スーパービーダマン バトルフェニックス64


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1998/7/24 不明 N64 ハドソン ACT


90年代半ば〜後半。ミニ四駆とかハイパーヨーヨーが流行っていた時代。
これらと共に生きていた遊び、ビーダマン。
本作はこのビーダマンを主題に用いたゲームとなっております。

原作は、当時コロコロコミックで連載していた「爆球連発!スーパービーダマン」。
単行本を全巻持っているくらいには楽しんで読んでたりしました。
そして漫画に影響されてか購入したビーダマンですが、
発射されるビー玉が銃弾レベルな漫画を見た後にリアルビーダマンを触ると、
とてつもなくショボい感がしたことは否めません。
ホールドパーツを指で強く締め付けすぎて骨折だの、ツッコミ所も満載です。


こんな破天荒な漫画でもけっこー好きだったりしたんですが、そんな中で発売したのが本作。
「(作品名)64」というN64にありがちなチープなタイトルなんですが、
ファーストパーティこの場合は任天堂発売のタイトル以外でこのタイプのタイトルを付けられた作品は、
良い印象があんま無かったりします。シャドウゲイト64とか。


一応本作のジャンルはアクションゲームとされてますが、シューティング要素がかなり強かったりします。
「ビー玉を撃って何かをするゲーム」と思って頂ければ結構です。つまりはほぼシューティングです。
まあ、ビー玉発射するおもちゃのゲームなんですから当然っちゃ当然なんですけどね。
本作は漫画を原作にしたゲームなんですが、この手のゲームにはよくあるストーリーモードというのがありません。
完全に対戦を前提とした設計となっております。
一緒にプレイする人がいない方は……ご愁傷様です(´・ω・`)


10種類の競技という名のミニゲームが用意されておりまして、
シューティングゲームらしく、多くターゲットをブチ抜いた方が勝ちというシンプルなものから、
ビー玉ビリヤードバトルといった一風変わったものもあったりします。
意外にもアクション性はあったりしますが、ビー玉である必要ないんじゃね?とは当時から思いました。

ちなみに我が家において、本作=ビリヤードバトルでした。
ビリヤードバトルは(対戦という前提付きですが)それなりに楽しめました。


申し訳程度のキャラゲー要素としてプレイヤーはビーダマンを選択することができます。
筆者と同じ時代を生きた人なら、ファイティングフェニックスとかワイルドワイバーンという名前を聞いたことがあると思います。
ビーダマン毎にステータスが設定されておりまして、それが一応キャラゲー要素となっております。
タイトルがバトルフェニックス64なのに初期ではファイティングフェニックスしか使えないという
タイトル詐欺っぽい感じもありましたが、一応バトルフェニックスは隠しビーダマンとして、後ほど使えるようになります。
なんでバリアントワイバーンワイルドワイバーンの後継機。
精度を高める目的で付けられていた4本のローラーがぶっ壊れまくったのは良い思い出(?)
はなかったのん?(´・ω・`)


あと、本作を語るに置いて外せないのが、ビー玉オプションだったりします。
これを付けることで、パワーが上がるだの、CPUの動きが変わるだの、ビー玉がでっかくなるなど、色んな事ができるようになります。
但し最初から全部使えるわけではなく、プレイすることで特殊ビー玉を少しずつ手に入れていくことになります。
これを使うことで楽しみが広がるというか、これを使わないと単調なしょぼいゲームになっちゃうというか……


やっぱりこの手のゲームはストーリーモードがないと楽しめませんよね(´・ω・`)
完全再現まではしなくてもよかったのですが、
個人的には原作で出てきたようなブロック破壊とか、ああゆうのがやりたかったんですよね。
そういう意味での物足りなさは感じました。


あともう一つ気になる点は、ビー玉のスピード感が全くないということなんですよね。
原作は「10m以上離れたところから撃ってプラスチック製の的を粉砕する」ぐらい強烈なショットが撃ててるんですよね。
そういう意味では肩すかしを食らった感じはありました。
こんな所だけ中途半端にリアルさを強調してどないすんねん。


全体的に「中途半端」という感じが否めない本作なんですが、
ただこれ書いてる途中で「ここを改善したら評価が上がる」という点が見当たらないという事実にブチ当たり、
キャラゲーの限界個人的な印象だが、漫画やアニメを原作として作ったゲームの8割以上は駄ゲー。特に角川。なのかなというのを感じました。


今やったら楽しめないでしょうし、他人に勧められるようなゲームでもないのですが、
当時はそこそこ楽しめていましたし、思い出補正込みの上でこの評価です。



筆者評価:D