■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1998/7/30 7,140円 PS エニックス ARPG


みなさんこんにちわ、すふぃあです。
今回はスターオーシャンの評価の高い方について書きます。


本作は3DアクションRPGで名を売ったスターオーシャン(SO1)の続編になります。
前作から20年後の世界であり、SO1のメンバーの1人であるロニキスがちょろっとだけ出ます。
今作の主人公は、そのロニキスの息子であるクロードとなっております。


 @戦闘面:バランスは良くないが、戦闘自体は面白い

SO3の項でも書きましたが、本作はSFC版TOPを作ったウルフチームのメンバーが作り上げたものです。
そのせいか戦闘バランスは良くないです。

特に気になるのが紋章術。
本作は1998年発売なのですが、この時代のRPGは魔法エフェクトが無駄に長く、
上級魔法になると発動からエフェクト終了まで約5〜10秒黄昏のオードより長いじゃねえか。
その割にはダメージがしょっぱいという体たらく。
結局一番役に立つのは、エフェクトが短く、敵の足止めとして最も有効な下級魔法のスターライトというオチでした。

魔法面はしょぼいですが、アクション面としては優れていて、プレイして面白いので、
操作するなら前衛キャラでしょう。


  Aシステム面:人気の秘訣はアイテムクリエイションとプライベートアクション

おそらく本作の人気が高い理由は、アイテムクリエイションでしょう。
レベルアップで獲得するスキルポイントを使ってスキルレベルを上げ、
そのスキルを用いて、様々なアイテムを作ることが出来るのです。
簡単なものだと消耗品から、終盤になると伝説級の武器防具まで様々です。
組み合わせを見つけるために色々試したりと、結構ハマりますよ。

また、プライベートアクションというサブイベントも一つの魅力です。
テイルズで言うフェイスチャットみたいなものなのですが、対キャラの好感度に関わるなど、
キャラの深掘りに大きく貢献してます。
SO2はキャラクターの魅力によって評価が上がってるといっても過言ではなく、
その立役者は、このプライベートアクションと言って良いでしょう。


 Bシナリオ面:深掘りすると気になるが、普通にプレイする分には問題無し。

個人的なSOのシナリオイメージですが、前半は未開拓惑星でのファンタジーもので、
後半は高度な文明レベルを持った舞台での戦いと思ってます。
そしてどれもこれもシナリオ面での評価が高いのは前半部分で、後半はあんまり記憶に残りません。

前半部分に関しては、東まゆみ氏作の漫画が出ているため、読んでみるとわかりますが、
割といい感じにファンタジーしてるのではないかと思ってます。
惜しむらくは大人の事情により、中途半端なところで打ち切りエンドになってることですが。

あんまり深く考えずに進めていけば、ファンタジーRPGとしてまずまず悪くない出来ではないかと。
ただ後半部分は殆ど記憶に残ってません。
SO3でも思ったんですが、SOのシナリオライターは毎回前半を作っただけで満足してしまうのでは……
人に寄りけりとは思うのですが、どうでしょうか。


 【総括】

ナンバリング物は、2か3が最高傑作になるものが多く、
本作は3がアレだったため、この2が最高傑作と一般的に言われてます。
90年代後半の作品で、この時代ならではの見過ごせない問題点もありますが、
トータルで見れば十分良作の部類ではないでしょうか。
もう20年も前の話なのでデータも残ってませんが、プレイ時間は40〜50時間ほどでしょうか?


ただ一つ思うのは、
スターオーシャンは、SFとファンタジーを融合させたシリーズとして有名ですが、
本作はSF要素がやや薄く、ファンタジー要素の方がかなり強めです。
その配分比でありながら、本作の評価が最も高いという点に、このシリーズの抱える矛盾を感じずにはいられません。
両者の融合は失敗してるんじゃないか……と。


最後少しケチを付けましたが、自らの手で全クリ&裏ボスまできっちり撃破してますし、
評価は少し迷いましたが、まあこれくらいでいっときましょう。
結構時間がかかるので、2周目はないかな!



筆者評価:C