がんばれゴエモン きらきら道中
〜僕がダンサーになった理由〜


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1995/12/22 9980円 SFC コナミ ACT


1990年代。今と違って個人用PCとかスマホがなかった時代。
FCやSFCを遊ぶために、友人の家に皆で押しかけてワイワイやっていた時代がありました。
筆者はそんな時代を生きてきております。


というわけで、今回はゴエモンシリーズの一つであるこれについてを書きます。
本作は、元々知人の家に置いてあったゲームなのですが、
あまりの面白さに筆者が惚れ込んで、自前でも購入したという程の作品なのです。
今日は20年近く前の遠き思い出を書き綴っていこうと思います。


ゴエモンシリーズとは、コンマイコナミがかつて出していたシリーズの一つで、
世界観は江戸時代の日本がベースとなっております。
主人公ゴエモンは天下の義賊。おそらく元ネタは石川五右衛門だと思われます。
そんなゴエモンが、エビス丸を始めとした仲間と共に、姫を助けたり将軍を倒したりするACTです。
江戸時代をベースとしたACTとしては、本シリーズが最もメジャーではないでしょうか。


では、本作についても語っていきましょう。
本作は2Dアクションゲームで、テーマは「スポーツ」。
登場する敵キャラやギミックなどは、ほぼ全てスポーツに関連しております。
例えば野球なら星飛雄馬っぽい何かステージBGMも巨人の星が出てきたり、
「カバディカバディ」と叫びながら襲いかかってくる巨大ロボ捕まると1ミス確定という恐ろしい敵キャラ。
本作といえばこの敵キャラが思い浮かぶ人も少なくないはず。
がいたり……
その他サッカー・ボクシング・スキー・パラシュートなど、ありとあらゆるスポーツをかき集めて、
1つのアクションゲームとして仕上げられました。
このコンセプトのため、ゴエモンを知らない人でも取っつきやすくなってます。


そして本作の黒幕は「ハラキリ・セップク丸」。
ありとあらゆるスポーツを極めた宇宙人なのですが、
何故か「セップク(切腹)を誰も極めたことのない究極のスポーツ」と思い込んでいる奴なのです。
切腹したら痛いだけに決まってるだろボケナス。
スポーツは天下無双だそうですが、おつむは究極に残念です。
名前はそのまんまですし、説明書のイラストでは片手にナイフを持ってますし……
セップク丸はスポーツを極める前にまず国語辞典を引くべきだったのでは。

セップク丸に故郷の惑星を荒らされたインパクトというキャラのために、ゴエモン達が一肌脱ぐというわけなのですが、
こんなノータリンのためにわざわざ宇宙まで行かないといけない悲しさが哀愁感を誘います。
本当に何がしたかったんでしょうかこいつは。


ゲームの中身についても触れますが、
アクションはバランス良く、それでいて程良い難易度に仕上がってます。
筆者でもクリアできるぐらいなので、ライト層の方でもクリア可能だと思われます。
ギミックもかなり凝ってるため、見てて飽きません。
ただ、後半のスノーウォールというステージは、人によってはかなり苦労するでしょう。
一番詰まる可能性があるステージはここでしょうね。


そして秀逸点はなんといっても音楽!
当時筆者は音楽にあまり興味がなく、BGMの善し悪しでゲームを判断することは殆どありませんでしたが、
スノーウォールのBGMを始めて聞いたときは全身が震えました。
音楽というモノに興味を持ち始めたのはこの辺りからなのですが、
今思えばこの作品が起点だったのかもしれません。


ボス戦はミニゲームによる対決。
ミニゲームと思うなかれ。ボス戦は結構難しいです。
特にラスボス戦は手強いです。今の筆者でクリアできるかといわれたら、ちょっと自信ないかもですね。
どんな戦いなのかは、動画で確認するなりプレイするなりしてくださいまし。


最後に、「筆者が90年代で最もプレイしたACTは間違いなくこれ」という一言を持って、本作の総評とさせて頂きます。



筆者評価:A