みなさんこんにちは。さたどらでございます。
今回は、聖刻の基礎知識や、ゲーム版であからさまにおかしかったイベントについてを、
小説版を用いてフォローしていくという回でございます。
この回を読むだけでどんだけゲーム版が手抜き作品であったかがよくお解りになるかと思います。



  ■ 操兵とは

この世界におけるロボットのようなもので、全高はおよそ8m。
聖刻の魔力を動力源として動きます。
そのせいかわかりませんが、この世界には火薬を武器として用いる概念がなく
よほどの使い手でもない限り、操兵を生身の体で倒すのは非常に困難です。
そのため、操兵の数=組織の戦力と言ってもいいぐらいの存在となっております。


  ■ 操兵の分類分け

Web拍手でもありましたが操兵は大きく分けて3種類に分類されます。

狩猟機 …… 騎士クラスの扱う操兵で、ガンダムで例えると、ガンダムやゲルググクラスの機体になります。
         性能が高い分、扱うには適正が必要で、一般人で起動に成功できるのは3割程度とのことです。
         白兵戦を主とします。

従兵機 …… 量産型の操兵で、ジムやザクみたいなものです。
         戦闘能力は狩猟機の30%程度で、個人よりも集団戦を前提として運用されることが多いです。

呪操機 …… 「練法」と呼ばれる魔法を操る練法師専用の機体で、練法を増幅する機能を持っています。
         質は狩猟機とほぼ同等。
         大半の機体は近接戦闘を行わない前提での運用になるため防御能力は低いですが、
         狩猟機すらも凌駕する格闘能力を持つ呪操機もあるとのこと。


  ■ 仮面とは
「練法」を制御するために必要なアイテムで、魔導師の杖みたいな役割を持ちます。
練法師は全員仮面を持っている他、練法を動力に動いている操兵にも必ず装着されております。
なんでこんなコンパクトじゃないものを魔法の媒体として使おうと思ったのかは謎。



では、以降はストーリー面へのツッコミとなります。



  ■ ラウドリオンの砦が襲われたとき、何故シフォンは操兵を使わず生身で逃げたのか  (第1話)

操兵は停止状態から起動させるのに時間がかかるのだそうです。
キタン軍の奇襲を受けた際、起動よりも早くキタン軍が砦になだれ込んだため、
シフォンは仕方なく生見で逃げざるを得なかったのです。

普段なら待機状態の操兵が何機かあるのですが、その日は勝利の宴をしていたためか、
操兵は全機停止状態になっていたのです。
キタン軍の方が一枚上手だったわけですね。



  ■ カーシャと初めて会った時のシフォンの行動について  (第2話)

カルヴァレー王宮の人たちを操っていたビクニことカーシャの居場所を突き止めた際、  
ゲーム内でカーシャに攻撃をしかけておりますが、「そんな力で私を倒せると思っているのかい?」と言われ、軽くいなされてしまったシーンがありました。

ですが、小説ではシフォンはカーシャに攻撃をしかけておらず、「練法師」であるとわかった瞬間、全力逃走を始めております。
これは、タグマから練法師の恐ろしさを聞いていたからだそうです。
カーシャほどの高位の練法師であれば、練法で人を殺すことなんて造作もないことですし、
シフォンは危険を察知して逃走したものだと思われます。



  ■ ミシェルダの服装について  (第3話以降)

ミシェルダはドレス姿と、ふんどしチュニック姿の2種類があります。
ゲーム中では、ドット絵はドレス、ステータス画面はチュニックとなっておりましたが、どちらで旅をしていたのが正しいのでしょうか。

正解は後者。
カルヴァレー王宮から脱走した際、シフォンの知らない間に着替えていたというオチでした。
何処で調達したのかは永遠の謎。



  ■ カーラング邸で毒を盛った犯人捜しについて  (第3話)

ゲーム中では面倒臭いフラグ立てをやらされたりと非常に面倒臭かったのですが、
小説内では探し始めてから僅か1ページで犯人判明。
ふざけんな(真顔)



  ■ シフォンの持っている剣について  (第3話)

ステ画面の一枚絵にて、シフォンは一振りの片手剣を持っていますが、
この剣は、カーラング邸の地下遺跡にいた水晶像が持っていた剣なんだそうです。
本編じゃそんなイベント何にもなかったような……



  ■ タグマ救出作戦の際、どうやって砦に侵入したのか。  (第4話)

ゲーム内では、敵操兵の影に隠れて侵入という作戦を採っていましたが、小説版では全然違います。
成り行きはこんな感じです。

  @ミシェルダがまず砦に侵入する。 (砦はキタン領土内なので、王女としての地位が利用出来る)
  A砦の隊長に「王都の母に私の無事を伝えて下さい」と伝え、伝令を飛ばさせる。
  Bその伝令をシフォンが襲い、身ぐるみを剥いで兵士として砦に潜入する。



以上、全てミシェルダが考えた潜入作戦です。

なお牢屋の兵士に対しても、持ち前の演技力をフル活用してタグマとの面会を成功させた模様。
ミシェルダって、もしかして物凄く策士なのでは……



  ■ ゼルウ戦にて、アグーラはどのような形でシフォン達を助けたのか  (第4話)

ゲーム版では、アグーラはゼルウの視界に見えるところにいて、それにもかかわらずゼルウはアグーラ共々倒すようなことを言っております。
明らかに不可解な状況ですが、小説版ではそもそもアグーラはゼルウの視界内に入っておりません。

ゼルウの強力な雷攻撃の前に、シフォンのサイブレムは追い詰められますが、
サイブレムと雷の間に突如水の壁が表れ雷は全て水に吸収される形でサイブレムを守ったのでした。
この壁を作ったのがアグーラで、森の中に身を隠している中で練法を使ったというわけです。
よって、ゼルウには気付かれておらず「おのれ!何者だ!?邪魔しおって!!」と叫んでおります。

なんでゲーム中ではこんな訳の分からないイベントになったん……?
誰もおかしいとツッコミを入れなかったのが不思議で仕方がありません。



  ■ サイブレムを手に入れた後、カーラングから貰った操兵はどうなったのか。  (第4話)

Web拍手でも質問が飛んできたくらいの深き謎でしたが、これについてをお答えしたいと思います。

ゲーム版では、タグマはゼルウの攻撃を生身で受けて倒れたということになっておりましたが、
小説版では、カーラングから貰った操兵(ベイシャスという機種なんだそうです)に乗って、
ゼルウの呪操機にしがみつき、シフォンに攻撃させるスキを与えたのでした。
ドラゴンボールで例えるなら、ラディッツを羽交い締にした悟空のような役割を果たしたのです。

ゼルウの機体は、サイブレムの持っていた長剣によって一刀両断され、破壊に成功しますが、
ベイシャスはゼルウの機体に押し潰される形となり、大破。
明記はされておりませんが、ラウドリオンの砦跡にてそのまま廃棄されたものだと思われます。


なんでゲーム中では(以下同文)



  ■ 砂漠の地下遺跡で突如出てきたサイブレムについて  (第5話)

地下移籍に限らず、ドラゴンボールのホイホイカプセルよろしく、生身で動いていたはずのシフォンの目の前にいきなり現れるサイブレム。
どんな凄い圧縮技術を用いてるんだ?!と思いましたが、小説版を見ればなんてことありません。
地下遺跡の中も、ずっとサイブレムに乗って移動していたのでした。
超圧縮技術なんてなかった。

ゲームだからRPG要素も出そう、ということで普段は生身で冒険。
要所ではサイブレムがいきなり登場して操兵戦、という演出になってしまったのでしょう。
これもそれも全部ゲームの仕様と説明不足が悪い。



  ■ 《火》のトゥーロンについて (第5話)

女性っぽい口調で話しておりますが、その正体はカマホモです。
あのさぁ……

なお戦闘は僅か2ページで終了した模様。
白き騎士の仮面の引き立て役にされてしまいましたとさ。ち〜ん(笑)



  ■ 《地》のティエンについて (第6話)

ゲーム中では地下洞窟の出口で待ち構えていたという訳の分からない構図になっておりましたが、
小説版では策士っぽいところを見せております。

砂漠からレイケン国に行くとき、隊商の人から2つの行き方を提示。
片方は正規の道。もう片方は洞窟を通る道。
スタンダートなのは前者ですが、シフォンはお尋ね者扱いされてるためこちらの選択肢はない。
故に後者を選ぶことになったのですが、この洞窟は迷宮となっているため、案内人が必要でした。

そこで、隊商の人からこの迷宮洞窟を日頃から使ってる裏家業の商人を紹介して貰いました。
後はこの商人と一緒に洞窟を抜ければ良かったのですが、
この商人になりすましていたのがティエンで、洞窟内で自らの地の力を使ってシフォンを生き埋めにしようとしていたのでした。
このまま順調なら、シフォンはミシェルダ共々洞窟内でくたばるはずでしたが……

ティエンにとって最大の誤算は、アグーラの行動でした。
プレイ日記内でも述べた通り、アグーラはスパイとしてシフォン達と行動していたはずでした。
ですが、この迷宮内を出口まで先導したのは、他でもないアグーラでした
これによって、シフォン達は出口で待ち構えているティエンと出会うことができ、その後操兵共々一刀両断しております。

ティエンは最期に「裏切った―か……」と言い残して絶命し、
シフォンはこの時既に、アグーラに対して疑問を抱えていたことも触れておきます。 
(この疑問は、アグーラの不審な行動も合って徐々に深まっていきますが、本編ではそういう描写は一切されておりません。



  ■ レイケン王国での出来事  

結構重要なイベントなのですが、ゲーム内では全てカットされております。

レイケンへと移動している時、レイケン王国第3王子のエドゥールと出会います。
この王子は、かつてミシェルダに婚約を申し込んだものの、拒否されたという過去があります。
ミシェルダはエドゥールを「ルシュナスの方がマシ」というほど嫌っているのですが、エドゥールの方は相変わらず熱のある模様。
そこでエドゥールは、シフォンとアグーラを捕らえ、牢屋にぶち込んだ上で、
ミシェルダに対して「キタンとの戦争をやめてほしければ私と結婚すればいい」と言い、唇を前に出して迫る行動に出ました。
いやー、男のウチから見ても これは すごく キモい。


それを見たミシェルダはキレて、花瓶をエドゥールの脳天に叩き付け、ぐるぐる巻きにして脱走してしまいましたとさ。
自業自得以外のなんでもないですね。
ミシェルダはシフォンを助けることには成功しましたが、アグーラの姿は見つからず、
その後、峠で敵対するまでアグーラの出番はありません。



  ■ カーラング邸に入った後のミシェルダの行動について  (第8話)

カーラング邸に戻ったあと、無言で屋敷から出て、即黒騎士に捕まったミシェルダ。
なんの描写もないため、なんでこういう行動に出たのかがさっぱりわかりません。

公爵邸に着いた後、一晩休息を取って翌日に対策を立てようと提案したのが公爵。ここまではゲームでも描写されております。
しかし、ミシェルダはその「一晩」が待ちきれず、一人でこっそり屋敷を脱出して
カルヴァレー王宮へ向かおうとした矢先に、黒騎士に捕まってしまったということです。
ミシェルダは持ち前の行動力で、今までシフォンを助けてきたりとかしていましたが、今回ばかりは完全に大失策。
あっさり囚われてしまい、ゲーム本編でも未だ姿見せず終いの状況です。

ちなみに、この時シフォンとカーラングは2人で旅についての話をしているところでした。



  ■ 黒騎士=ルシュナスについて  (第8話)

ゲーム中では、ルシュナスの独り言によって正体が明かされておりますが、小説ではそんなシーンはありません。

小説版では、カーラングが黒騎士と戦ってるシーンがありまして、カーラングはあっさりやられてしまいますが、
その時の黒騎士の太刀筋を見て、シフォンは薄々正体を感じていたようです。

また、カルヴァレー王宮潜入作戦を実施する直前、マスターシーンTRPG用語。本来の意味はNPCを中心に、GMがPCの関わらない場面を演出するシーンのこと。
筆者は「主人公の関わらない、悪役視点で描かれたシーン」という意味合いでも用いている。
にて、その姿が明かされております。
そのルシュナスは、「端整な顔立ちこそそのままだが、口元や目は同一人物とは思えないほどに変貌していた。まるで野獣のように獰猛野 獣 の 眼 光になっていた。」
と描かれるほどに別人物です。
おそらく、ミシェルダに対する愛情を、歪んだ方向に増幅させられてしまった結果がこれなのでしょうね。
洗脳した人間はカーシャか、若しくはゾマ自らがそうしたのか。そこまでは不明です。



  ■ ゾーキ戦について  (第8話)

カーシャと一緒に戦わず、単独でシフォンに挑んで敗れたゾーキ。その理由を探ってみました。

まずこの時のシフォンですが、地下通路を通る際にサイブレムを置いてきているため、
生身の状態で、アグーラ・カーラングと共に進んでおりました。
ゲームのように、サイブレムがひょっこり現れたりすることは一切ありません。
その状況を利用して、ゾーキは呪操兵を用いてシフォン達を亡き者にしようと、数多の庭園の樹木を操って攻撃してきたのでした。
つまり、100%に近い勝算がある状況下での単独出撃であるため、不自然さはありません。

しかしながらゾーキはシフォンに敗れております。
以前、ゼラの魔法をはじき返した蒼き珠が再び動き出し、操られていた庭園の樹木が全て正常化した上で、
ゾーキの乗っていた呪操兵も動きを完全に止めてしまったのです。
呪操兵も練法も使えなければゾーキはただの一般人。シフォンの持つ長剣によって胴体を切断され、その生涯を終えました。



  ■ 女王の洗脳解除について  (第9話)

ゲーム中では何の描写もなかった女王の洗脳解除ですが、
アグーラが自らの正体(女王の娘)を明かした上で、洗脳術の解除を行っております。

しかし、アグーラやミシェルダが実はカーラングの娘で、養子として王家に入ってるという文面は
今のところどこにもないですね……
まだ読み進めてない部分に書かれているのか、若しくは小説版だとそんな設定はないのか、よくわかりません。



  ■ カーシャがシフォンから奪った蒼い珠はどうなったのか  (第9話)

「石柱の脇に忽然と現れた黒い影に蒼い珠を渡すカーシャ」と書かれていることから、
配下を使ってゾマの所に送り届けたものと推測できます。
やっぱり抜かりなしですね。



  ■ アグーラ vs カーシャ  (第9話)

ゲーム中では、カーシャが正体を現した後、すぐ操兵戦に持ち込んで戦っておりますが、
小説版ではそれより前の段階で、アグーラとカーシャがタイマンで練法戦を行っております。
火力自体はカーシャの方が上ですが、アグーラの水は「防」に優れ、
カーシャの放った強大な光の槍を水の霧で防ぎきると、カウンターで無数の氷の刃を霧から生み出し、カーシャに大ダメージを与えております。
練法戦自体はアグーラの勝ちでしたが、カーシャは直後に呪操兵を呼び出し、自分を有利にした上でアグーラに再び攻撃を始めたのでした。



  ■ アグーラの操兵は?

ここで3つ疑問が浮かびます。
まず一つ目ですが、「アグーラは何故操兵で対抗しなかったのか」ということです。
実はアグーラの操兵は、先ほどのカーラング邸で黒騎士が登場するまでは残っておりました。
が、黒騎士によって胴体を真っ二つにされ、大破しております。
既に操兵を失っていたため対抗できなかった、が正解です。



  ■ この時シフォンは何をしていたのか  (第9話)

二つ目は、何故シフォンがアグーラに加勢できなかったのかということです。
別に空気を読んで女同士の戦いを見守っていた、というわけでもなく、
カーシャが生物の動きを止める符を用いて、シフォンの動きを封じていたというわけです。

「アグーラは自らの手で討ちたい」というカーシャの強い憎しみがこうさせたわけですね。



  ■ サイブレムの登場について  (第9話)

三つ目。この操兵vs生身という圧倒的不利な状況をどうやって打破したのか。

城の外に置いていたはずのサイブレムが、「今そちらに向かう」という言葉をシフォンの脳内に伝え、
それと同時にシフォン達のいる大広間に姿を現し物理的に城の壁を破壊して登場しております。
テレポート等の能力は持っておりません。
、シフォンに加勢したわけです。
後にも先にも、「サイブレムが突然登場した」のは今回だけです。ゲーム中では当たり前のように突然登場していましたけどね。

戦いの方は、まずサイブレムがカーシャの操兵の片腕を切り落とし、先制攻撃に成功しますが、
カーシャはサイブレムの動きを対抗するため、目くらましの練法(太陽拳みたいな感じ)を使いました。
これで右往左往するサイブレムをシフォン共々撃ち抜くのがカーシャの作戦でしたが、
アグーラの「シフォン、後ろよ!」という言葉に呼応し、長剣を後方に真っ直ぐに突いたところ、
その刃は操兵の操手槽にいるカーシャの胴体に刺さっておりました。

これにより、ゾマの腹心であるカーシャもここに息絶えました。



  ■ アグーラの恋心について

ゲーム中では一切描写がありませんでしたが、
小説内では、アグーラはシフォンに惚れているような描写があります。
それが、アグーラの記憶の封印を解いた要因の一つでもあるみたいです。
人物紹介では「もう一人のヒロイン」と書かれており、ある意味ミシェルダよりもよほどヒロインらしいキャラになっております。



  ■ ゾマについて

ここまで殆どゾマは出番がありませんでしたが、小説版の人物紹介にてその御尊顔を拝めます。






こんな感じのキャラなのですが……







こいつを真っ先に思い出したのはウチだけでいい。





ゾマに兜被せたら大体一致するんだよなあ……




ちなみに他のキャラについてですが……



カーシャさん。何故ギゼフィルなんかに惚れてしまったのか。





アグーラさん。髪の色がゲーム中と違うやないか!

 





色々お騒がせの真・聖刻ですが、いよいよ次回がクライマックスとなります。  
はたして、どのような笑い衝撃的結末を我らに与えてくれるのか……  


乞うご期待。







     - 続く -