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発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
2002/11/28 不明 PS2 ナムコ RPG


テイルズシリーズと言えば、DQやFFと並ぶ日本の看板RPGの一つです。
筆者は過去テイルズシリーズでプレイしたことがあるのは、TOP・TOD(リメD含む)・TOE・そしてこのTOD2となります。
その中で今回は、このTOD2を書こうと思います。


本作は「2」というナンバリングが付いてる通り、TODの続編となっております。
TODの話の流れは、後に4英雄と呼ばれる4人の剣士達が、とある人物の野心を打ち砕いて、
世界に平和をもたらした、という感じです。
今作の主人公は、この4英雄の筆頭格である前作主人公スタン・エルロンの息子となっております。
その息子の名は「カイル・デュナミス」。親子で姓が違うって。
一応理由はあるっちゃあるんですが……

あ、ちなみにこいつの母は、同じく4英雄の一人であるルーティ・カトレットです。
ラスボスを屠った後に(検閲済)したんだろうなあ……
あ、もしかして冒険中に宿で(以下削除)



今作の売りはズバリ、戦闘!
当時テイルズといえば、2Dアクションの戦闘が中心でした。
その中でも最も戦略性が深く、面白かったと言えるのはこのTOD2であると断言します。
……とある1点だけを除けば。これは後述します。


TOD2で導入されたシステムとして、魔法や技を使うと減っていくTP(他のゲームで言うMP)というステータスがあるのですが、
これが戦闘中に僅かながら自動回復していくというものです。
テイルズは技を駆使して敵を倒していくというのが普通なので、
それまでは技うちまくりでTP切れになるということが当たり前になってましたが、
時間さえかければTPがある程度キープできるということで、面白みが増しました。


スピリッツポイント(SP)も、今作の大きな特徴ですね。
スタミナみたいな要素で、一定以下になると命中率・回避率といった主要ステが大きく下がります。
このSPは、攻撃を行うと減っていくので、ただ闇雲にAボタンを連打しているだけでは敵を倒せなくなっております。
それも考慮した戦術を練らないといけないということですね。


この通り、戦闘面はかなり面白いです。
ただ今作、魔法が相当に強いため、武器攻撃よりも魔法攻撃の方が優秀だったりします。
特にその中でもひときわ優秀なのが、光属性上級魔法のディバインセイバー。
「広範囲」「高火力」「弱点となってる敵が多め」「ほぼ必中」「1発でも当たると残りも全て命中」という、とんでもない超性能を誇っております。
しかもこの魔法を操る術者の魔力がとんでもなく高いため、それも相まって終盤の攻撃魔法はコレ1本でいけます。
縛りプレイとかする方は、このディバインセイバーを真っ先に禁止してそうなくらい強いです。

あまりに強すぎるためか、敵が使うと高レベルPTでも簡単に全滅するという弊害もありましたが。
使ってて楽しい魔法ではあるんですが、ゲームバランスを崩してる一因でもあったりします。
コレに代表されるとおり、今作は魔法が強めです。


魔法がチートすぎるという難点はありますが、それを差し引いても戦闘に関しては非常に高く評価しております。
ただこのゲーム、キャラクターがあまりに尖りすぎてて、好みが非常に分かれると思います。
これは本作に限らず、いのまたキャラ全てに当てはまることなんですが、本作は特に尖ってる気がします。


  主人公 …… 場外満塁ホームラン級のバカ
  ヒロイン …… 病んでる
  主人公の兄貴分 …… ホモ
  仮面 …… 虚弱体質。決め台詞決めてる途中で死ぬのはもはや定番。
  弓使い …… 空気
  マッドサイエンティスト …… 後付け設定により性別変更。これでもこのPTの中では常識人な方だという。


特に主人公カイルは、エクセルのヘルプで出てくる某イルカしかもこいつも「カイル」並にウザイです。
15歳らしい若さはあふれ出ているのですが、あまりに無鉄砲すぎてイラッとしてきます。
あれですか、過去作3つのうち主人公2人が割りと常識人、1人が親父だからバカな方に極振りしたんでしょうか。
女のために他の全てを投げ捨てて戦う姿は、ある意味某放蕩貴族を彷彿とさせますが、
感情メーターがあまりにアップダウンしすぎるのは考え物。
保護者役の仮面がいなかったらパーティは空中分解してたでしょうね。


ストーリーも後付け設定が多く、好みはかなり別れるでしょう。
時を跨ぐネタも、1作目TOPでやったのであまり新鮮みはありませんし……
そして気になるのは、TODで登場したキャラ達は今作でも出てきているのですが、
一部キャラの衣装が全く変わってないことに違和感を感じます。
特にチェルシー・トーンさん(32)。その年齢でヘソ出し高露出ルックはチャレンジャーすぎですよ。


以上により、総合評価は割りと控えめとなっております。
個人的にグッとくるキャラがいなかったのが痛かったかなあ……
TODのプレイが前提な作品ではあるんですが、TODに思い入れの強いプレイヤーほどヒンシュクを買いやすい作りという矛盾。
後付け設定も程々にしとけ、ということなんでしょうね。



筆者評価:C