スクウェアのトムソーヤ


■ Data ■
発売日 価格 ハード 発売 ジャンル
1989/11/30 6500円 FC スクウェア RPG


1980年代後半、ファイナルファンタジーというタイトルによって、突如有名となった企業・スクウェア。
翌年、FF2を出すことで、その体勢はより万全となりつつあった。
そんな中、FF2を出したさらに翌年、スクウェア(Bチーム)は、一本のタイトルを世に送り出した。
そう、それがこの変わり者と呼ばれるタイトル、スクウェアのトムソーヤ。


というわけで、今回はコレ。
開発元はスクウェア(Bチーム)と表記されています。
なんでBかって?ゲーム画面にそう強調されてるんですよ、これが。
wikiによると、FF開発組がAチームと言われてたらしいですが、なんのこっちゃ。
ちなみに音楽担当は、FFシリーズの作曲で有名な植松氏です。
チーム云々を考える意味は、あまりないのかもしれません。
なお、植松氏作曲のため、音楽面は優秀です。特に恐怖心を刺激する曲には定評があります。


このタイトル、実は何時・どういう経緯で入手したのか、実は全く覚えてません。
もう20年も前の話ですからねえ……
当時は中古屋とかがあまりなかったので、1990年のどっかで入手したのでしょう。
よくわからない経緯で入手したこのソフト、レゲーらしく難易度はかなり高めです。


本作はトムソーヤの冒険が原作とし、登場キャラや目的はそれに準じてます。
シナリオの方はオリジナルとなっております。原作読んでないから知らないけど。
大ざっぱな流れは、主人公のトムを動かし、海賊の財宝を目指して仲間と共に旅していくというものです。
ここだけを見ると、割と普通に見えるんですが、普通じゃないのがこのゲーム。

まず本作最大の特徴として、HPやダメージが少数第1位まで存在します。
HPやダメージが10以上の時は整数表示なのですが、10未満だと少数表記になります。
「トムの攻撃! 3.2のダメージ!」となるわけです。
少数表記の存在するRPGって、これくらいではないでしょうか。
それ故に攻撃した後のダメージが少数表記された時の脱力感が半端ありません。

ちなみにこのゲーム、どんなに能力差があっても2.0点までは食らう可能性が存在します。


二つ目の特徴として、このゲームはレベルという概念がありません。
1戦闘毎に、少しずつ能力値が上がっていくというものです。
といっても、本当に1戦闘ごとに上がっていくのではなく、
休むなどしてHPを回復させたとき、一気に能力値が上がったりするのです。
このゲームはHP回復手段が非常に少ないため、あっという間に全滅するということも。

ああ、そういえば某友人は序盤で能力値をほぼMAXにしてました。
その後の攻略が物凄く楽になったそうです。当たり前だ!


と、御託はここらにして、後はこのゲームのトラウマでも語るとしましょう。


 ・ミシシッピー川のワニ


途中から船を入手することができ、川を下ることができるのですが、ここに出てくるワニが強い強い。
高い攻撃力を持ち、なおかつ全体攻撃をしてくる強敵です。
被ダメが1桁になったから大丈夫?はっはっは、次のフロアへ行ってみてください。

「アリゲーターの攻撃!50のダメージ!」

1フロア変わるだけで敵の強さが大幅に変わるのも、本作の特徴だったりします。
この川のワニのせいで匙を投げた、という人もいるのではないでしょうか。


 ・凶悪の街・サウスエンド

序盤からその名を聞く街・サウスエンド。
後半になってここにたどり着くことができるのですが、ここでとんでもなく凶悪な敵が出てきます。
雑魚としてエンカウントしますが、攻撃力はラスボス級と言われてます。
ええい!なんでそんな奴が雑魚で出てくるんだ!!

能力値が高ければあしらうことは出来ますが、そこまでの道はかなり長いです。


 ・禁断の必殺技

なんとこのゲーム、「リセットボタンを押す能力を持つ敵」が存在します。
発動後、容赦なくタイトル画面まで戻されます。
回避手段は一切ありません。Aボタン連打で耐えることすら許されません。
悪ふざけっていうレベルじゃねーぞ!



こんなトラウマの多い凶悪ゲーム。我が家でクリア者は筆者だけでした。
そこそこ面白いゲームだったとは思いますが、癖がありすぎるため万人向きではないと思います。'`,、(´∀`) '`,、



筆者評価:C