・わくわくぷよぷよダンジョンの何処かにあるという「すっごい魔法のアイテム」を探すことです。
このネーミングが実にコンパイルらしいとも言えますが……

但しシェゾだけはさらにプロローグがあって、とある水晶によって魔力を大きく吸い取られてしまいます。
その水晶が置いてあったダンジョンが、わくぷよダンジョンと同じく「自動ランダム生成型」であったことから、
ここに自らの魔力を奪った水晶と何か関係があるのではないかと踏んで、あえて挑むという話になってます。


本作の最大の特徴は、先ほども書きましたが「主人公3人制」であると思ってます。
3人それぞれ特徴が異なり、攻略法も別々です。
個々の特徴としては……


  ・アルル …… 魔法使い型。魔法攻撃を駆使してダンジョンを踏破する。お供は終身名誉死刑囚カーバンクル冗談抜きでこいつ役に立たないんですが。
道ばたに落ちてる食料を勝手に食らっていくし。


  ・ルルー …… 遠隔攻撃も撃てるが、主に近接攻撃型。お供はミノタウロス。脳筋。

  ・シェゾ …… 遠近バランスに優れるが、先の事情によりMPは最も少ないため、リソース管理が重要。お供は無し。


本作の真の主人公はシェゾと言っても過言ではありません。
どんな形で結末を迎えたのかは、実際プレイしてご覧下さいませ。

……といっても、何故か中古の値段がアホみたいに高いため、
「是非ともやってみてください」と気軽に言えないのが辛いところなんですが。
2014/7/22現在、アマゾンでの最安値が中古なのに11000円。発売日に買った筆者はその半額で買ったんですがね……
なんでもこれは、コンパイルが一度経営破綻をした後に作られた作品であったため、生産数が相当に抑えられていたことが原因なんだそうです。
発売日に買っておいてよかったわぁ……


筆者の総プレイ時間は実に300時間以上。筆者の期待にしっかり応えてくれました。
先ほども書いた通り、筆者はシレンをプレイしたことがないために、この手のゲームは本作がオンリーワンに等しいので、
ここまでハマることが出来たんじゃないかなと思います。
難易度は比較的緩め+シレンとは大きく異なる部分があるため、シレン好きの人は逆に受け入れにくいかもしれません。
シレンを結構プレイしていた筆者の友人は、あまり楽しめないまま終わってましたしね。

あと、魔導キャラが好きかどうかでも、本作の評価は大きく変わるでしょう。
アーちゃんが可愛くて攻撃出来ないのでさたぴー困っちゃう☆(ゝω・)vキャピ


かくも本日7/22は、我らがアルル・ナジャの誕生日。なのでふと思い出しながらこれを書いてみました。
本作が発売してから15年。今でもたまにプレイしたくなって
ディスクをその手に取ることがある、筆者にとって不朽の名作と言えます。



筆者評価:S