超魔神英雄伝ワタル ANOTHER STEP


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1998/4/23 5800円 PS バンプレスト RPG


魔神英雄伝ワタル。ウチをこの世界に引き込んだ全ての元凶。
90年代半ばのテレビ愛知というテレ東系列の放送局では、毎日6時半に過去の再放送アニメシリーズをやっておりまして、
ウチはこのアニメシリーズで、悪魔くん・グランゾート・赤ずきんチャチャなどを知りました。
そして、このワタルこそがウチの人生の軸を傾けた原点なのです。
ヒミコ(7)最高れす^q^


このゲームは、97〜98年に渡って放送されたワタルシリーズの最終作で、
ゲームとのコラボによって、このソフトは生み出されました。
アニメでは2クール目の真ん中ぐらいで、過去の世界からやってきたワタル達の祖先ということで登場し、
ゲームでもそれがきっちり表現されております。
ワタルファンとして購入してみたはいいですが……


今作は魔神英雄伝ワタルの世界の1万年前が舞台になります。
でも主人公である炎部ワタルの元の服装、今とあんまり変わらないんですけど。
まーた摩訶摩訶みたいに、1万年も進歩のない人類だったのか。
日本の1万年前って、石器担いでウホウホ言ってるような時代ですよ? (編注:縄文時代をなんだと思ってるんだ)


そんななんとも言えないような世界観から始まって、
ヒミコの祖先である忍部サクヤ、シバラクの祖先である剣部アラゴトの3人と共に、
舞台である創界山にて、悪をバッサバッサ倒していくというものです。


シナリオはどことなくアニメと似たような感じの雰囲気ですが、
ゲームとして面白いかといわれたら、それはまた別の話……なんですよねえ。
ただ一つ特筆すべきことを挙げるとするのなら、この時代にコミケを取り上げた話があるのです。
名付けてコミック創界山。そしてサクヤは腐女子。
平然とやってのけても、そこにシビれもしないし憧れないッ!!

改めて書きますが、このゲームが出たのは1998年です。まだオタクという存在が一般化してない時代です。
そんな時代の中、よく子供向けでこんなの出せたなあ……と思ったものです。
ちなみに筆者はこれでコミックマーケットの存在を知りました。ちぃ、覚えた。


戦闘の方はと言いますと、一度に敵が必ず10体!
「ボーリングバトル」と名付けられたこのシステム、攻撃する毎に雑魚が減って、
全員蹴散らしたら戦闘終了、というものです。
そして、もんペットと呼ばれるモンスターを用いてこれを倒すと、ボーリングのごとくスコアが加算され、
そのスコア次第でどんどん強くなっていく、というちょっと斬新なシステムだったりします。

でもこれ、対象年齢のためか難易度が低く抑えてあり、最初からもんペットでドカドカ倒してパーフェクト取っていくと、
そのうちチート級の強さになり、毎回もんペットを1回転がすだけで戦闘が終わるようになります。
もう雑魚戦とかなくてもいいよね!

全14章仕立てになってて、1章=1話のような感じで1クールアニメのように展開されていき、
話の最後でロボットバトルが行われるのですが、とりあえず必殺技当てた者勝ちです。
しかもコスト無しで体力ゲージを半分近く回復させるコマンドがあったりしますので、負ける要素が何一つありません。
盛り上がりェ…………
そしてこのロボットバトルの前にはミニゲームがあるのですが、こっちはやたらとシビアだったりします。
8個だか10個の数字を覚えるゲームがあったんですが、当然のようにメモ用紙を使ってクリアしました。
反則?人類の知恵と言ってください。



EDも結局創界山を救えたのか、よーわからない感じで有耶無耶にされたような……
おそらくアニメの製作前からシナリオが組まれていたから、というのもあるんでしょうけど……
というかゲーム内で一番盛り上がるシーンが記憶ミニゲームじゃアカンでしょ。
アニメの方は好きだったんですが、正直どうしてこうなった、と言わざるを得ない微妙な印象でしたとさ。


長所と呼べる点は、グラフィック自体はそこそこ綺麗だったのと、主要会話シーンはフルボイスだったことですかね。
とりあえずヒミコは出てたので、その点だけは満足しました。出番少なかったですけどね。
あと個人的には、西原久美子さんが出演してたという点で評価できますかね。
サクヤ役で声を当てております。筆者が現在、最も好きな3声優の1人です。
というか、西原さんがいたから最終評価は1ランク上がっているようなものです……
ボケしかいない主役キャラ3人は好きだったんですが、流石にそれだけでは評価は上がりませんでした(´・ω・`)



ちなみに超ワタルの世界観を用いて、他にもいくつかゲームは出しているのですが、
そっちの方も微妙と言わざるを得ませんでした。
この模様もいずれは書きます……



筆者評価:E