ドラえもん のび太と3つの精霊石


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1997/3/21 ?円 N64 エポック社 ACT


さたぴーさんのドラえもんゲームシリーズ・最終章!
それがこの3つの精霊石でございます。
そいえば、ミニレビューでN64のタイトルについて書くのは初めてでしたね。

本作は、ドラえもんアクションシリーズを始めてニンテンドー64で出したタイトルでもあります。
そのため、3Dポリゴンを用いた3Dアクションゲームという方向性にシフトしました。
その結果がどうなったのか……これから書いていきたいと思います。


この作品は、「妖精界」というところで、精霊石というものの力によって封印してあった魔王が復活し、
大地界・海洋界・天空界の3つのうち、魔王軍は大地界と海洋界を速攻で陥落させます。
「3つの精霊石」というタイトルは、この3界にそれぞれある精霊石を意味したものなのです。
残りの天空界に対し、魔王は天空界の王に対して「ドラえもんのポケットを奪ってこい」という
すげえピンポイントな要求を突きつけます。
どっからドラえもんという存在の情報を仕入れたんや……
ドラえもんの存在は、次元を隔てた精霊界にも名を轟かせる程の存在だったんですなあ!


一方でドラえもん達は、空き地で暇つぶしのために何をするかという議論を行ってて、
ジャイアンリサイタルに決定しようか、という時にポケットを分捕られます。
それより少し遅れて、ドラえもんの力を借りて魔王を再び封印しようと精霊界よりやってきた
天空界の王女・コロナが現れて、5人はコロナを助けて妖精界を魔王から救う決意をします。


というストーリー。
まあストーリーはACTなんでそこまで重視はしていません。
ただ、先ほど本作は「3Dアクションゲーム」と書きました。
ドラえもんが3Dアクションになって、どんなゲームになったのか、これから書いていきます……


まず毎度お馴染みの秘密道具武器ですが、今作は1人1武器固定制です。
しかしながらOPでポケットを奪われているため、武器攻撃が一切出来ません。
敵を倒す方法?敵を上から踏む。以上。
やー、マリオ64でもパンチやキックくらいは出来た記憶があるのですがね^q^


やっとの想いで武器が手に入り、攻略が楽にならないのが特徴だったりします。
何故か今からご説明いたしましょう。
例えば、ドラえもんの武器は空気砲です。
今までは2Dだったため、敵を狙撃することはかなり容易でしたが、今作は3D。
360°の広大なフィールドに対して、空気砲の弾はあまりに小さすぎるのです。
狙撃モード?そんなFPSにあるような高尚なものはありません!
敵の正面に立って軸を合わせに行かないと、空気砲はまず当たりません。

や、まだ軸を合わせにいけば当たるだけ、まだドラえもんはマシと言えます。
対ボス戦なら的も結構でかいですしね!
個人的に最も厳しいのは静香だと思います。武器の名は「こけおどし手投げ弾」。
ナナメ上に投げて放物線を描き、数メートル先の所でちょこんと爆発する範囲攻撃が展開されます。
正直ジャンプしに行って踏んだ方が早くね?
射程がない、連射が利かない、投げてから爆発までのタイムラグが結構でかい、と3拍子揃った苦行武器。
やー、こんな武器でどうやって敵を倒せというのでしょうか……

ちなみにのび太はドラえもんと同じく遠距離射撃。
スネ夫とジャイアンは、自身を中心とした範囲攻撃。
射程は狭いですが、360°周囲をカバーしてくれるだけまだマシです。
静香の武器はマジでどうしようもないです。なんでスモールライトを持たせなかったんだ!

あ、でも静香にも長所はありますよ。
今回はポリゴンキャラによる3Dアクションになったため、びっくりするほどパンモロゲーに仕上がっております。
四つんばいになるだけで見える!水中に入れば見える!
やー、任天堂と違ってエポック社は気前がいいですねえ(*´ω`*)


難易度は武器の性能が全体的に弱いということもあって、割と高め。
いままでのライト気味だった難易度イメージを、見事ひっくり返してくれた印象があります。
敵の数自体はそれほど多くないんですがね……
そして、秘密道具をコンプするとなるとさらに難易度が上がります。
バギーを使った魚雷とのレース勝負は、心の中で泣きながらプレイしていましたとさ。トホホ……
筆者と同じ体験をした人が1人くらいはいるはず!


良くも悪くも3Dアクションゲームの試作品、という感じの作品。
エロのおかげで評価は多少マシになってますが、もう水中バギーレースは二度と見たくないですね……

ちなみにラスボスを倒してクリアすると、隠しキャラが登場して6人目として使えるようになります。
キャラ性能は圧倒的最強です。もう全部あいつ1人でいいんじゃないかな。



筆者評価:E