アークザラッド


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1995/6/30 6090円 PS SCE SRPG


まず先に言っておきます。ウチはまず続編の2をプレイしてから、この1を後にプレイしました。
続編のアークザラッド2といえばかなり有名で、名作と名高い作品ですが、
その前作である1は、あまり評価が芳しくなかったりします。
そこらへんの事情も含め、少し語っていこうと思います。


元々このアーク1というのは、続編を出すこと前提で作られた作品だったりします。  
故に、試作品という色が極めて濃く、作りも極めてシンプルだったりします。  
この作品の評価が微妙なのは、こんなのが原因だったりします。  

・町がない
・宿屋もない
・装備品はアクセサリーだけ
・ダンジョンは1つだけ
・フィールド移動が極めて簡略的



といったように、β版的な意味合いが強く、出来の方はお世辞にもいいとは言えませんでした。
かくいうウチもプレイしましたが、1週目がなんと10時間で終了!おいおいファミコンレベルの中身かよ。
アークシリーズは基本的に戦闘がシミュレーションRPG方式なので、1回の戦闘は割と時間がかかるほうなのですが、
それでもこの時間で収まってしまうと言う内容の無さ。
そりゃ叩かれるわな(^ω^;)


話の方は、山奥で母と一緒に住んでたアークという少年が、10年前行方不明になった父を捜すという目的で旅立ち、
そこから6人の仲間と共に、試練を乗り越えていくというというものです。
ただ、EDがすげえ消化不良な感じで終わり、あっけにとられたところで「To be continued」
これが続編前提で作られているということは、当然当時のユーザーは知らず、
「え、なんだこの半端なED」で憤慨し、ディスクを叩き付けた人もいたとかいなかったとか。
話の内容を見る限りでは、アーク1は完全に「アーク2のプロローグ」と言わざるを得ませんねえ……

戦闘面においても、バランス調整がかなり甘く、
ラスボスが主人公の魔法1発で9割方決着が付いてしまうというトンデモ難易度。
おいおい、こんな手応えのないラスボスオラ始めてだゾ!
負ける要素を探す方が難しいほど、簡単なラスボス戦。
低レベルクリアでも狙わない限り、何も考えなくても勝てることでしょう。
つーかあれだ。ゲイルフラッシュがチートすぎるのがアカンかったんや。


一応やり込み要素も、あることにはあるんですよ。
まず一つが、地下50階の遺跡ダンジョン。
行きに2時間半、ボスに20分、帰りに1時間半。
日本一帰りが面倒くさいダンジョンは、コレだと思ってます。
ダンジョンの中で拾える宝物とかは性能の高い物が多く、便利なのですが、
地下50階に到達し、ボスを撃破することで手に入るフラグは、次回作で非常に重要な役割を果たします。


もう一つが闘技場。
総計1000勝すると、ゲーム内で最強クラスのアクセサリーが手に入ります。
ウチもやってみましたが、後半の方は苦痛でしたねえ……
手に入れたときの感動は言葉では言い表せません。
そして2でコンバートし、そのアイテムの能力を見たときの絶望感も、言葉では言い表せません。
弱すぎてワロタwwww
ワロタ…………

まあ、そんなものがなくてもクリアは余裕なんですけどね。


ちなみにこれで10時間ほど費やしました。
これでも総プレイ時間は24時間だったりします。
うーんこの作品。


この作品を評価する上で、間違えていけないことは、
アーク1は2とセットでプレイすることで、初めて存在意義が生まれるということです
間違っても1単体でプレイしようと考えてはいけまへん^q^



筆者評価:E (2コンバート前提でのプレイならC