■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
2003/2/27 8,190円 PS2 エニックス ARPG


みなさんこんにちわ、すふぃあです。
またもや久しぶりになったミニレビューは、トライエースの代表シリーズで有名なスターオーシャンです。
なんでこれを書こうと思ったのかというと、PS4版のSO1のCMが流れてたからです。
それで、過去にプレイしたことのある2と3のうち片方をまず書こうと思ったわけで、
まずは印象の悪い方から書きます。


本作は、シリーズで最も評価の高いSO2から400年後。アーク精霊並に時代がブッとんでます。
宇宙旅行をしていた主人公フェイトが、宇宙軍に襲撃されたところから物語が始まります。
このシリーズ最大の特徴は、SF要素とファンタジー要素を融合させた世界観で、
1・2の伝統に則り、3もその路線でお話は始まったのですが……


  @戦闘面:トライエース作品らしく戦闘バランスは悪い

SOのもう一つの特徴は、3Dフィールドによるアクション戦闘システムとなってます。
元々トライエースは、SFC版のテイルズオブファンタジアのスタッフが集まって出来た組織なので、
そのノウハウが存分に使われております。
しかし、筆者のTOPのプレイ日記を読んだ方ならご存じだと思いますが、あれも戦闘バランスが悪いです。
何故戦闘バランスの悪さは、シリーズを重ねても改善されなかったのか。

では、SO3は何がいけないのか。


 ・3人戦闘:3Dアクションにおいて、味方3人はあまりに少ない。
        特に、詠唱のために足が止まる後衛系を守るための手が足りず、術者にとって厳しいシステム。

 ・なのにヒロインが後半からLv1で加入:だから術者に厳しいシステムって言ってるだろが!!

 ・MPゲー:これが0になっても戦闘不能になるというシステム。
       ナイトガンダム物語3でも採用されてるが、あれも大概戦闘バランス悪かったような。
       後半の敵はMPダメージ攻撃する敵ばかりで、筆者みたいなゲームセンス皆無のプレイヤーには厳しくてストレスフル。


その他細かい所色々。DC版ではある程度改善されたみたいですが。


 Aキャラクター:推しキャラなし!

すげえ個人的な話で申し訳ないのですが、推しキャラがいないのはすげえモチベに関わります。
作品内で最も好きなキャラを語る場合、筆者はピンク髪の女性キャラになることが多いのですが、
本作で一番評価が高いキャラはクリフ。珍しく男です。
というわけで、筆者のセンサーは全く反応しませんでした。
一般的にはやはりマリア辺りが人気なんでしょうかね?


 Bシナリオ面:「聖櫃作ればいいんじゃね(ホジホジ)」よりも凶悪

ネタバレのため細かくは書きませんが、とんでもない超展開が中盤に待ってます。
正直、筆者はこの段階で見限りたかったくらいでした。
SO2にさほど強い愛着があったわけでもないですが、これはねえよ流石に。
このインパクトがあまりに強すぎてか、それ以降の展開が頭に入ってこず、気がつけばエンディングみたいな感じでした。


  ▼プレイ済 or ネタバレ上等の方のみ反転推奨
例えるなら、映画「ドラえもん のび太の創生日記」です。
SO1〜3前半までの物語は、「のび太が作った地球上」でのお話みたいなものだったのです。
これだけならさほど不満も上がらなかったでしょうが、
あの十賢者との死闘が、のび太の世界上で「イベント」と言われるなど、あまりに軽い扱いで済まされていたため
過去の話を全否定するような流れになってしまったわけです。
人によっては別ゲームの某聖櫃イベントよりも悪印象でしょう。ウチはそうでした。
テキストの組立て方次第ではもう少し上手くやれたはずなんですが、何故あえてユーザーを激昂させる選択肢を採ってしまったのか。



戦闘バランスはDC版で修正されたようですが、こいつばかりは修正出来なかったようで。


 ●総括

SO2から3になり、ハードもPSからPS2になってグラフィックは大幅にパワーアップしました。
戦闘も正直バランスは悪いですが、意欲的な部分に関しては評価したいです。
ただ、それを持ってしても埋まらない要素が多すぎて、印象は良くないです。
まあ本作自体、筆者がやりたくてやったわけじゃなく、やらされてプレイしたという経緯もあるでしょうが……

SO3のファンには申し訳ないですが、筆者には水が合わなかったです。ごめんなさい。
最早どんな話で、ラスボスがどんな意図を持って主人公達と戦ったのかも覚えてないですが、
それを思い出すためにわざわざ手を付けるような事は、今後ないでしょう。



筆者評価: