ふしぎなブロビー 〜ブロバニアの危機〜


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1990/11/29 5900円 FC ジャレコ ADV


当たりがあれば外れもある、故祖父が買ってきてくれたゲームシリーズ。
今回は外れの方をお送りします。
あ、ちなみに外れと言っても、ウチとの相性が合わなかっただけで、一般的には秀作という作品もありますので、
その点だけはご理解くださいますよう、よろしくおながいします。


本作は、如何にも冒険者っぽい格好をした主人公・ボーイのところに、
ある日マシュマロを2つ積み重ねたような怪生物・ブロビーが、
「故郷のピンチだから助けてくれ!」というところから始まります。
なんでも本作の舞台は21世紀。他の星から宇宙人がビュンビュン飛んでくるという時代になったそうです。
このブロビー(本名:ブロバート)も、その宇宙人の1人で、ボーイとは友人関係だったそうで。

で、故郷のブロバニア星の悪の皇帝が、ブロバニアの人々に菓子しか食ってはいけないという法律を作ってしまったそうな。
なんちゅーむちゃくちゃな法律やねん。
その理由が、悪の皇帝はビタミン等の健康食品を食うと死んじゃうから、ということです。
あんたはマムーの兄弟かなんかか。


ちなみにウチは、このゲームでビタミンという存在を知りました。
そしてビタミン=強力な武器の名前という素晴らしい知識を小学生低学年にして得ることができました。
ファッキューブロビー。


さて、このゲームの目的は、ビタミンを買って、ブロバニア星に行って、皇帝に栄養分を与えてやることとなります。
しかしボーイは子供。金がねえ。
「金がないなら発掘すればいいじゃない」、という安直な考えのもと、
キャンディーを舐めると変身するというブロビーを従え、何をトチ狂ったのか下水道へ直行。
徳川埋蔵金イヤッホウ!宝探しの浪漫は止まらないぜぇ!!
その下水道のさらなる地下へ潜り、ビタミン剤購入用の資金捜しに出かけるのでした……


しかしながら、ボーイには致命的な弱点がありました。
そう、彼はアクションゲーの主人公にあるまじき身体の貧弱さ。   (※一応ジャンルはアドベンチャーとなっている)


  ・蛇に当たる ⇒ ボーイは死ぬ
  ・水に入る ⇒ ボーイは死ぬ
  ・岩に当たる ⇒ ボーイは死ぬ
  ・高いところから落ちる ⇒ ボーイは死ぬ


スペランカー先生かお前は。


そんな軟弱なボーイを助けるために存在するのが、このブロビー。
アップルキャンディーを食わせると、なんと身体がハシゴになります。
どんな体質しとるんやこの宇宙人。
ボーイはなんとジャンプが出来ないので、こんなハシゴでも重要なのです。

その他、いろんな味のキャンディーを与えることで、こんなことが出来たりします。


  ・梨味 ⇒ ブロビーが橋になる
  ・カレー味 ⇒ ガスバーナーになる。ついでに火も噴ける。
  ・ドーナツ味 ⇒ ブロビーが通り抜けフープになる。物理法則?知らん。
  ・シャンペン味 ⇒ ブロビーが何故かロケットになる。空を飛べる。その勢いでブロバニア星まで行ける。


……なんというか、とんでもない怪生物を友人にしちゃったようです。


というわけで、幼少時代のウチもプレイをしてはみたのですが……


  ・落ちる ⇒ ボーイは死ぬ
  ・落ちる ⇒ ボーイは死ぬ
  ・バーナーを持って蛇に体当たり ⇒ ボーイは死ぬ
  ・落ちた先が湖だった ⇒ ボーイは死ぬ


あんまりに氏にまくるので、ゲームオーバーになる度に士気ゲージが削れていく現実。
こういうのが得意な人や好きな人がやると、もう少しいい評価になるんでしょうけどね……
ウチとは致命的なぐらい相性が悪かったようです。


  ・落ちる ⇒ ボーイは死ぬ  
  ・キャンディーが無くなり詰む ⇒ ボーイは死ぬ
  ・湖に落ちた ⇒ ボーイは死ぬ
  ・落ちる ⇒ ボーイは死ぬ



ざんねん! わたしのぼうけんは これでおわってしまった!



やってらんねえ



筆者評価:F