ブシドーブレード


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1997/3/14 5800円 PS スクウェア ACT


FF7が発売して大ヒットし、スクウェアはここに全盛期を迎えました。
そんなスクウェアがやめときゃいいのにさらなる高見を目指して作ったゲームがコレだったりします。
昔はコンビニでゲームを売ってたということもあったんですが、
これがその第1弾だったりします。


中身の方は、初期PS作品らしいポリゴンとした格闘ゲーム。
サムスピみたいなチャンバラ対戦格闘アクションゲームなのです。
画面に表示されるのは、背景と自分と敵。以上です。
体力ゲージ?そんな高尚なものは存在しません。

このゲームの最大の特徴として、急所にヒットしたら1発でKOさせることもあります。
なので開始から2秒で勝敗が決まることもザラにあります。
大味っていうレベルじゃねーぞ!
サムスピは怒り状態なら、強切りでHPを半分持っていくこともあるという大味さが売りでしたが、
それをはるかに凌駕する大味さ。
まさに武士道。

ちなみに筆者初プレイ時は4秒で蹴りが付きました。



登場キャラもユニークな人たちばかりで、
くの一、高校生、巫女、胸毛など、バラエティに富んでいます。


というか武士いねえじゃねえか。


キャラ選択とは別で、そのキャラに持たせる武器も選ぶことが出来るのですが、
打刀、野太刀、薙刀、セイヨーブレードとかがあります。
どこが武士道やねん。


そしてこのゲーム、一撃の攻撃が重すぎる代わりに、防御は滅法難しいため、
ヘタに防御するぐらいなら、攻撃ボタン押した方が勝ちやすいという始末。
体力ゲージがないですからね!ガードしてもダメージが半分になるとか、そんな素晴らしいことはありません。
防御を外した瞬間即死。これぞまさにbu☆si☆do。
ノーガードの殴り合いという表現がこれほど相応しいゲームは他にないでしょう。
1撃で終わるのに「殴り合い」と言えるのか微妙なところですが。


勿論荒削りな所だけではありません。興味深い要素もあります。
このゲームには「負傷」という要素がありまして、
足とか腕とかに一定のダメージを負うと、その機能の能力が低下するのです。
例えば足にダメージが入ると、機動力が落ちたり、最後には全く歩けなくなったりします。
なかなかリアリティに溢れてる部分ですね。
一般の格ゲーは軒並みラスト30%の体力ゲージがやたらと分厚いのに対し、
この作品はそれを真っ向から突き返す、斬新な試みが入っております。
それが面白いかどうかは全くの別問題ですけどね。


こんなびっくりするほどバカゲーなんですが、
一番驚くのは、こんなのが39万本も売れたということです。
ゲームバブルの時代は凄かったんだなあ……


とにかく「リアル志向」を目指して作られたゲームだと思います。  
斬新すぎて人類には早すぎたゲームなのかもしれません。
この後「ブシドーブレード弐」という続編が出たのですが、
こちらは小さくまとまってしまって、良くも悪くもおとなしめのゲームになってしまったそうです。
やっぱり話題性を上げるためには、どこかこうはっちゃける部分がないといけないのかもしれませんね。


筆者はこのゲームを、バカゲーと呼ばれてることを知って2004年に購入し、そして大爆笑しました。
そしてこの作品をきっかけに、バカゲーのプレイ日記を書き始めるようになりましたとさ。



筆者評価:E