ドラえもん3 のび太と時の宝玉


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1994/12/16 9500円 SFC エポック社 ACT


前作・ドラえもん2から約1年。
クリスマス商戦のためだけに作られたようなドラえもんの最新作がやってきました!
前作が好評だったので、我が家でも早速購入しました。
最初見たとき「うお?!なんやこれ!」と思ったものですが……


今回のOPのスネ夫自慢は、恐竜の化石です。
……毎回事の発端はこいつやなあ。
スネ夫の口にガムテープ貼っておけば事件は起きないんとちゃうの?

で、その化石をパリーンとのび太が割ってしまったことで弁償しろと言われるわけです。
しかも秘密道具の大半を没収されるという、何故かドラえもんまで割を食わされる始末。
面倒くさい奴やなあ……

そんなこんながあって、石器時代へ行かされるのび太。
そこにいたジェロという謎の少年と出会い、やがてそれは「時の宝玉」を巡る争いに発展していくのです。
彼の正体は一体……!!


今作は前作と開発会社が違うらしく、グラフィックやシステム面が大きく異なっています。
購入直後、筆者が驚いたのはそのためです。
デフォルメ傾向の強かった前作に対し、今作はアニメキャラっぽさを大きく押し出しています。
グラフィックはこっちの方が好みですね。
また、今作からアニメ版(今で言う旧ドラ陣)のCVが付きました。ハードの進化って凄いですねえ。


今作も武器は秘密道具を使いますが、最大のポイントは「金で強化出来る」ところです。
武器は最大Lv3まで強化でき、強化する度に火力を始め、武器によって連射力とか射程がパワーアップします。
武器は5人とも違うものを使っており、それぞれ強化は別料金。
そして、必ず最低1人1回は「キャラ固有の能力を使わないと進めない」ところが存在するため、
全員バランスよく上げていかないと、苦戦間違い無しです。
まあ、一気に最強まで上げられるわけではないですし、ゆっくりでもいいんですけどね。
防具(こちらは共用)も購入しないといけませんし、最後まで金に苦労させられるというリアリティ溢れるゲームとなっております。


また、前作はHPを少しずつ上げていくことが出来るというものでしたが、
今作もそれはバッチリ継承されております。
ステージの所々に設置されているハートの器を取れば最大HPが上がるという
ゼルダをインスパイアしたようなアッパー方式が採られております(*´ω`*)
ついに隠す気もなくなったのでしょうか。

ところで、HPは初期の3からMAXの16まで上げようと思ったら、意外と苦労が要ります。
何も知らず普通にプレイしていたら、11ぐらいがいいところでしょう。
隅から隅まで探さないと16には到達しません。筆者もかなり苦労させられましたよ。


ACTにシナリオ面はあまり重要視されないのですが、今作のシナリオはかなり良好です。
映画の大長編ドラえもんを見ているかのような展開が用意されていまして、
「ただのキャラゲー」から1歩抜けた存在になってると思います。
結末はどうなったのでしょうか。時の宝玉を巡る争いの顛末は如何に……
気になる方は動画で見るか、一度プレイしてみてください。


難易度の方は、残機という要素が排除されており、難易度が前作よりも低下しております。
前作と違って、ラストもそんな難しくないですしね。
また、HPが0になったときの救済として「お医者さんかばん」が用意されており、
0になった瞬間、コレを1個消費してHPが自動的にMAXまで回復します。
ある意味、これが今作の残機システムと取れなくもないですね。
お医者さんかばんは普通に安価で売られているため、常時MAXでも問題ないレベルです。

よって、今作はゲームオーバーがほぼ存在しないと言っても間違いないでしょう。
アクションの苦手な方でもクリア出来る程度の難易度でしょうか。
前作よりもさらに育成面が押し出されているため、何かと楽しめる1作品だと思いますよ。


さてさて。今作はキャラのグラフィックが違うと先ほど書きました。
今作の最大の魅力は、ジャンプから自由落下に入るとき、静香のスカートがめくれることだと思ってます。
恥ずかしがりながらスカートを抑えてる静香がらぶりーだったりします(*´ω`*)
そんなことを考えながらプレイしてるのは筆者ぐらいなものですがね!

実は前作でも似たような描写があるのですが、SDのため色気がなかったりします。
いやあ、色気ってやっぱり大切ですね!(全員無視)


エロは世界を救う。
筆者も無事クリアして、世界を救いましたとさ。
いろんな意味で満足した一本でした。



筆者評価:A