■ Data ■
発売日 |
価格 |
ハード |
発売 |
ジャンル |
1993/10/29 |
不明 |
SFC |
カルチャーブレーン |
ARPG |
90年代、幼少期でゲームを自力で買うだけの財力が無かったあの頃、
ゲームの貸し借りというものをやっておりまして、そこから知った作品というものがあります。
S評価を付けたアーク2が最たる例で、MOTHER2なんかも最初は借り物でした。
そんな借り物ゲーの中に、記憶に強く残っているゲームがあります。
それがこの、「スーパーチャイニーズワールド2」です。
昔の懐かしさについプレイしてしまいましたので、色々書いてみようと思います。
なお説明書はありません。
チャイニーズと銘打ってるだけあって、音楽は何処か中華風。
ただ今作は舞台が何故か宇宙と言うこともあって、他作と比べると中華要素はかなり少なめです。
元々スーパーチャイニーズシリーズは、中華風の世界感をベースにしたゲームで、
スーパーチャイニーズ1はアクション、2以降からアクションRPGとなり、
本作はさらに「格闘アクション」要素を追加したものになり、(パッケージでもそう謳っております)
当時としては異色を放った作品でした。
チャイニーズシリーズの主人公であるジャックとリュウは、修行の日々を続けておりました。
ある日、チャイニーズワールド・陳の君主である始皇帝は、
宇宙平和会議というものに出席すべく、宇宙に飛んでおりました過去作もちょろっと動画で見てみましたが、
そんな文明レベルはとてもなかったような……が
突如ギンガ軍団と称する集団が、宇宙各国の首脳陣を拉致し、
ジャックとリュウに「宇宙一武闘大会に出ろ」とテレビ越しで宣言します。
彼ら2人の知名度が宇宙まで届いているとは筆者も驚きでしたが、
ともかく彼らは始皇帝を救うべく、宇宙に向けて旅立つのでした。
さて、いくつか特徴とさらさらと書いていきましょう。
■ 戦闘は格闘アクション方式
テイルズシリーズのような戦闘方式を採っており、当時はまだTOPも世に出ていなかった時代、
この戦闘方式は斬新で、格ゲーの苦手な筆者も当時は目一杯楽しんでおりました。
出てくる敵をボコスカ殴る!蹴る!必殺コマンドを入れて必殺技!
また、ボスクラスになると敵のHPが表示されているのも特徴です。
レベルカウンターというアイテムを持っていると、ザコの初期HPも表示されますが、
戦闘開始になると以降の経過はわかりません。
まあとりあえず殴っていればいいと思うよ!
■ アクションステージ要素あり
本作はARPGであり、ACTでもあります。
敵はギンガ軍団だけにあらず!
場所によっては2Dアクションを要求されることもあり、
単純にレベルを上げていけば誰でもクリア出来る、というわけではありません。
ある程度はアクションの腕も要ります。
といっても、そこまで超ハードというわけではないので、慣れれば大丈夫だと思います。
なんせマリオ1を全クリするのに50人のマリオを犠牲にしたクソザコ筆者でもクリアできましたので!
以下、問題点になります。
結構あるなあ……
■ 音楽は良いが過去作の使い回し
音楽も秀逸で、特にボス戦の音楽は素晴らしいです。
が、音楽はシリーズ共通で使われているものが多く、
他作品をプレイされたことのある方だと「うーん……」という感想を持つかもしれません。
何分本作に限らず、スーパーチャイニーズシリーズは音楽使い回しで成り立ってるところもあるんですよね(´・ω・`)
いくらなんでも戦闘曲が5作とも同一BGM・スーパーチャイニーズ2〜3
・スーパーチャイニーズワールド1〜3
音楽は使い回す物(キリッ)とかありえないだろおい!
■ 若干尻すぼみ気味なストーリー
ストーリー全体の流れはいいのですが、後半がやや駆け足気味で、
さあここだ!と盛り上がる所を見いだせないままクリアしてしまいました。
うーん、勿体ない……
■ エンカ率はやや高め
特に海だとエンカ率が相当なもので、人によってはストレスを感じるレベルでしょう。
後半になってくると、エンカ回避技を覚えるため多少は楽になりますが……
逃走率が高めなのがせめてもの救いでしょう。
■ セーブがなくパスワード方式
RPGでパスワードシステムは面倒臭いんじゃあ!
■ 投げと剣が強すぎる戦闘バランス
キック → ダメージ1点
パンチ → ダメージ1点
投げ → ダメージ40点
これがスーチャイ2の戦闘です^q^
とにかく投げが強く、一部投げれない敵もおりますが、投げれる敵はとりあえず近付いてハヤブサ投げ。
これだけで大体の敵は屠れます。
正攻法でいきたければ必殺技。そこそこダメージ出ますよ。
筆者はコマンド入力苦手なので、使える技は少数ですが……
本作はパンチの代わりに剣を使って斬る事も選択できますが、
この剣もまた強く、武器次第では投げ以上のダメージを繰り出せます。
パンチ?キック?なにそれおいしいの?^q^
また、ザコ戦は基本的に1対多を前提としている(=囲まれてタコ殴りにされる)ためか、
敵と同レベルかつそれなりの装備をしていれば、被ダメは1点であるのが基本です。
そのため、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
ただ3種類の難易度が存在しているため、物足りない方はハードをチョイスしてくださいませ。後半戦氏ねますが。
若干調整の甘いところもありますが、思い出補正もあって、今回の再プレイでも上々の評価。
音楽の使い回しも、単作として見るなら問題ないと思いますよ。オリジナリティの面は置いておくにしても。
ただもう少し音楽担当頑張ってくれという感想は残りますけどね……
なおプロデューサーによると、本作の開発費は0.05シェンムー3.5億円だそうです。
筆者評価:B