■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1990/8/7 不明 FC テクノスジャパン ACT


  ・リアルファイト
テレビゲームや遊び、スポーツ等で競ってる最中に、現実の戦いに発展すること。(殴り合いに発展すること)
  


みなさんこんにちは。さたどらです。
本日お送りするのは、パーティゲームとして名高い(?)ダウンタウン熱血行進曲です。
本作はテクノスの看板であった「くにおシリーズ」の一つで、
主人公のくにおは「正義の不良」。ライバルであり親友でもある鮫島力(こちらも同じく不良)と一緒に、
悪人を退治したり、運動部の助っ人に入って活躍したりと、非常に多才です。


そして本作はなんと運動会。当然ですが、ただの運動会ではありません。
冷峰学園という進学校の生徒会長である藤堂という男が、
運動会を利用して他校を潰してしまおうという策略を考え、
それにくにおの所属する熱血高校や、力の所属する花園学園、複数の高校の選抜(?)による各校連合の3学園が参加。
主催者である冷峰学園も含めた4学園が、覇者となるべくこの危険な運動会に身を投じたのでした。



というのが本作のストーリーです。
登場人物は他のシリーズにも出場している人ばかりですが、
本作が初のくにおシリーズプレイとなった筆者は、くにおと力以外全然わかりませんでした。
その2人も、今やギエピー描いてる漫画家として有名な穴久保幸作氏が昔描いてた「おれは男だ!くにおくん」で得た予備知識のみ。
そんな程度の前知識しか持ち合わせていませんでしたが、90年代前半において最も多くプレイしたFCタイトルとなりました。
これから、その魅力を書き連ねていきたいと思います。


本作には、1校につき6人、総計24名の選手が出場します。
その選手それぞれに能力値が細かく割り振られております。
このFC時代、各キャラクターに能力値が割り振られていたのはせいぜいスポーツゲームくらいで、
こういうアクションゲームの類で、細かい能力値が定められていることは殆どありませんでした。


そんなアクの強い選手達を上手く使って、
「クロスカントリー」「障害部屋競争」「玉割り競争」「勝ち抜き格闘」の4種目を戦い抜いていきます。


 ・クロスカントリー
冷峰学園のある夢見街をぐるりと回り、その順位を競います。
最終的な順位が高いほど大きな得点を手にすることができますが、
「各チェックポイントの通過順位」に応じても得点が加算されるため、脚力は非常に重要なファクターとなります。
が、このゲームは「相手を殴ること」によっても得点を得ることができるため、
相手をボコボコに殴って、HPを0にして失格に追い込むことも戦術の一つとなります。

ちなみにこの4競技、全て画面下部に選手のHPゲージが表示されております。
つまりどの競技もHPが0になったら即失格になります。


 ・障害部屋競争
基本的なルールはクロスカントリーと一緒ですが、様々なトラップやギミックが仕込まれておりまして、
脚力だけで逃げ切れるほど甘くはない競技となっております。


 ・玉割り競争
2チーム1組となって、2本の登り棒のてっぺんに設置されているくす玉を割ったチームが勝利となります。
そのため、パンチ力が最重要項目になります。
但し拳をくす玉ではなく相手チームの選手に向けるという戦術もあるので、一筋縄ではいきません。
また、2本の登り棒は近い位置に設置されているため、
もう1本の棒に登っている選手を、パンチやキックで落とす事もできます。


 ・勝ち抜き格闘
本作の看板競技となります。
冷峰学園校舎の側面に設置されたリングでバトルロイヤルを行い、自分以外の選手をリングアウトさせるか、HPを0にしたら勝利となります。
本競技のみ、各選手の持つ必殺技を使うことができます。
まさにスマブラを10年先取った内容という感じですね。
この勝ち抜き格闘は相当にヒートアップするため、リアルファイトが非常に起きやすくなっております。
相手を利用するもあり。必殺技によるパワープレイもあり。相手をダウンさせ、リング外に投げて下克上を狙うもあり。


この4競技を行い、総得点の高いチームが優勝となります。
試合後には表彰式がありまして、敢闘賞や最優秀選手が発表されますが、
そこで出される得点はチーム得点に加算されないという不具合があります。
何のための表彰だぁ!!


これを我が家でもやっていたのですが、当然ながら冷峰学園の取り合いになるわけで。
筆者はそんな争いには参加せず、のほほんと連合チームを使っておりました。
五代の棍棒スペシャルはマジで強いですよ。棍棒持ってるときの強さはトップクラスです。
棍棒無くなるとパワー半減しますけど。(それでも十分上位クラスには入る)


本作の弱点は、せっかく最大4人まで対応できるようになってるのに、
当時のFCはデフォルトで2人までしか同時プレイできず、4人で同時プレイを行える環境を持っていた家庭はごく僅かでした。
そのため筆者も含め、大半の人は2人同時プレイまでしかやったことないと思われます。
この点は本当に勿体ない。


こんな本作ですが、今年冬にPS3としてリメイクされることになりました。
過去にDSでリメイク作は出ているのですが、そちらの方は評判が今一つだったようで。
PS3版はドット絵など懐かしい部分を残しておりますので、DS版よりは良くなる……かもしれません。
オンライン対戦も可能とのことなので、興味ある方は是非とも挑戦してみてください(*´ω`*)


なお、本レビューを読んで本作をプレイした結果、
リアルファイトで友情ブレイク発生と言われてもウチは責任取りません。
あしからず。



筆者評価:A